ルバイヤート

  • マール社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837304302

感想・レビュー・書評

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  • 中世ペルシアの四行詩と、それに添えられたオリエンタリスム溢れる挿絵の美しさに魅せられる一冊。
    酒と愛、美と死、退廃と耽美に彩られた世界観に圧倒されます。

  • アートの観点から心惹かれた『ルバイヤート』。カバーからもう期待大。
    フィッツジェラルドの第二版準拠、文語訳。英訳と邦訳を同時に楽しめるスタイル。さらにたくさんの挿画が各頁をきらやかに飾る。美しい。

    文語訳の格調高さ。五音と七音の組み合わせが制約となって、ひとつひとつの言葉を厳格に彫琢しているよう。語彙のみならず、表記の面でも古風に引き締まって趣深い。「薔薇(さうび)」に対する漢字表記の「風信子(ハヤシンス)」や、漢語にあてる和語の読みがとても素敵。基本的には五七、七五のどちらでもないから、歯切れよさは今一歩というところだけど、これはこれで。
    訳注の充実ぶりにも注目。他の版準拠の訳を紹介したり、他のペルシア詩人や訳者・研究者の言葉が盛んに引かれていて面白い。英訳→和訳の工夫が窺えるものまである。
    挿絵、装丁、レイアウトなど、アートとしての面白さは期待以上。特にバルフォアの挿絵は幻想性溢れるファッションが魅力的。中にはアジアっぽいものと明らかに西洋っぽいものが平然と一体にされているものもあったり、驚くほど自由で奔放。こういうのもありだなあ。

  • ジャケ買いです。すみません。

  • 装丁、中に描かれている挿絵、そうして言葉。
    どれもとても美しい本です。
    英語、日本語と書かれていますが、日本語も今の話言葉と違うため、雰囲気で読んでしまうこともありましたが、それでもとてもその雰囲気と世界観にうっとりとしてしまいました。

  • 中世ペルシアの四行詩。
    装丁も中身も美しい本。こと、挿絵は繊細で独特の雰囲気を持っている。
    詩は幻想的で語彙が美しい。

  • 中学の時好きだった子に教えてもらった本。

  • 文語体で書かれた文章は、少し難しい印象を与えますが、それよりもこの本の何より素晴らしいところは挿絵です。
    ほぼ全ての見開きに展開される数々のカラー、モノクロの挿絵は非常に見ごたえがあります。
    エロチックな曲線美はビアズリーを思わせ、それでいてハリー・クラークのような繊細な装飾。ですが、人物だけを見ると、バルビエかイカールに似ている。その描かれている特に女性の美しさのせいか、それほど絵から病的な印象は受けない、むしろロマンチックなムードが漂う。
    装丁もたいへん凝っていて、非常に素晴らしい一冊です。

  • 美しい絵いっぱい。こういう線描きたいなぁ。

  • 表紙・装丁が良くできた幻想的な絵本のようで素晴らしいです。退廃的な詩もかなりよい。

  • 素敵な四行詩。

    とりあえず女と酒!
    人生の楽しみって結局はそれ。

    そんなんでいいのか。

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