羽生善治の思考

著者 :
  • ぴあ
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835617770

感想・レビュー・書評

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  • 簡潔に語られた無駄のない思考。シンプルな言葉で過不足なく伝えている。天才とは、こういうこと。

  • 2016.2.26現在、名人、王位、王座、棋聖の四冠、そして郷田真隆王将に挑戦中の羽生名人。1985年15歳で中学生プロになって30年、1989年初タイトルの竜王を。獲得タイトルの合計は前人未踏の94期(大山80、中原64、谷川27、米長19)7つのタイトルで永世位のないのは竜王だけ。埼玉県所沢市の生んだ「宝」ですね(^-^) この本は2010.12発行、羽生名人40歳の時の著書です。①仕事に行き詰ったときは整理整頓②重要なのは「選ぶ」より「捨てる」こと③将棋は完全な自己責任の世界④歩は将棋の皮膚である

  •  『発見と創造。それこそが私が将棋を指し続ける最大のモチベーション』たくさんの氏の言葉が紹介されているが、この言葉が、羽生善治の考えそのものと感じた。つねにルーティンになるのではなく、変化を楽しみ、その中で常に新しいものを見つけ出す。決して勝ち負けや運やツキにこだわらず、気持ちや心を冷静かつ平常に整え、守りに入らず攻め続ける。成功も失敗も、必要以上に大きく考えることなく、常に好奇心を持って、努力を続けていく。その続けることが、自分の強さに繋がり、自身へと変わっていく。天才と呼ばれる人間とは、常に学び続ける人間である。

  • 勝ち続けるための考え方

  • 小学生の頃は将棋が好きでした。なので、書店で目に止まり即購入。読みやすく、明快な思考で伝わりました。実生活にも使える考え方だと思いました。【努力と成功のモノサシを持つ。】の言葉は僕自身も感じていた事でしたが、感情が言語化されました。

  • 努力と成功のモノサシをたくさん持つ。どれくらいがんばれば達成できるかかがわかれば、どんな状況でも、粘り強く、根気よく続けることができる。
    なんのために勉強するの?という子供に教えてあげたい。

  • 本当にぎりぎりの勝負をものにするために、地道に盤に向かう姿勢がよいです。
    いつも切迫感を持ちつつ勝負に挑むなかで出る言葉は、勇気づけられる。

  • 羽生善治氏が将棋を通じて得られた、
    そして考えるようになった自分の生き方について書かれた本。

    プロスポーツ選手の本を読んでも感じるのは、
    プロフェッショナル意識の大切さ。
    これはもちろん、ビジネスパーソンにも通じるもの。
    将棋界で何年にも亘って第一線で活躍する著者の言わんとすることは、
    どれも納得感が高く、参考にしたいと思える内容だった。
    技術的だけではなく、人間的に自己を高める必要性も改めて痛感した。


    個人的には古く堅い印象を抱いていた将棋界。
    インターネットの普及が与えた変化も読んでいて面白かった。
    変化しなければ取り残される・・・これは将棋界に限ったことではないな。

  • 羽生さんの今までの名言・格言が書いてある。すべて将棋に対する考え方だが、そのほとんどは実生活にも通じる考え方。
    どれだけ集中するかというよりも、いかにうまく休むかというのは、非常に大切なことだと思った。

  • 彼は精神の彼岸にいる。だかそれゆえに一冊で事足りるのが残念でならない。

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著者プロフィール

1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。1982年、関東奨励会に6級で入会。1985年12月、プロ四段に。1989年、19歳で竜王獲得。これが初タイトルとなる。以降、数々のタイトルを獲得。1996年には、当時の七大タイトル(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)全冠独占の快挙を成し遂げる。2017年に、八大タイトル戦のうち永世称号の制度を設けている7タイトル戦すべてで資格を得る、史上初の「永世七冠」を達成した。タイトル獲得は通算99期、棋戦優勝45 回(ともに2022 年6月時点)。主な表彰として、2007 年特別将棋栄誉賞(通算1000 勝達成)、2018 年国民栄誉賞、同年紫綬褒章。さらに2022年、史上初の通算1500勝を達成し、特別将棋栄誉敢闘賞を受賞。将棋大賞は最優秀棋士賞など多数受賞。

「2022年 『改訂版 羽生善治のこども将棋入門 中盤の戦い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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