この一冊で「哲学」がわかる! (知的生きかた文庫 し 21-1)

著者 :
  • 三笠書房
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837907923

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  • 読書録「この一冊で「哲学」がわかる!」4

    著者 白取春彦
    出版 三笠書房

    p43より引用
    “そこには、外国語のできが悪かった学者ら
    の日本語力不足と、学問を世俗のことから切
    り離して、もったいぶってみたいという卑俗
    的な思惑が隠されているような気がするのは
    意地悪い見方でしょうか。”

    目次より抜粋引用
    “哲学的なものの見方・考え方とは?
     古代ギリシアで生まれた「世界のとらえ方」
     神学という名の中世哲学とは?
     ドイツ観念論が哲学に与えた新しい方向と
    は?
     実存主義とはどんな哲学なのか?”

     評論家・翻訳家である著者による、太古か
    ら人を人足らしめてきたものの見方や考え方
    を解説した一冊。
     哲学全体についてから各学派についてまで、
    歴史や宗教などの背景の影響も交えて記され
    ています。

     上記の引用は、日本における哲学の専門用
    語の難しさについて書かれた項での一節。
    自分の知っていることを、知らない人にわか
    るように説明できてこそ、そのことについて
    理解しているといえるのかもしれません。
    専門外の人に専門用語をまくしたてて話すこ
    としか出来ない人は、実は煙に巻こうとして
    いるのかもしれませんね。分からない言葉を
    聞いたときは、今ならすぐに検索するのが良
    い方法の一つではないでしょうか。
     本気で哲学について学ぶ方にはきっと物足
    りないのでしょうが、つまみ食いくらいのつ
    もりで読むなら、おなか一杯になれる一冊。
    普段から傍に置いて、時々読み返すと、何か
    が良くなりそうな気がします。

    ーーーーー

  • これは哲学を簡単にまとめてくれた本です。

    解説が素晴らしいです。

    ひとまず概要は理解できます。

    そこから本物本を!

  • 哲学って難しい。

  • 哲学の解説書として、かなりおススメできそう。
    他の哲学系の本は正直読んだことがないので
    あてにはならないが、著者のスタンスがニュートラルである。そこが好き。

    でも過去の偉人をもバッサリきる個所もあり、著者自身の意見はしっかりとお持ちである。

    著者の他の本を読んで興味がわいて購入した本なのだが、買ってよかったと思う。

  • 入門書のワリには内容的に著者のバイアスが少々あるようだが、自分にはこの本を批判出来るほどの知識はないのは確かであり、教養として丸暗記しておきたいレベル感ではあると思う。

  • 当時の歴史や哲学者らの宗教的背景までを含めての、わかりやすい解説書だと思う。

  • 080711購入。

  • 哲学についての基本が分かる。
    ニーチェの項については、ニーチェ自身が書いた"この人を見よ"も読んでから判断されるのをすすめる。

  • ○ 非常にわかりやすく哲学の流れを読み解いた良書。初心者には、西洋哲学の概要を頭で作るときに精神概念の違いを入れてしまわないと理解しにくい事を著者は、わかっていて、そのあたりを優しく解説してある。ツウになると、白取さんが宗教に造詣が深い事を他の著で知っているので、この本の中でニーチェ批判が少し出てくるのだが、そのあたりもフフフッ、と笑いながら見たりできる。これは借りて読んでスグ買いました。

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著者プロフィール

白取春彦(しらとり・はるひこ)

青森市生まれ。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。哲学と宗教に関する解説、論評の明快さに定評がある。
主な著書に、ミリオンセラーとなった 『超訳 ニーチェの言葉』のほか、『頭がよくなる思考術』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『この一冊で「聖書」がわかる!』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『行動瞑想 「窮屈な毎日」から自由になるヒント』(三笠書房) など多数。

「2023年 『超要約 哲学書100冊から世界が見える!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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