新八犬伝〈下の巻〉 (fukkan.com)

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  • 復刊ドットコム
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835448114

作品紹介・あらすじ

昭和48年放送のNHK人形劇ドラマ「新八犬伝」をノベライズ。

感想・レビュー・書評

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  • ある時は犬士を探し、ある時は仇を狙い、ある時は玉梓が怨霊が差し向ける悪人や怪物達と戦いながら、勇気と正義の八犬士達、ひょーいと日本大冒険! 原典以上の諸国漫遊冒険活劇ぶりが面白い。八犬伝だけでなく他の古典や演芸・史実・伝承・伝説・時には当時の時事ネタまでも盛り込み視聴者を夢中にさせた八犬伝作品の傑作。巡る巡る、巡る因果は糸車、人形劇新八犬伝ここに堂々完結大団円!

    親兵衛はどんなキャラとして登場するのかしら……と思ってたらほっとんどオリジナルキャラでびつくり。でもぬいと房八はうまい具合に活かしていて面白い。魔法のじゅうたんならぬ魔法のひもうせんが出てきた流れにはフイタw これもネタ絵にしよう…役行者何でもアリだなほんと…… あと親兵衛は武士や武士の世に対して懐疑的なキャラでこういう親兵衛新しいなって思ったわ… 網干が意外といい奴だってのは知ってたんですけどここに来てやっと理解。悪役一辺倒の奴がちょっといい奴になるとポイント高いよね。放送当時って子連れ狼やってたんですね。あーだから現八とお勝がなんか子連れ狼ライクだったわけねw 時事ネタも実は盛り込んでるんですよね新八犬伝…当時何があったか知っておくともっと面白いかも
    管領戦とかもちゃんとおさえるにはおさえてるんですけどオリジナル要素がどんどん高まってきてそのせいでか、私的には中だるみ感を覚えた感じ。ノベライズ版ははしょってあるってどっかで見たんでその所為もあるかも。上巻中巻が面白すぎたってのも一つの要因かもしんない。
    最後それまで影薄かったゝ大さまが切腹して玉梓が満足して成仏するんだけど、アーカイブスで見たときはすごいカタルシスを感じてこの終わり方ナイス!って思ったんだけど、自分が創作で八犬伝やってるような今になると、うーん? と思ってしまって。別に死なんくてもいいんじゃね、って思うん。何か腑に落ちない感じがしました。そんでその展開急だったから(八郎が急に切腹したのと似てる)なんか打ち切りかと思っちゃうしw 最後犬士達が犬になってUFOみたいなのになって?飛んでくってのも何じゃそらwwって思うし。浜路たち置いてきぼりかいおい!ってつっこみたくなった。
    下巻であったことを書くと 額蔵雲に乗る・浜路ナイス演技・信乃と角太郎魔法の緋毛氈にライドオン・道節の修活・信乃突然の告白・犬の惑星へ… って感じですかね。ちょっとウロ覚えですけど。それでも十分トンデモだなぁw 読み終わったんでDVD見よう! あと劇場版DVDも買おうと思います~

  • いろいろな作家が書いている「南総里見八犬伝」の興味深いところは最後のシーンで八犬士がどうなるかというところ。原作では八犬士が伏姫ゆかりの洞穴(千葉県南房総市に現存?する)で仙人になって終わるという。NHKのテレビ人形劇ではどう終わったのか?ネタバレになるので書けないけれど、なるほど…これもありか!という結末だった。
    (B)

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著者プロフィール

1959年のNHK『ピエロが泣いた』でテレビのシナリオ作家としてデビュー。1971年、筒井康隆の『時をかける少女』を原作の少年ドラマシリーズ第一作『タイム・トラベラー』が好評を博す。その後、オリジナル続編を執筆し、自身で『続・時をかける少女』として小説化。ついで1973年、NHK人形劇『新八犬伝』のシナリオを担当、これが大ヒットとなる。1977年にはNHK時代ドラマ『鳴門秘帖』、1979年人形劇『プリンプリン物語』のシナリオを担当、『ラーマーヤナ』。SF的発想と独自の楽屋落ちに才腕を揮ったが、58歳で死去。

「2017年 『新八犬伝 結』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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