Don't Worry Mama (ビーボーイノベルズ)

著者 :
  • ビブロス
3.60
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本棚登録 : 213
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835217147

感想・レビュー・書評

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  • 作家買いしてるから購入したものの受けのキャラ設定に食指が動かずしばらく積んでましたが、他の木原先生の作品を読んで何も手につかないくらい胸を抉られ呆然としてた時に、これなら楽しい気分になれそうかな…という時に藁をも掴む思いで読み始めました。そしたら、いやぁ面白かった。萌えた。救われました。

    あんなに中身も外見も最悪な嫌な奴なはずだった今蔵が可愛い可愛い。
    わたしも触りたい…癒される…今蔵の可愛さ、たまりません。挿し絵も今蔵の可愛さが表現されててとても好きです。
    読み終えても何日かは今蔵の可愛さ加減が頭から離れずまた読み返してしまってました。

    木原先生の作品はこんなん絶対萌えないって設定のキャラでも段々愛おしくなってきてしまうんですよね…それでまた先生にやられたってなるのも楽しみのひとつです。

  • デブで性格悪いイメージが最初で植え付けられてしまい、なかなか好きになって読めず、地雷踏んだ気分ですが…木原先生の性格悪いキャラを愛らしく描ける技は素晴らしい(笑)

  • ほぼ初読み。
    ほぼというのは、アンソロでは読んでいるので。

    攻め:東山裕一
    受け:今蔵隆

    どうしようもない人望も無い仕事もできない性格も悪い、しかもデブな上司と二人で無人島に取り残されてしまい、サバイバルな生活をしていこうとするが自分勝手な上司は全く動かないだけでなく邪魔をしてきて、キレた攻めは受けを置いて別なところで過ごすことに、、。



    まさか、このどうしようもない上司が相手になるとは!もうびっくり!さすが木原さん、この斜め上を行く話の持って行き方!
    普通のダメな男はここまで酷くない。でもとことん性格のゆがんでるマザコンで、攻めは幾ら世話したい体質って言っても、これはないだろー、っていう男を好きになる訳です。
    いやぁ、ほんとびっくり。


    文章はさすがに上手い!微にいり細にいり情景描写があってそれはもう、細かく想像できます。心情の持って行き方や心理描写など上手いです。
    飽きさせない展開とか。力のある作家さんだなぁとつくづく思いました。

  •  口が悪くて、暴力的で、俺様な野性味あふれる祐一かっこいいー!wwしかもショタ趣味。
    受けはマザコンで体重130キロ。
    すてきなギャグ小説でした。

    好き好き大好き愛してる!感はむねきゅん王道BLです。

  • 仕事で無人島に来たのはいいけど
    何かの手違いでクソ最低な上司と過ごさなくてはならなくなったイケ麺ゲイの東山裕一
    上司の今蔵は全く役に立たないでくの坊のくせに態度だけは一人前ε=(>ε<)
    ついでにマザコンで巨デブのチビで
    大事なところも人には言えないくらいお粗末
    ↑○茎・短○なんてはっきり書けない!!Σ(o>艸<)(笑)

    ある日無人島の生活と欲求不満が募りムラムラした裕一は
    今までお友達がいなくて性の話なんてイマイチ分からない今蔵に
    ある事、ない事、ない事、ない事…言いくるめ……Ψ(`∀´)Ψヶヶヶみたいな?(笑)


    極限状態って凄いね…あんなに今蔵の事嫌っていたのに(;^◇^;)ゝ

    さすが木原さんどんな状態でも恋バナに出来るのね(*0*;)☆

  • 5年ほど前、高校1年生のときかな?姉に薦められて読みました。
    何を隠そう、これが私にとって初めてのBL小説でした。

    …5歳も年下のBL小説初体験の妹に薦めるには
    あまりにもこれはディープすぎないか…姉…。
    何故この本をチョイスしたのかは姉のみぞ知る、ですね…。

    それにしてもここまでBL界ではタブーとされるものを描き、
    なおかつそれを読者に面白いと感じさせる
    木原先生には脱帽です。こんな小説貴女にしか書けませんよ。
    130キロもの巨漢、そしてマザコン、性格最悪、な上司受けってありえないでしょう(笑)
    でも読み進めていくうちに可愛いと思えてくるから怖いです。

    最後は痩せて可愛くなって改心してママ離れするんですが、
    まあそこまで良くなる必要はなかったかな?と思うので星4つです。
    多少受けを努力させる必要はあったとは思いますが、
    あまりにも別人すぎません?(笑)可愛いですけどね。

  • これは作者からの何かの挑戦状なのかと、思わず後ずさりする受でした。素晴らしいチャレンジャーであるセンセに拍手です。
    木原作品としては痛くない部類のストーリーなので、本来ならば安心して読み進めるはずでしたが、デブでマザコンで性格悪い短小って、全然誉めるべき点が見当たらない史上最悪の受に驚愕!
    こんな受を次第に愛するようになるなんていうストーリーについていけるんだろうかと不安になりながらページをめくるうちに、いつの間にかのめり込んで夢中になって読んでしまったのは、多分木原マジックです。
    元来、受は見目麗しいか可愛気があるものと相場が決まっているのに、ブチャイク通り越して性格まで感じ悪い受を登場させるところに、木原センセらしいシニカルな反逆精神を感じます。コメディでもありきたりじゃない。

    誰しもでしょうが、最初はこんな最悪の上司今蔵と無人島で暮らすハメになった裕一に限りなく同情しました。なので、ぶちきれて裕一が本音をさらけ出したシーンは溜飲が下がる思いで爽快でした。
    その後の無人島生活の描写も、ロビンソンクルーソーやガリバーなどの漂流記を読んだ時のときめきを思い出して、わくわくさせられてすごくよかった。

    そんなちょっと憧れの無人島生活で、環境の為せる錯覚なのか幻影なのか、まさかのありえない白ブタ今蔵がこの上なく好みに思えてくる生粋のゲイの裕一に、気の迷いじゃないかと心配で何度も突っ込みを入れたくなりました。人間ひもじいと何でも美味しく感じるようになってしまうからね。

    裕一が、始め嫌っていた今蔵を好きになるまでの経緯が笑えるんだけど、最終的には納得できちゃうのがこの話のすごいところです。だって、こっちまで今蔵のことがだんだんかわいく思えてくるなんて、読み始めには思いもしなかったので。まさに、裕一状態。
    完璧なキャラじゃなく、どこか欠点のあるキャラに人間臭さを感じて、リアル感たっぷりなので「アリかも」って頷いてしまうんですよね…
    まあ、ご都合主義に、というかBL的に、最後はきれいに美しくまとまっていて安堵させられるんですが、そこもおとぎ話風でうっとりできて悪くなかった気がします。

    書き下ろしの「PRESENT」では、友晴登場。ゲイ友のありがちな光景が面白くて笑っちゃいました。
    でも、今蔵のかわいいPRESENTに胸キュンが一番。コスプレ、剃毛のちょっとSなエロにやられました。
    「夏休み番外編」は、やっぱり修司にもお兄ちゃんに恨まれるだけの非があるのを確信させられます。これにも笑った。

    表紙、裕一がカッコイイのと今蔵が見えてないのがいい。萌えます。BLとして四苦八苦なイラストが、志水センセだというのにも萌え。

  • 130㎏超デブのマザコン
    人として救いようのない性悪
    チビで自己中なうえ、包茎

    いやぁ…やばい要素の3連コンボ。
    この凶悪設定から、一体どんな化学反応起こしてラブに発展するんだ?
    という、ね…なんていうの? まぁ、この人達製薬会社だし?
    ラブにならないこともないっていうか…………

    なるわきゃねぇだろっっ(╬ಠ益ಠ)ゴルァ!!

    という、9割以上の読者の期待を大きく裏切って、見事なラブです。
    デブなんて無理!!
    って方も、どうぞ怖い物見たさでもいいので、読んでみてください。
    生理的に受け付けないって方以外は病みつきになります。

  • これ、新装版も出ているみたいだけど、私が持っているのは新装版ではありませんが。
    これは・・・この世界ではタブーの「オデブ」が受けなんです。
    しかも、性格も最悪の年上おデブ、しかも、受け。
    攻めキャラはおデブの部下になります。
    無人島に二人残され、あろうことか二人で無人島生活を送るようになってしまう。
    これが、私はすごく面白くて、いったいどうなるのか?
    心配でしたが、ちゃんと、ハッピーエンドでした^^

  • デブ受けという設定にびっくりした(笑)
    部下×上司。
    最初は受けの性格動作一つ一つにいらいらいらいらしていたけれども、最終的には、ありだな、とwww
    最終的にデブだった上司は痩せて可愛らしくなるんですけど、そのままでも良かったかもしれない。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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