影の姉妹 (佐々木丸美コレクション14巻)

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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835443539

作品紹介・あらすじ

運命の枷につながれた、儚き命たち。不思議な遺伝子を持つために、人里離れた山奥に隔離された美しき双児。子守唄にのせて語り継がれる隠れ里の伝説。

感想・レビュー・書評

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  • 耽美な雰囲気と美しい文章はさすが。ただ中盤あまり話にのめり込めなかった。

  • 貰われ子でぞんざいな扱いを受けてきた多瑞(たず)は、隠れ里に暮らすある屋敷に奉公することになる。その屋敷には幼い双子の姉妹が暮らしていた。どちらも邇邇玉(ににぎ)という名で見分けがつかない。お館さまと呼ばれる家の主人、他の奉公人らと接する内に、多瑞は邇邇玉の秘密を知る。それは双子ではなく、身が二つに別れる不思議な一人の少女ということだった──。
    稀有な能力を持つ血を後世へと継いできた少女らと、彼女を支え続けた奉公人の女性の物語。実は佐々木丸美さんの他シリーズの始まりといっても過言ではない本作。何故なら氷椽子(ひぎこ)の夫である南原氏が友人と共同で設立した会社が、後の作品で登場する北斗興産だからだ。ブッキング版の『夢館』相関図にそう記載されている。『雪の断章』以外は再読0〜2回程度なので、どの作品でその記述があるか確認したい。本作で一番の働きはやはり多瑞であると思う。お館さまへの愛そして教えを貫く彼女の生き様には敬意を表したい。多瑞亡き後、氷椽子と檀弓(まゆみ)の奉公人は多瑞と比べ劣る気がするからよりそう感じる。今回再読して気付いたのは、主人と従者の関係をほとんどの作品で出てくることだった。しかも誰もが妄信的に主人に尽くしている気がする。また、本作で一番好きな男性は氷椽子の旦那ではなく真柝(まさき)の旦那だった。名前出てきてなくて残念。

  • 秘密の血が流れた一族の隠れ里での話。
    結局何やったんやろ?
    いわゆる「普通」でないことの暮らしにくさ。
    人と関わらなければいいのだろうけど、なかなか難しい。
    悪でなければ異端でも構わないのではないか。

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