エースをねらえ! 全10巻・全巻セット (ホーム社漫画文庫)

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  • / ISBN・EAN: 9784834279023

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだのは、小学生の時。
    尾崎さんがお蝶婦人のことを想い、
    「全く、涙がでるくらいあなたのことが好きですよ…」
    そうつぶやく場面が忘れられない。
    当時は、好きなのになんで涙がでるのだ?と…(笑)

    そして、宗方コーチがひろみのことを「束縛できないくらい、かわいい」
    そう言った深い胸のうちも…。
    その意味がようやくわかるようになりました。(遅すぎます・笑)

    特に好きなシーンは、藤堂さんが、ひろみをかばって飛び出して来た場面、
    目の前が急に真っ白いシャツの背中になった、あの時。
    もう!きゅんきゅんでした。
    それと、お蝶婦人と尾崎さんが、岩場で男波、女波を眺める場面。
    「帰ります」と、お蝶婦人が尾崎さんに手を差し出して…
    そのあと尾崎さん、電話で泣くんですよね。「報われた…」と。
    あぁ、たまらなくせつない。

    千葉ちゃんも好きだったなぁ。
    それにしても、あんなに大人な高校生軍団、お目にかかったことないですけどね。

    藤堂さん、宗方コーチ、尾崎さん、いやいや千葉ちゃんでしょ~と
    友だちとよくおしゃべりしました。
    ちなみに私は、誰がなんと言おうと藤堂さん。ベタです。はい。

    (第一部・再読)

    • azu-azumyさん
      うさこさん、お久しぶりです♪

      『エースをねらえ!』は私も大好きです!
      コミックも持っていたのだけど、引っ越しに次ぐ引っ越しで、なくな...
      うさこさん、お久しぶりです♪

      『エースをねらえ!』は私も大好きです!
      コミックも持っていたのだけど、引っ越しに次ぐ引っ越しで、なくなく手放したの~!
      でも、でも、うさこさんのレビューで、これを見つけてしまった~
      日本に帰ったら、手に入れたい~!!

      私も初めて読んだのは小学生の時だけど、ず~とテニスにあこがれて、高校でテニス部に入部しました。
      というよりも、テニス部に入れば藤堂さんみたいな素敵な人がいると思い込んでいたのかも(笑)
      結果、それは妄想だったことを知りました(汗)

      ほんと、大人な高校生軍団だよね~!
      もう、その言葉ひとつひとつにキュンキュンさせられてたよね。

      私ももちろん藤堂さん派でしたが、千葉ちゃんも大好きでした!

      「月もひとり。ねぇ、千葉ちゃん」

      このセリフ、忘れられない~!!

      なんか、うさこさんのおかげで、気分上々~
      ちょっと興奮気味~
      ありがとう~(^_-)-☆
      2017/07/04
    • 杜のうさこさん
      azumyさ~ん、お久しぶりです♪
      コメントありがと~~うれしい♪

      「月もひとり。ねぇ、千葉ちゃん」うわぁ、ツボおんなじ~
      これも...
      azumyさ~ん、お久しぶりです♪
      コメントありがと~~うれしい♪

      「月もひとり。ねぇ、千葉ちゃん」うわぁ、ツボおんなじ~
      これもね、書こうか迷ったの!
      いいよね~西高軍団、テニスだけじゃなく、成績優秀なのも◎ほんと憧れたわ~。

      azumyさんも藤堂さん♡
      藤堂さんは私のマンガ界の初恋男子。それはそれはズキューンでした。
      ね、思い込んじゃうよね。
      藤堂さんみたいな先輩、もしかしたら…って。
      でもいらっしゃらなかったのね…。
      (当たり前です。ってどこからか突っ込みが入りそう・笑)
      私は女子校だったから、断念。
      って、それも可笑しいね(笑)

      今回、第一部、あの飛行機の「岡、エースをねらえ!」の場面まで再読したの。
      その続きは、どうもつらくて読めなくて。

      引っ越しで仕方なく手離したマンガ、あぁ、わかります(>_<)
      この本もそうだけど、けっこう文庫になってるのね。
      この前、田渕由美子さんの「フランス窓便り」を見つけてるんるん♪
      これから収集しなおそうかなぁ。

      azumyさんも、ぜひもう一度手に入れて、キュンキュンして下さいませ。
      あの青春のトキメキよ、もう一度です(#^^#)
      2017/07/04
    • koshoujiさん
      お久しぶりです。明けましておめでとうございます。先ほどまで「君の名は。」をテレビで見ていて、やはりこの映画は面白いと思い、そういやレビューな...
      お久しぶりです。明けましておめでとうございます。先ほどまで「君の名は。」をテレビで見ていて、やはりこの映画は面白いと思い、そういやレビューなど書いたなあ、と思い出した次第で。
      お元気そうで何よりです。時々、昔のレビューに「いいね。」をくれたり、フォローしたりしてくれる方がいるので、ブクログを訪れます。レビューは全く書けていません。というより、本が殆ど読めていません。今年は何とか本がゆっくり読める年になれば良いなあ、と思っています。
      では、また。
      2018/01/03
  • 日本を代表する少女漫画と言っても過言ではないでしょう、素人の岡ひろみが高校でテニス部に入り、世界で通用するまで。
    かなり熱く強く台詞もキャラクターも印象的。

     平凡でテニスが下手なところがかえって何にでもなれると、コーチの激しいしごきに応え成長していくひろみ。
     女子テニス部長で学園中の憧れ竜崎麗香。あだ名はお蝶夫人。(コーチからは「お蝶!」男性部員からは「お蝶さま」とかバリーエーションがあるのね/笑)容姿端麗頭脳明晰スポーツ万能高貴で家柄もよい…という、「エースをねらえ」を超えて少女漫画の有名人物。
     ひろみが恋心を抱く藤堂さんは、男子テニス部エースで生徒会長(生徒会副会長はお蝶さま)。ひろみを見守りつつ包みつつ、高校生ながらかなり器が大きい。
     男子テニス部長は尾崎さん。自分より強い部員の藤堂さんと親友でいたり、女性として完璧過ぎ高嶺の花過ぎのお蝶夫人を普通の女性として恋したり、なかなか大したもんだと思う。
     新聞部千葉さんは藤堂さん尾崎さんの親友で漫画ではひろみの成長記録係的役割。なので部員でないのに合宿にいたり、公立高校なのに校内新聞売り上げを気にするのは不思議(笑)。
     他校の緑川蘭子(コーチからは「お蘭!」)は始めはお蝶さまの、そしてひろみのライバルとして切磋琢磨し合う。
     そしてテニス部の鬼コーチ宗方仁。ひろみを見出し激しく特訓する。テニス部員には厳しくも揺るぎなさで尊敬されている。哲学的で熱いセリフはこの漫画の方向性を示している。自分の持つ技術と理想のすべてをひろみに叩き込むコーチと、それに応えるひろみの熱い師弟愛は全編通してのテーマの一つ。

    第1部はド素人のひろみが日本のエースに成長するまで、そしてある人物の死による哀しい別れ。(この人物の死はあまりにも有名で当然みんな知っていると思って知人と話をしていたら、その人はこの人物が死ぬということを知らず、痛恨のネタバレをしてしまったという苦い思い出 (ノ▽`)があるので一応伏せておきます)
    第2部は、その哀しい別れにより激しい喪失感に陥るひろみが、周りの手助けもあり再起、世界のエースへ向かう…という流れ。ひろみは本当に周りの人間に恵まれています。それだけのものに応える力がひろみにあるのでしょう。

    さて、私が漫画をちゃんと読んだのは大人になってから。作者の山本鈴美香さんがその後連載途中の漫画を中断し宗教をされている、ということを知ってからでした。
    それを知って読んだせいか、第2部は作者の思想の変化が表面に出てきつつある気がする。
    第1部でも、テニス合宿でお寺で座禅したり、禅問答や哲学的セリフがあったのですが、それが漫画にうまく昇華され、漫画の質と熱を高めていたと思います。
    それが第2部になると、死んだ人物が神格化されていき、1部でも見え隠れしていた作者の父権主義や宗教思想が表面化していく感じ。その人物の死に一番ショックを受けたのは作者自身で、第2部はひろみというより作者自身が立ち直るために必要な作業だったのかなとも思う。

    それでもやっぱり名作であることには変わらないんですけどね。
    宗方コーチが、ひろみと藤堂さんの恋愛を「このままでは人間としてもテニスとしても成長できない。女の成長を妨げるような愛し方はするな」と一時預かり(禁止ではない)、その後成長を認め解禁するというのは、他の作品でもよくテーマになる「芸術(この場合はスポーツ)か、異性との愛か」という問題の応えの一つでしょう。
    テニスの勝敗を決めるのは長い試合の中のどれかの1球であり「この一球は絶対無二の一球なり」(実際のテニス選手の言葉より)の言葉は、今のチャンスを生かせ!全てに手を抜かず向かえ!とはまさにスポーツを超えて通じる。
    自分が選手であることを辞め指導者やテニス役員の道に進むと決めた人たちの「俺たちは夢を諦めたわけではない、夢を自分たちだけで叶えようということを諦めただけだ」という覚悟。
    「色即是空空即是色」「山 山にして山に非ず すなわち これ 山なり」などの禅問答を取り入れたテニス漫画なんてもういったい何者(笑)

    大人になって読んでも古びないどころか、だからこそ分かる深さと良さのある名作漫画です。

    • だいさん
      この著者、中学か高校か、学校図書館の本を全部読んだとか。何かに書いてあるのをたことがあります。
      この著者、中学か高校か、学校図書館の本を全部読んだとか。何かに書いてあるのをたことがあります。
      2014/10/07
    • 淳水堂さん
      だいさん こんにちは!
      たくさんのお花と、コメントありがとうございます。いくつかに分けて返事させていただきますね。

      作者の山本さんが...
      だいさん こんにちは!
      たくさんのお花と、コメントありがとうございます。いくつかに分けて返事させていただきますね。

      作者の山本さんがそんなに読書家とは。
      あの哲学っぽけれど机上の空論ではない描き方は読書で土台を作っていたんですね。

      しかし解釈にちょっと父権主義?っぽいところも感じられ、「男女は役割が違う、昔から男は狩に出て、女は家を守った」みたいな台詞には、「それを現代社会やスポーツに当てはめるのはちょっと言い切りすぎでは…」とも思ったりしましたけど。(漫画本が今手元にないので正確にどんな場面か思い出せず…なのですが)

      これからもよろしくお願いします。*^^*
      2014/10/07
    • だいさん
      >淳水堂さん
      こんにちは
      お返事ありがとうございます。

      >ちょっと父権主義?っぽいところ
      時代背景が今と違いますからね。書かれた...
      >淳水堂さん
      こんにちは
      お返事ありがとうございます。

      >ちょっと父権主義?っぽいところ
      時代背景が今と違いますからね。書かれた時代には、うさぎ跳びなどやってましたよね(テニス部はやらないのかな?
      2014/10/09
  •  仕事上の必要があって、山本鈴美香の『エースをねらえ!』を全巻まとめて再読。
     中央公論社の分厚い「愛蔵版」全4巻で読んだのだが、元のコミックスだと全18巻に及ぶ雄編である。

     言わずと知れた、少女マンガにおけるスポ根ものの最高峰であり、マンガ史に残る名作。
     ちなみに、いまのマンガで『エースをねらえ!』のスピリットを正統的に受け継いでいるのは、日本橋ヨヲコの傑作『少女ファイト』(これはバレーボール・マンガだが)だと思う。

     『エースをねらえ!』は1970年代のマンガ(ただし、連載は80年まで続いた)だから、いま読むとマンガ技術的には古臭いし、絵柄も典型的な「昔の少女マンガ」なので、鼻白んでしまう部分もある。
     しかし、そのような細かい瑕疵が気にならないほど、ヒロイン・岡ひろみと宗方仁コーチの「師弟の絆」が感動的な物語である。

     『エースをねらえ!』について、「私は『師弟関係とは何か』について、武道の修行のあり方について、このマンガからすべてを学んだ」とまで言い切ったのは内田樹さんであった(『街場のマンガ論』所収「『エースをねらえ!』に学ぶ」)。
     たしかに、この名作は「マンガの形を借りた師弟論」として読んでも素晴らしい。
     
     そしてまた、『エースをねらえ!』は胸を打つ名言の宝庫でもある。
     以下、全編再読しながら付箋を貼った名言を列挙してみる(句読点は引用者補足)。

    〝たとえどんな思いをしようと、それはすべてテニスをするための苦しみじゃないの。同情なんかするもんですか。テニスができない苦しみだってあるのに!! (緑川蘭子が岡ひろみに)〟

    〝はじめはね、だれでもおそろしくヘタだよ。どんな名人だって生まれながらにテニスができたわけじゃないからね。うまくなるだけの努力をするかしないか、それだけだよ。(藤堂貴之がひろみに)〟

    〝なんなのさっきのプレイは! 負けることをこわがるのはおよしなさい! たとえ負けてもあたくしはあなたに責任をおしつけたりはしない。それより力をだしきらないプレイをすることこそをおそれなさい!! (お蝶夫人が、ダブルスを組んだひろみにコートで)〟

    〝いいか、勝敗を分けるのはいつでもたった1球だ。だがプレイしているときは、どれがその1球かわからない。だから、さいしょからさいごまでどんな球でもあんいに打つな! (宗方コーチがひろみに)〟

    〝やっといったな。おまえのほうからそういってくるのを、おれはもう7ヵ月まった(宗方コーチが、ひろみの「お蘭にお蘭のテニスを教えたように、わたしにもわたしのテニスをおしえてください」という覚悟の一言を受けて)〟

    〝おなじあいてに打ちこむ者としていう。男なら、女の成長を妨げるような愛し方はするな! (宗方コーチが、藤堂のひろみに対する想いに気付いて)〟

    〝基礎トレーニングはつらいし地味だ。だがな、土台のないところに家が建たないように、体力のない身でスポーツはできない。まして自分のプレイなど見つけられるはずもない。
     絵をこころざす者がいく枚もいく枚もデッサンし、本物の線一本をさがすために万の線をひくように、おまえもコートでの1打のために万のトレーニングをつまねばならないぞ。
     そんな地味でつらいことをやりぬけるほど、テニスを好きになれたおまえはしあわせだ。犠牲を犠牲と思わないその情熱があるかぎり、おまえはあらゆる欠点をテニスでなおすことができる。そしていつか、欠点のないテニスができるようになる。(宗方コーチがひろみに)〟

    〝ここまでだと思ったとき、もう1歩ねばれ! それで勝てないような訓練はしてない。(宗方コーチがひろみに)〟

    〝意識していようといまいと、おまえはその手で無数の選手を打ちたおし、全員を踏み台にしてここまでのぼってきた。その選手たちひとりひとりの、ふまれるいたみを思ったことがあるか。
     勝者はつねに敗者につぐなわねばならない。10人に勝ったらじぶんとあわせて11人ぶん努力するのが義務だ。100人に勝ったら101人ぶん、無数に勝ったら無数に……。それをおこたったとき、栄光の座からふりおとされる。(宗方コーチがひろみに)〟

    〝お嬢さんは、仁を失っていままさに慟哭の時期にあります。が、わたしは思います。大した苦しみもないかわりに大した喜びもなく、大した努力もしないかわりに大した成果もえられず、ぬるま湯につかったように生きて死んでゆく人間が多い中で、慟哭を味わえる人間は幸福なのだと!
     だからその慟哭と真正面から対決しなければ真の人生は生きられないのだと! (宗方コーチの死後、ひろみの新たなコーチ役を宗方から託された親友・桂大悟が、ひろみの父に語りかける言葉)〟

  • 感想:長らく私のバイブルだった本。宗像コーチの言葉は全て教訓であり、セリフのほとんどを覚えていた。藤堂さんとは立派過ぎて恋愛はできないと思った。「岡、エースをねらえ」と唱えるといつでもどこでも泣ける。

  • 一昔前の作品で時代設定などが古い感じはあるが、人物描写が細かく描かれていて引き込まれてゆく。テニスだけではなく恋愛話も盛り込まれていて心が引かれる。読後感がとても良い。

  • リサイクルショップで見つけて、即購入。年末年始に一気読みしました。
    今の時代にはNGなところもありますが、素晴らしい作品だと思います。

    ただ、読了直前に既に全巻セットを持っていたことが判明!とほほなお正月でした。

  • 読んだことある気がしてましたが、
    初めましてでした(*^^*)

    エースをねらえってこんなにも皆で
    岡ひろみ押しの話だとは知りませんでした

  •  めっちゃ熱くて素敵でキラキラしてました!

     周囲の人たちが、大切で大好きな主人公の女の子に想いを託し、その想いを主人公がを受け止め、皆んなの希望になっていく姿が本当に素敵でした

     個人的に千葉さんがめっちゃ好き!(最初の方はなんやコイツって思ってたり思ってなかったり...)

  • 少女漫画の全盛期、夢中になったころを懐かしむ。
    かつて松岡修造さんの愛読書だったとか。
    トップアスリートのモチベーションにもなるとは❗️おそるべし❗️エースを狙え❗️

  • テニスはもちろんのこと、恋愛・友情あらゆる面で最後まで素晴らしい作品だった。

    エース岡ひろみの周りにいる人たちの心情も、読み応えあり。

    五体満足の人間が、テニスができる人間が、何故ベストを尽くさないのか。
    甘え・怠惰・憎しみ・恨み。
    人の真髄を教えてくれる名作。

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