文豪の真実: トルストイ…プルースト…サルトル…イェイツ…ユング…ランド…エリオット…ヘルマン
- マール社 (2007年9月1日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837304340
作品紹介・あらすじ
本書は、ニューヨークの人気風刺漫画家、エドワード・ソレルが、その才気溢れる独特のスタイルで、10人の著名な作家たちの奇想天外で波瀾に満ちた生涯を綴ったものである。我々が天才と仰ぐ文豪たちの狂気に満ちた素顔が、エドワード・ソレルの巧妙で鮮やかな描写によって、いまここに暴かれる。
感想・レビュー・書評
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文豪の真実 エドワード・ソレル
ソレル・逸れるどこじゃないよ、いやむしろそらしてあげて!なんてくだらないコトバ遊びは置いといて。
ぼわっときいたことはあるけどちゃんとは知らなかったフロイト・ユングの仲違いや、まったくしらなかった、かの文豪の覗き趣味・性癖などなどが、力強い鉛筆のようなざっくりした線で縁取られたイラストレーションと独特の書体の文章で綴られている。
ページをめくると見開きに、カラフルな絵とみっしりと書かれた文章、さらにその翻訳に、訳者による一言メモ。これらがどん、と、目に飛び込んでくる初見、じっくりと目を遊ばせると、じわっとしみこんでくる訳出の妙。さらにオススメは、ときにダイナミックに「逸れる(ソレル)」訳者コメントの楽しさ。
単に解説でもなく、べったりと文豪によりそうでもソレルに屈服するでもなく、淡々と文豪の醜聞に意見したり呟いたり、完全にこっちの読者側。だからとっても親近感。
少しだけ意地悪でたいへん下世話、だけどこってりとした充実感。これは冬の読書にこそ、オススメなのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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