- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784835638843
感想・レビュー・書評
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ペットボトルはplastic bottle。PETはポリうんたらかんたらという原材料名。日本で暮らす分には何の不都合もない和製英語。外国に行って変な日本語の使い方をされていたら,怒るよりも面白さが勝ってしまうだろう。著者もそんな感じなんだろう。新聞で毎週コラムを連載していたので(今もかな)なじみがある。単語1つの使い方ではなく,組み合わせの妙がある。和+英,英+英か。フランス語やドイツ語も多い印象。外国語を知っているというのも価値がある社会科も。今じゃ正しい日本語に価値があるけど。
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2021.8.21市立図書館
英語母語話者にて日本語(九州弁)暮らしの長い筆者が「和製英語」についての研究成果を軽妙に解説するコラム集。有名でよく知られいるものがほとんどだけれど、ソフトクリームも英語ではアイスクリームという括りになるとは知らなかった。分野別に集めて紹介する他に、和製英語を構成する要素に注目したり、「英語」+「英語」で本来ない言葉ができたり、意味が違ったりするものを集めたり、英語になった日本語、日本語の動詞になったもの、短縮表現、さらに「外来語」と「和製英語(ジャパングリッシュ)」の違いなどにも心を砕いているあたり、言語学者の書いた本だな、と感心する。
日本語のクラスでも、中級ぐらいからこういうカタカナの語彙のおもしろさに気がついてもらえるといいなと思ってちょこちょこ話題にとりあげているので、ちょっと参考にしたい。 -
元々和製英語に興味があったので迷わず購入。
私も最初は著者と同じで和製英語に対して、
「和製英語なんか他の外国人からバカにされるだけ」
「何でこんな間違った言葉で溢れているのか」
という思いがあったが、著者の解釈を読んで考えが変わった。
"和製英語は魅力的な日本人のコミュニケーションツール"ということ。
また、日本語が逆に英語になった例を見て、現地の人達の発音のしやすさなどで言葉が変化するのはとても自然なことだと納得出来た。
ただ、日常に溢れている和製英語は、私も日本人なので今後も使うだろうが、いざ英語で会話する時に「あれ、意味が通じない!なんで!」となるのは避けたいので、正しい英語表現も知れてとても参考になった。 -
日本には和製英語が溢れているということを改めて認識。和製英語は和製英語とわかるように印をつけてほしいと思った(笑)
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大学の準教授にして3人の母にして田舎好きにして博多弁を駆使するアン.クレシーニの著作です。初めは大嫌いだった日本も早や22年目、すっかりズッポリ日本好きに転じて今やすっかり有名人に! そんな彼女がすっかり嵌まった和製英語の魅力をユーモラスに博多弁を交えて解説している一冊。気軽に読めて為になりますよ。