武士道 人に勝ち、自分に克つ強靱な精神力を鍛える (知的生きかた文庫)
- 三笠書房 (1993年1月1日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837905639
感想・レビュー・書評
-
名前だけは聞いたことあって。
古本屋で偶然目に留まって、読んではみたけれども、私にはやはり難しかった・・・。
日本人として読んでおいたほうがいいかな~と思ってたけれども、理解はできずに内容については説明できない。
また、いつか再チャレンジかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本伝統の道徳観念である武士道と、それに基づいて生きる日本人とはなんぞやという話。武士道という生き方。
古今東西の学者や著述家、政治家、宗教者の言葉を引きながら、武士道が東洋特有の野蛮な思想などではなく、人類普遍の道徳を日本の国土や文化に即して高めたものだと説く。
以前は武士道なんてごく少数の特権階級だけのもので、大多数の昔の日本人にも無縁だったでしょ、とか、じゃあ武士はみんなこれをまもってたのかよ、とか思ってたけど、それらのツッコミに対する答えは、きちんと書かれてたんだな。
たとえば女性に対する考え方とか、現代人として内容全てに納得がいくわけじゃないけど、一般人はもちろん、特に公的身分にある人の道徳としても今でも有効な部分が多いと思う。一回読んだだけじゃ会得できそうにないので、何度も読み返したい。 -
古来からある日本人の思想、現代の日本を生きる私達の原点がここにある。
日本の思想について知れる良書。
「名誉」についてが一番興味を持てた。
「取るに足らない侮辱に腹を立てるのは小人のすることだが、大義の為の義憤は正当である」
「精神的な価値に関わる仕事は金でははかれない程崇高な仕事」
日本人が「大した品物ではないですが受け取ってください」というのは、「どんな品物でもあなたの人格に敵う素晴らしい贈り物はありません」という気持ちの現れ。 -
大学の大先輩である新渡戸先生の本を改めて読んでみました。
日本人なら「当たり前」に根付いている考え方を外国側の見地から日本人の精神を分析しています。
言われてみると疑問に思ったことはありませんでしたが、なるほど武士の精神からきていることが数多くあるのだと気付かされました。
また、武士道の精神自体は現代にも通じるものであり、その見方から再び読み直しても面白いかもしれません。
深みのある一冊でした。 -
良くも悪くも、単一民族、多宗教である日本人が、歴史的に、御恩と奉公からなる武士道に帰着したことは、必然的だと思う。外人に読みつづけられのは、彼らには、無い、異種性のなせる
業なのかも?
今を生きているわたしは、知行合一をめざさないと陽明学 -
私たちの脈には、何世紀も前からの日本人と同じ血が流れている。
日本の思想・精神の歴史、すなわち「武士道」というものが如何に育まれたかを知ることは、自らの思想を形作るもの、ひいてはアイデンティティを確認することに繋がる。 -
まあ道徳で話題
英語でかかれた -
・「かくすればかくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂」吉田松陰
・日本が他の東洋の専制国家と異なる唯一の点は「人類がかつて考えだしたことの中で、もっとも厳しく、高尚で、かつ厳密な名誉の掟が、国民の間に支配的な影響力をもつ」ことである
※切腹の描写にはただ絶句です。現代の私たちには想像もつかない精神があります。 -
p25
「戦場に駆け入りて討死するはいとやすき業にていかなる無下の者にてもなしえらるべし。生くべき時は生き死すべき時にのみ死するを真の勇とはいうなり」 水戸の義公
p43
「君は善い方です,いかなる善き物も君には適わしくありません。君の足下にいかなる物を置いても,私の好意の記として以外にはそれを受け取り給わないでしょう。この品物を物自身の価値のゆえにでなく,記として受け取ってください。最善の贈物でも,それをば君に適わしきほどに善いと呼ぶことは,君の価値に対する侮辱であります」
著者プロフィール
新渡戸稲造の作品





