こどものとうひょう おとなのせんきょ (かこさとし しゃかいの本)

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  • 復刊ドットコム
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835454023

作品紹介・あらすじ

フェイスブック、ツイッター、TVで大反響!「選挙」ってなに?「民主主義」って、どういうこと?「数の論理」は民主主義じゃない!!"18歳初選挙"の年に、緊急復刊!!

感想・レビュー・書評

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  • 子どもたちが児童館の前の広場の使い方をめぐって、選挙を行います。

    〇この絵本の役目は終わっているように思った。(テーマ(少数意見も大切。話し合いが大切。)は、普遍的なものだけど、社会や子どもたちの背景が現在とそぐわない)
    〇トキあんちゃんが柔道で強くなかったら、みんなお話聞いてくれたかな?とか、おとなの遊ぶところに18さい未満には説明しづらいイラストとか。

  • 「みんしゅしゅぎは、いい ことを みんなで きめるんだよな。かずが おおいから、いいんじゃなくて、たとえ、ひとりでも いい かんがえなら、みんなで だいじにするのが、みんしゅしゅぎの いい ところだろ。それを まちがえると、かずが おおい やつが、かってに いばったり、わるい ことを しだすんだよな。」

    かこさんの、世の中に対して真剣であろうとし、子供に対して真摯であろうとする姿勢が刺さる。
    めでたしめでたしとはせず、ぞっとする言葉がラストに待ち構えているが、子供達はこれを受け止め、変革していくはずという信頼からのことなのだろう。
    とっくに子供でない私は、子供であった自分と今の子供達に対してどうあるべきかも考えさせられる。

  • 確かに時代背景には古さを感じる。

    ただし、この本の後半に書かれている内容は
    大人も一度目に止めておく必要があると思う。

    「ケンちゃんやヤッちゃんたちが気にしている」ことが
    具現化しないことを、切に祈る。

  • 多数決で決めるのが選挙?確かにルールはそう。けれど、多数決で選ばれた人であっても、自分に投票しなかった人の代表者でもある。支持者だって全権委任をした訳じゃない。最後の1ページが皮肉交じりで好き。選挙権のない子どもや弱い立場の人の為にも自分の1票を行使したい。(ちいさな帆)

  • 3歳の息子に「選挙ってなに?」と聞かれたときにうまく答えられなかったので一緒に読みたい。

  • 子どもの権利条約は1989年の国際連合総会において採択され、1990年に国際条約として発効しました。2019年2月の時点で、子どもの権利条約は196の国と地域で締約されています。なお、アメリカ合衆国は1995年に署名したものの、いまだ批准はしていません。日本は1990年に署名し、1994年に批准しました。

    参加する権利
    子どもの意思が尊重され、他人の権利を侵害しない範囲で自由に発言や活動ができる権利です。

    <第12条>自分に関わる事柄について自己の意見表明権を持ち、年齢や精神の成長に則って対応される権利を持ちます。


    今の日本は大人側の余裕がないのかな…

  • 多数派の横暴をどう食い止めるか?
    投票権のないマイノリティー(この場合は児童)の権利を誰が守るか?

  • 読書記録です。

    昭和臭ばりばりですね。今どき、こんなふうに取っ組み合いのケンカをする(そして仲直りもできる)小学生っているのかしら…良くも悪くも子ども同士でいろんな問題を解決できた、ある意味幸せな時代の「しゃかいの本」です。私は好きだけど、令和の現在ではあまり受け入れてもらえないような気がします。

  • ほしいと思った作品はおおかたすでに入手済みのなか、いつかと思いつつ書いそびれていた絵本を香典代わりに一冊。
    民主主義=ただの多数決じゃないよ、ということを低学年の子どもにもわかりやすく伝えている。

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著者プロフィール

かこさとし:1926年福井県武生市(現越前市)生まれ。大学卒業後、民間企業の研究所に勤務しながらセツルメント運動、児童会活動に従事。1973年退社後、作家活動、児童文化の研究、大学講師などに従事。作品は500点以上。代表作として「からすのパンやさん」「どろぼうがっこう」(偕成社)「だるまちゃん」のシリーズ(福音館書店)、「こどもの行事しぜんと生活」シリーズ(小峰書店)などがある。

「2021年 『かこさとしと紙芝居』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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