獅子の棲む国

著者 :
  • 文芸社
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本棚登録 : 277
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835549583

感想・レビュー・書評

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  • 「密偵」に続き二冊目の秋山作品。面白かったです!
    ところどころ微萌、ぷぷぷ・・・と笑えるシーンもありました。
    そしてやめられない止まらない、ページを捲る手が。

    読む順番が間違っていると思うけど(まずは“歳三を読まなきゃね”)
    それでも楽しめた。
    それともう一度中高生に戻って日本史の知識をしっかり
    頭に叩き込んでから読めばもっと楽しめたのにー!と思った。
    「日本史大っ嫌い!」だった過去の自分に喝を入れてやりたい。
    どこまでが史実でどこからが創作なのか分からなかった(-_-;)


    武士の時代の終焉、どうすることも出来ない時代の大きな流れ
    人と人の因果、行き場がない熱くたぎる思想や誇りとか
    色々なものが頭の中を駆け抜けていって切なかった。

    一番衝撃的だったのが、時代もの小説を読んで
    初めて泣いたこと。。。
    今まで歴史もので泣いたことなんて一度もなかったけど
    萱野権兵衛のシーンで泣き、会津藩士の斗南藩での貧窮した生活
    シーンで泣き、会津に対するあまりの冷遇や理不尽さに
    泣き・・・こんな自分に驚きました。

    色々と分からないことが多くて、辞書と電子辞書片手に
    読書したので、脳にしわがちょっと増えたかも♪

    この作品を読んでから「八重の桜」を見ると、どちらもより
    分かりやすかったのにー・・・とちょっぴり後悔しています。
    次はやはり「歳三」行ってみようかな(〃ω〃)
    秋山香乃さんの作品好きだわ~。

  • 面白かった!
    改めて、会津の苦難がよくわかりました。
    あまりにも理不尽な扱い・・・
    同じように考えてはいけないのだろうけど、
    今の福島の原発がらみの苦難を思い浮かんでしまいました。

    秋山さんの作品は、シビアなことがテーマでも、登場人物の会話など、コミカルな部分があるのがいいですね。
    山川と斎藤のやりとりなど、吹き出さずには読めなかった(笑)
    斎藤がこんなにも感情豊かに描かれてる作品も珍しい。

  • 維新後の会津は悲惨だった。城下町を略奪され、生残った者は不毛の地へ追いやられる。その境遇から這い上がった軍師・山川の物語。「五稜郭」とは打って変わって、長州の態度は強硬で悪役にも見える。しかし、伊藤が桂を「大悪人」と称すシーンでは桂の維新に賭けた強い志があり、また桂の死を山田が嘆くシーンは情感に溢れている。敵味方に分かれた者達のそれぞれの相克が真に迫る名作。

  • 斎藤さんを追うなら「新選組藤堂平助」→「歳三往きてまた」→「獅子の棲む国」→「密偵」となるかな。どれも主役じゃないけど。そんな所も秋山さん描く間諜斎藤らしいか。
    上の作品の中じゃ今作の斎藤さんが一番人間くさい。更に喰えない男・大久保卿に使われていたからかな。

  • 賊軍の汚名を注ぐ為に明治の世を生きる山川大蔵達会津藩士達の話。山川さんかっこいいです。『五稜郭を落した男』とセットで読むと切ない感じ。伊藤が桂さんを「先生は大悪党だ」と考えてるシーンがいい。

  • 斎藤一が新撰組にいたのに処罰されず、なぜ明治時代に生きることができたのかよくわかった。会津藩の苦悩がじーんと来る内容だった。

  • 再読。
    大河ドラマ「八重の桜」を鑑賞し終えてから「おさらい」のつもりで読書。
    登場人物たちの関係性が当時より、よりよく理解する事ができた!一年間の鑑賞の賜物(笑)

    この作品を読み終えて、山川大蔵(浩)のファンになった事は言うまでもない。
    この作品はフィクションだが、困難に立ち向かった時はこの作品の人物たちが頭をよぎるだろう。
    力強い作品の一つである。

  • 現在大河ドラマ放送中八重の桜の中で玉鉄が演じる山川大蔵が主人公の物語。八重の桜冒頭で流れた会津戦争から物語は始まる。


    序盤山川大蔵、中盤斎藤一、そしてラスト山川大蔵に視点が戻る。

    山川大蔵の視点だと会津藩復興のために頑張る大蔵が必死ですごく素敵。会津の扱いが尽く理不尽でたまらない。なんでそういう扱いを受けなきゃいけないの?と何度も何度も思う。
    斎藤一の視点ではその状況での明治政府の説明が多いかな。大久保利通がすっげー可愛い。髭もふもふの大久保さんみて笑いそうになってる斎藤一も可愛い。やっぱり岩倉使節団が外国見てる最中に起きた明治政府のゴタゴタは面白い。本人たちにとっちゃ全くおもしろくないんだろうけどやっぱり面白い。
    終盤の西南戦争での山川大蔵を始めとする官軍としての会津藩の皆が、今度は官軍だ、自分たちは虐げられる側ではないのだ、会津戦争での恨みを晴らすぞという様子が痛々しい。

    そういう状況で女子絡みのシーンがほんっとほっとする! 可愛い! 斎藤一の時尾とのシーンが本当に可愛い。「子作り」発言は爆笑した。


    立場変われば状況も変わる。序盤と終盤での山川大蔵の立場の対比がすごく良かった。
    それにしても終盤で山川大蔵の上司となった山田市之允、前に読んだ「晋作 蒼き烈日」とのギャップが激しすぎて一体何が彼をこうしてしまったのかと。

  • 面白かった。
    主人公は山川大蔵であるが、物語の各展開では、常に2人の男の対立軸(山川と梶原、山川と齊藤、大久保と齊藤、etc)で描かれており、公私の葛藤、仕事における互いの嫉妬など、現代企業社会にも通じるところが見事に描かれている。著者が女性であることが、かえって男性のこういった深層心理を的確に捉えているのかなぁと思った。

  • 明治維新において最も辛酸を舐めた会津。苦しみ悩みながら進み続けた会津藩首脳陣たち。それを支えた女性。読み応えが有り。
    山川浩、梶原平馬、会津藩士として後半生を生きた斎藤一、函館戦争から土方さんによって生き残ることを命じられた市村鉄之助、薩摩の大久保利通、長州の山田顕義、土佐の谷千城など維新の敵・味方、様々な人物の維新への想いと明治の激動を描く。

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著者プロフィール

作家

「2020年 『足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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