- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784835441399
作品紹介・あらすじ
名作アニメ『あらいぐまラスカル』の原作。ラスカルとスターリング少年の感動の物語。
感想・レビュー・書評
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かの有名なテレビアニメ『あらいぐまラスカル』の原作小説。第一次世界大戦頃のアメリカが舞台となっている。スターリング少年がひろったやんちゃぼうずのラスカルとの1年。
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あらいぐまラスカル
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読書日:2013年10月9日-11日
Original title:Rascal.
小さい頃に見たAnimaのおぼろげな記憶しかなく、話の内容は覚えていなかったので新鮮な気持ちで読めました。
先ずAnimaと違って思えた事は
Sterlingの正確が勇猛果敢で意外と行動力がある所。
Rascalの可愛さは相変わらずでしたが、挿し絵が版画でやたらと描写が細かかったです。
最後にRascalと別れる時はお父さんが人間と暮らすのは動物に良くない、野生に帰すべきだと諭されて泣く泣く森へ帰すと想っていたのですが、違いました。
SterlingとRascalの一年間の交流が淡々と続いていましたが、この最後の場面には思わず目頭が熱くなりました。
町の牧師から畑を荒らされたから銃で殺すと言われ、
父子二人だと家が清潔に保てないとすぐ上の姉から家政婦を雇う事になって、家政婦がRascalに良い感情を抱かなかった事から、
Rascalの今後を考えて泣く泣く森へ返したという。
何とも胸が痛む話でした。
牧師ならChristの教えにより生きとし生ける者を愛すべきだと思うのですが…。
Sterlingはずっと一人っ子だと思ったのですが、上から姉、姉、兄の末っ子でした。
兄は欧州の戦争でFranceの戦線へ。
上の姉は結婚し、下の姉は未婚で大学で助手を勤めています。
歴史上の事も絡んでいるので、この時代を知らない私には勉強にもなりました。
後、あらい熊の性質も知れた事も良かったです。 -
子供の頃見た、アニメ世界名作劇場「あらいぐまラスカル」の原作です。
放映当時のあやふやな記憶をたどりながら読みましたが、以下意外に思ったこと。
・アニメではスターリング少年の周りには同年代のガールフレンド、アリスがいましたが、原作では登場しない。
・アニメでは事業に忙しいけど、普通の優しいお父さんだと思っていましたが、原作ではスターリング少年が危険な場所に行っても、まったく気にしない、放任主義すぎるお父さんでした。
・アニメではお母さんが途中で亡くなっちゃうのですが、原作では最初から亡くなってていない。
・アニメではお姉さん二人ですが、原作では戦争に従軍中の長男(スターリングのお兄さん)がいること。
ざっくりと書いて、こういう相違点があるのですが、原作の方が一人称で語られている分、よりプライベートな回顧録のように思えます。
ラスカルのかわいらしさももちろん描かれているのですが、さまざまな動物に囲まれていながら、より家族との関わり方が密に描かれているような気がします。
お兄さんが従軍していたり、お姉さんと離れて暮らしていたり、お父さんが放任主義だったり、温かく優しいリリー伯母さんなど、いろいろあるのですが、でも物理的な距離は離れていても、常に強い家族の結び付きを意識しているような。
あと、アメリカのウィスコンシンの自然を美しく描いている点は、素晴らしいですね。
特にお父さんとスターリング少年と、ラスカルで森にキャンプに行ったときの話や、ケース・ウェザーの話には、感動しました。
自然の美しさと、少年の成長と、動物とのふれあい、という児童小説にはもってこいなストーリーなのですが、大人になってから読んでも、素朴な美しさに感動出来る内容でした。
名作というのは、いつまで経っても古びないものなのですね。
※マイブログ http://ameblo.jp/associee/ より転載 -
ラスカルがとにかく可愛いくて微笑ましい。
アニメに出ていたエピソードもあってニヤリ。
クリスマスのエピソードが好き。