- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837900184
感想・レビュー・書評
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中国古典の名著。一度はお読みになることをおすすめする。
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解説書より原書読めって話ですけど、お世話になってる方にオススメされたので読んでみた。
孫子の兵法が現代社会(主に企業)にどう活かせるかまで書かれているので、応用を効かせられそうな構成になっている。
アナロジーを抽出する力がある読者であればそんなん解説されなくても分かるよ!となるんで、原書あたった方が生産性は高そう。
特筆すべき収穫を2点。
1点目は、孫子の兵法に一部マキャベリズム的な雰囲気を感じ取ったこと。君主は慕われるだけではなく、時に凄惨に振舞うことで恐れられつつも、尊敬される。
諸葛孔明がその一例であることは本書にも記載されている。
2点目は、窮地に追い込まれた人間は何よりも強いこと。窮鼠猫を噛む、のまんまだが。
「追い詰めた敵を攻撃してはならない」という教えや、「兵士を逃げられない戦場に送り込むことで決死の覚悟で戦う」という趣旨から上記のことが言える。
これは犯罪にも通ずる。人生追い込まれ、死を覚悟した人間は生にすがる人間をどこまでも恐怖に陥れる力を有する。通り魔、自爆テロなど例は様々あるだろう。
以前温厚な先輩が、「仕事でストレスで追い込まれた時、″罪の意識なく″上司を殺めようかとよぎった」と言っていて、追い込まれた人間こそ最恐になり得ると考えたことを読みながら思い出した。
一方で、火事場の馬鹿力ではないが、自分を敢えて追い込んで努力して成長する!という考え方もできるだろう。
何はともあれ、今度は原書読みます笑 -
戦略や戦術において何をすれば良いか悩んだ時に必要な項目を読んでいます。
状況に応じた新たな発見が毎度あって、よく作られたものだなぁ、といつも思います。
一番心がけている事は、「彼を知り、己を知れば百戦殆うからず」です。
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ちょうど今、経営戦略の勉強をしているので、戦略・戦術の1つの形としての古典である兵法を読もうと思いセレクト。
クラウゼヴィッツの『戦争論』では、「戦争とはほかの手段をもって継続する政治の延長」という有名なテーゼにおいて、目的たる政治的意図とその1手段に過ぎない戦争の主従関係が提示されているが、その2,000年以上前に、同様の主張が兵法において示されていることに驚く。そこから、兵法における「戦わずして勝つ(=戦争とは莫大なコストが発生するものであり、実際に戦を行って百戦百勝すればよいというものではない)」という考え方が出てくるのだと感じた。 -
出版は古いですが読みやすく区分けされて気軽に読めます。
「勝つ」ことよりも「負けない」ことがいかに大切なのかという点は仕事や私生活でも活かせる、とても腑に落ちる内容でした。
その他の点についても実生活に応用できる考え方が色々有り。 -
社会人の勉強文庫!
「知的生き方文庫」
人間の機微を知り、ビジネスの戦略を練るためのノウハウ書としての『孫子』の全貌
と帯に謳われていますが、、、内容はもっと深いです。
1979年(昭和54年)に刊行された本書は、2022年の現在でも非常に多くの気付きをもらえます。
10代で本書に出会い。
今まで何度となく読み返しました。
年齢を重ね、経験が増えていくことで、同じ文章から新たな思考の整理をできる書物は、そう多くはないでしょう。
人間同士の関係性や、自己修養の根本は年月をいくら経ても変わらないものなのですね。
また文学的な読みものとしても、三国志など後の時代で「孫子の兵法」がどのように活かされているかが書かれているので、とても面白いです。 -
20代で出会えてよかった作品。
上司からおすすめされた作品で
読む前は半信半疑。。。
読み終えた後は、仕事(営業)への
取り組み方が変わった。
得意先に対しても
社内に対しても
上司になっても
学べる名作です。 -
孫子の兵法は、断片的に読んでいたが、通しで読んだのは初めてかもしれない。
戦わずして勝つための様々な裏工作こそ、意外と孫子の真骨頂なのかもと思った。 -
自分の年齢が追いついたからかもしれないが、今までで一番わかりやすい、しっくりくる兵法でした。ビジネス視点での解説なのがすごく良いと思いました。
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若い頃読んで、不惑を過ぎて読み直すと深みも増していた。
巻末の論語との比較が印象的だった。論語は個人の修養で、孫氏はストイックに勝ちに行く戦略。ビジネスで考えても、自己啓発などは論語でも、結局は孫氏のようなスタンスでないと自己研鑽にはならないかもしれない。定期的に読みたい。
著者プロフィール
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