神と人をつなぐ宇宙の大法則 (理論物理学vs仏教哲学)

  • マキノ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837672487

作品紹介・あらすじ

世界的理論物理学者と元裁判官の僧侶による初の対談本が登場!
瞬間移動、素領域理論、宇宙開闢、魂、幽霊、アカシックレコード、アガスティアの葉、ミグ25事件、波動、死、悟り、神……死生観から超常現象まで、あらゆる事象の真実を明かす!
日本人初のノーベル賞受賞者・湯川秀樹博士の愛弟子と、キリスト教会に生まれて裁判官になり、ヒマラヤで学校を設立するかたわら、インドでの仏教大学の設立に奔走する僧侶との化学反応(ケミストリー)!

感想・レビュー・書評

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  • 図書館に予約してから手元に来るまで丸二年かかった。
    フワッとしたスピリチャルではなく、物理学者に質問をしていくという形式がいい。稲葉さんの質問が中々鋭い。さすが元司法の人。答えに関しても変に同調しないのがいい。
    保江さんの考察の根拠は木内鶴彦さんの見て来たという報告のようだけど、全面的に信頼してしまってよいのだろうかという気もする。木内さんが嘘を言っていると言う事ではなくて。この対談では人間と宇宙だけの話で、地球外生命には触れられていないが、そこらへんも知りたい所。
    湯川秀樹さんが提唱していたという素領域のことは知らなかったので素人向けにわかりやすく解説した本があれば読みたい。

  • 「神と人をつなぐ宇宙の大法則」保江邦夫・稲葉耶季

    調和を崩して初めて生まれたのが宇宙。

    対称性が壊れた場所には、対称性を復旧しようとする作用が働く。

    宇宙は再び完全調和に向かっている。

    宇宙が生まれる前にあったのは無。完全なる調和だが、それは退屈極まりないものだった。完全調和は、壊れている宇宙を見たくなった。

    我々人間も元々完全調和の一部。

    地球の生命は、岩からでた放射線中のβ線(電子)によりアミノ酸が融合してタンパク質が生まれた。

    放射線のないクリーンな第一世代の星々には、電気現象がないので恐らく生命は生まれない。

    第一世代の星々は、水素のみが存在した状態で大きくなった後、核融合反応が限界に達し、大爆発を起こし放射性物質を撒き散らした。この残骸が再び重力で引き合って固まったのが第二世代の星々である太陽や地球。

    滅多に起こらない現象が何回か続けて起きる時は、3回起こるのが一番多い事が数学的に証明されている。ポアソンの法則。

    完全調和の世界で自発的な破れが生じる時、1回から数回同時(1次元-多次元)に破れるが、3回同時(3次元)に敗れる事が一番多い。湯川秀樹博士は、この完全調和の破れを「素領域」と名付けた。「素領域理論。」

    素領域の主体となる3次元素領域は、10のマイナス37乗センチメートル以下と極めて小さなもの。

    身体は60兆個の細胞が集まって出来ているが、宇宙空間も素領域が集まって出来ている。素領域とは宇宙の細胞のようなもの。

    素領域は例えるならビールの泡のようなもの。液体部分は完全調和。

    完全調和が破れて生まれた素領域の中で調和を復活させようとするエネルギーが素粒子。

    人は死ぬとある程度の時間をかけて完全調和に戻る。

    肉体に霊魂が宿るのではなく、霊魂に肉体が宿る。

    人間が生まれる時は、空の素領域に先ず霊魂が作られる。この霊魂は完全調和の一部であり鋳型のようなもの。そこに素粒子が回ってきて、肉体が生まれる。受精ではなく、受肉。

    西洋的医療は、素粒子にエネルギーをぶつける為副作用が生まれる。
    スピリチュアル医療とは素領域に働きかける。

    日本人は日本人が出したものは認めない。外国人が出したものに飛びつく。

    死者が残した漂う自我体に水分子の電子がはまると幽霊に見える。

    肉体にではなく、霊魂には以下の素粒子が入る層がある。
    エーテル体、、生命の大元、雛形
    アストラル体、、7-12歳。感情が出来る。
    メンタル体、、13-18歳
    コーザル体、、ここまでは完全調和と繋がっている。
    自我体、、、20歳前後。脳が活性化してエネルギーを与えてしまう層。自他を分離するもの。この自我体を作らせない事が大事。

    愛は自我を除く事。無我の境地。

    自分が自由意志でやってるつもりのものも、素領域と素領域の間の相互作用で決まっている。つまり、愛で決まっているので、愛で相互作用に影響を与えられる。

    魂に属性はなく全部同じもの。つまり個体としての輪廻転生は存在しない。過去生の記憶は完全調和が持っているものを部分的に持たされただけ。

    死ぬ時に徐々に全体に融合していくように、生まれる時も徐々に個別性を持っていく可能性がある。

    人間の脳にある100兆個の脳神経細胞の活動から、絶えず大量の思考や雑念が発生しているが、これらを全て統合し、「自分である」とする力は、自分の脳神経の働きだけでは生み出せない。「バインディングプロブレム」そこで、最近ではそれを外部、つまり全体や神が与えてくれていると考えるようになっている。

    この世界は完全調和が刺激を求めて生み出したもの。つまり、誰もが日々好きな事をして退屈しないで過ごす事が一番大切な事。自分が最も好き放題にしている時、完全調和が最も喜ぶ。

    「自分たちが空間と思っているものには見えない実体があり、それは愛である。」岡潔

  • 理論物理学者と仏教徒の対談。二人共「やすえ」さん。読んだことのある邦夫さんの他の2冊は体験談が中心だったが肩書通りの物理理論の話がやっと多く出てきたのは稲葉さんの功績かもしれない。邦夫さんがビールの泡と液体に例えて湯川さん由来の素領域理論を語る。素材は木内さんの臨死体験等。超ひも理論や膜理論すら素領域理論の部分解説にしかならんとか。仏教やヘミシンクは科学ではなく幻想に過ぎなさそうな言い方は意外だった。生まれ変わりも無いんでは?とか。邦夫さんのこういう話をもっとしっかりした形で読みたくなった。

  • 自我について書かれています。大変参考になりました。

  • ひとつ前に読んだ本ががっかり感が半端なかったので保江さんの本を読むのはもうやめようかなと思ったけどこりもせず読んでみました。

    で・・・この本はむっちゃ面白い。

    対談形式なので保江さんの理論に疑問や質問、反論などがはさまれるのでこれまた非常に面白い。

    ただ保江さんの論調が昔よりもやや独断的になって気がするのは気のせいかな。

    理論物理学者の視点からのスピリチュアルや宗教の世界をバッサリ切り落とすような解説は説得力があると同時に溜飲が下がる思いがします。

    夢中で一気に読んでしまいました。

  • すごく面白い。不思議な現象や霊あるいは魂などを、理論物理学からすべて説明してしまっている。もちろん、本当のなのかどうかなどは分からないのだけど、直観的に納得できる。なるほどね・・・の一言。なんとなくその通りなんだろうな、、、と思ってしまう。

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著者プロフィール

岡山県生まれ.
   東北大学で天文学を,京都大学と名古屋大学で数理物理学を学ぶ.
   スイス・ジュネーブ大学理論物理学科講師,東芝総合研究所研究員,
   ノートルダム清心女子大学大学院人間複合科学専攻教授を歴任.
   大東流合気武術佐川幸義宗範門人
   著書は『数理物理学方法序説(全8巻+別巻)』(日本評論社)
   『量子力学と最適制御理論』『脳と刀』『合気眞髄』『神の物理学』
   『神代到来』『量子医学の誕生』など多数.
        公式ホームページ  https://yasuekunio.com

「2023年 『合気五輪書(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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