こどものとうひょう おとなのせんきょ (かこさとし しゃかいの本)
- 復刊ドットコム (2016年8月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784835454023
作品紹介・あらすじ
フェイスブック、ツイッター、TVで大反響!「選挙」ってなに?「民主主義」って、どういうこと?「数の論理」は民主主義じゃない!!"18歳初選挙"の年に、緊急復刊!!
感想・レビュー・書評
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「みんしゅしゅぎは、いい ことを みんなで きめるんだよな。かずが おおいから、いいんじゃなくて、たとえ、ひとりでも いい かんがえなら、みんなで だいじにするのが、みんしゅしゅぎの いい ところだろ。それを まちがえると、かずが おおい やつが、かってに いばったり、わるい ことを しだすんだよな。」
かこさんの、世の中に対して真剣であろうとし、子供に対して真摯であろうとする姿勢が刺さる。
めでたしめでたしとはせず、ぞっとする言葉がラストに待ち構えているが、子供達はこれを受け止め、変革していくはずという信頼からのことなのだろう。
とっくに子供でない私は、子供であった自分と今の子供達に対してどうあるべきかも考えさせられる。 -
確かに時代背景には古さを感じる。
ただし、この本の後半に書かれている内容は
大人も一度目に止めておく必要があると思う。
「ケンちゃんやヤッちゃんたちが気にしている」ことが
具現化しないことを、切に祈る。 -
多数決で決めるのが選挙?確かにルールはそう。けれど、多数決で選ばれた人であっても、自分に投票しなかった人の代表者でもある。支持者だって全権委任をした訳じゃない。最後の1ページが皮肉交じりで好き。選挙権のない子どもや弱い立場の人の為にも自分の1票を行使したい。(ちいさな帆)
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3歳の息子に「選挙ってなに?」と聞かれたときにうまく答えられなかったので一緒に読みたい。
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子どもの権利条約は1989年の国際連合総会において採択され、1990年に国際条約として発効しました。2019年2月の時点で、子どもの権利条約は196の国と地域で締約されています。なお、アメリカ合衆国は1995年に署名したものの、いまだ批准はしていません。日本は1990年に署名し、1994年に批准しました。
参加する権利
子どもの意思が尊重され、他人の権利を侵害しない範囲で自由に発言や活動ができる権利です。
<第12条>自分に関わる事柄について自己の意見表明権を持ち、年齢や精神の成長に則って対応される権利を持ちます。
今の日本は大人側の余裕がないのかな… -
多数派の横暴をどう食い止めるか?
投票権のないマイノリティー(この場合は児童)の権利を誰が守るか? -
ほしいと思った作品はおおかたすでに入手済みのなか、いつかと思いつつ書いそびれていた絵本を香典代わりに一冊。
民主主義=ただの多数決じゃないよ、ということを低学年の子どもにもわかりやすく伝えている。