サリエーリ 生涯と作品 モーツァルトに消された宮廷楽長 新版

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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835456249

作品紹介・あらすじ

1,400万DLを突破した大人気スマホゲーム
“Fate/Grand Order”の人気キャラクターとして大注目のサリエーリ。
FGOファンからの熱いリクエストで日本で唯一の「サリエーリ伝」 がついに復刊!!

彼は本当にモーツァルトを殺したのか?
知られざる作曲家の真実の姿とは…。

映画「アマデウス」では、天才モーツァルトを嫉妬に狂って毒殺した凡人として描かれたアントーニオ・サリエーリ。人気のスマホゲーム「Fate/Grand Order」でも、復讐者のサーヴァントとして登場している。

18世紀ウィーン音楽界で、孤児から宮廷楽長にまでのぼりつめ、ベートーヴェン、シューベルト、リストなど多くの逸材を育てた大作曲家であるサリエーリ。
晩年、モーツァルト毒殺の犯人に仕立て上げられた彼の「真実の姿」を、イタリア・オペラ研究家として名高い著者が、確かな検証と詳細な研究により、余すところなく描き出す。

日本で唯一と言えるサリエーリ伝。第27回マルコ・ポーロ賞受賞作品。

このたび、さらに新たな事実を加えた充実の20ページ増補改訂新版として復刊。
「サリエーリ全作品目録」「サリエーリ年譜」「ディスコグラフィ」など資料性も高い。

▼目次
第1章 誕生から宮廷作曲家就任までの歩み
第2章 オペラ作曲家としての名声の確立
第3章 モーツァルトとの確執とサリエーリの円熟
第4章 モーツァルトとの和解とオペラ作曲家としての危機
第5章 オペラ作曲家の終焉
第6章 教育者としての活動と晩年の日々
第7章 モーツァルト毒殺疑惑に汚された最晩年と死
補章 現代のサリエーリ復興
付録1 ヴィーンにおけるイタリア・オペラ上演
付録2 イタリアにおけるサリエーリ作品の流布
サリエーリ年譜
ディスコグラフィ
サリエーリ全作品目録ほか

※本書は、2004年に音楽之友社より刊行されたものを増補改訂・再編集して復刊するものです。

感想・レビュー・書評

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  • 復刊で話題になった時に、これは絶対面白いはずと思い購入。
    遅読乱読の悪癖持ちなので少しずつ読んでる。やっぱりとても面白い。プロフェッショナルの研究者でかつ分野の第一人者の方の著書に対してこういう言い方は合っていないかもしれないけど、一文一文が誠実で、取材と研究を重ねた信頼できる言葉だと感じられる。写真や新聞記事でさえ孫引きに塗れているいま、信頼性のある文章とはこういうものだと思う。
    サリエーリの生涯はドラマチックで、特に少年期〜青年期はp.21の『「アマデウス(神に愛されし者)」──それはモーツァルトよりもサリエーリのためにある言葉であった。』がぴったりだと思った。
    モーツァルト毒殺疑惑の研究について読んでいると、噂・風説・フェイクニュースを多くの人々が信じ、またその疑惑を晴らそうとした人々の苦心の道筋が、まるで今起こっている出来事のように思える。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。音楽・オペラ研究家。日本ロッシーニ協会会長。フェリス女学院大学オープンカレッジ講師。2004~09年、国立音楽大学にて「オペラ史」「作品研究」などを講ずる。著書に『消えたオペラ譜 楽譜出版にみるオペラ400年史』『サリエーリ モーツァルトに消された宮廷楽長』『イタリア・オペラ史』(共に音楽之友社)、共著に『オペラ・キャラクター解読事典』『新編 音楽中辞典』『新編 音楽小辞典』(共に音楽之友社)、『魅惑のオペラ』(小学館DVD BOOK、全30巻)、『ジェンダー史叢書・第4巻 視覚表象と音楽』(明石書店)、『ローマ 外国人芸術家たちの都』(「西洋近代の都市と芸術」第1巻、竹林舎), 楽譜編纂ほか多数。ロッシーニ、オペラ、エディション、歌手、歌唱法、歴史的声楽教本に関する論文や論考を日本ロッシーニ協会紀要「ロッシニアーナ」と同協会ホームページ(http://societarossiniana.jp/)に多数掲載。『サリエーリ』により第27回マルコ・ポーロ賞を受賞。

「2015年 『新 イタリア・オペラ史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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