佐々木丸美コレクション7 罪・万華鏡 (佐々木丸美コレクション 7)

著者 : 佐々木丸美

• 復刊ドットコム (2007年6月30日発売)

感想・レビュー・書評

[マエダさんの感想 · 2010年2月15日]

吹原医師の心療譚。
見えづらく掴みにくい悪意の数々。
女の嫉妬は恐ろしい。

[buruさんの感想 · 2009年1月21日]

　読了。3･5点。

[シスターさんの感想 · 2008年1月10日]

感受性が強く、優れた観察眼を持っているために精神異常を疑われた女性たち。 その彼女達の心の屈折を読み解いていく、精神科医の尽力を描いた連作集。 精神的に追い詰め、罪を犯すように仕向けた者たちは裁かれることは無い。 本当に罪に問われるべきなのは加害者ではなく、仕向けた側ではないのか、という主張は著者の他の作品でも度々登場する。 まっすぐすぎて痛いくらいだが、主人公達の心に寄り添って描かれた心情は共感できた。 ４編の連作が全て似たような話で少し飽きてしまったけど、読後感のよい小説だった。