絵で旅する ローマ帝国時代のガリア

  • マール社
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本棚登録 : 82
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837309130

作品紹介・あらすじ

カエサルが著した『ガリア戦記』 の舞台であるガリアは、今日のフランスやベルギーから、スイス、ドイツ、オランダの一部にまで及びます。
本書では、紀元前1世紀から5世紀頃までの、ローマ帝国時代におけるガリアの文化や建築、人々の暮らしを、 最新の研究に基づいた復元図と共に解説。章ごとに、円形闘技場や劇場の見世物、浴場での過ごし方、住居の様子、埋葬の習慣といった日常生活から、水道や街道網の整備、建築のための採石、土器や瓦、ワインの製造など高い水準を誇った技術まで、特徴的な文化をイラストと共に取り上げます。
都市全体の復元図も多数収録。パリやリヨン、ボルドー、ケルンなど、フランスを中心としたさまざまな都市の当時の様子が、緻密な鳥瞰図で蘇ります。
また、コラムでは古文献や旅行記、小説を抜粋。当時の人々の生の声を収録すると共に、後世の人々が古代ローマに思いを馳せる記述も紹介します。
ページをめくるたびに、ガリアの都市を駆け巡り、ローマ街道を往来し、公共浴場で寛ぎ、円形闘技場で繰り広げられる剣闘士の死闘に身を震わせる、時空間を超えた旅へと誘われることでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 一般向けとはいうものの、ほぼ専門書と変わらない。
    フランスでの出版当時の最新の考古学の成果を盛り込んでいる。
    邦訳にも関わらず外国語参考文献が多数掲載されているのもいいと思う。
    また、当時の雰囲気を語るのにフィクションを引用しているのも面白い。『マルクスの旅』って邦訳あるのかな。面白そう。
    アウソニウス、セネカ、ウィトルウィウスなどのローマ時代の史料の引用もいいし、スタンダールやメリメなど、近代の文豪がローマの遺跡をどう見ていたのかということを多数掲載しているのもいいと思う。ある意味学際的な書籍。
    近代的科学が発達していたと思われる19世紀に遺跡保存のに対する見解がバラバラで、いまこれを言ったらバキバキ叩かれるだろうな……という社会主義者の発言も興味深い。
    瀧本みわ先生と長谷川敬先生の訳も安心して読める。さすがローマ史専門。
    一般書としてみると、やはりローマをかじっていないと理解が難しいと感じた。昼夜用語解説はあるが、それほど多くないし、地名もフランス読みとラテン読みが同パラグラフに混ざっていたりするのでローマ史を知らないと混乱するのでは。
    イラストはすんごいいいです。旅行や作画の参考になる。
    これで3000円かぁ……。マール社の本気を感じるな……。そもそもタイトルに「ガリア」って銘打って反応する人ってどれだけいるんだろう……。

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著者プロフィール

ジェラール・クーロン Gérard Coulon
文化遺産主任学芸員。元アルゲントマグス博物館館長、前トゥーレーヌ州立文化財・博物館課課長。エランス社で出版された著書に、『 L'Enfant en Gaule romaine(ローマ期ガリアの子ども)』、『Les Gallo-Romains(ローマ期ガリアの人々)』、『Argentomagus(アルゲントマグス)』などがある(いずれも未邦訳)。
ジャン=クロード・ゴルヴァンとの共著で邦訳されたものに、『絵で旅するローマ帝国時代のガリア──古代の建築・文化・暮らし』(瀧本みわ/長谷川敬訳、マール社、2019年)がある。

「2022年 『古代ローマ軍の土木技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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