- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784837915256
作品紹介・あらすじ
武士道の光り輝く最高の支柱である「義」、人の上に立つための「仁」、試練に耐えるための「名誉」-本書は、強靭な精神力を生んだ武士道の本質をみごとに解き明かしている。武士は何を学び、どう己を磨いたか、これを知ることはすべての現代人にとって重要である。英文で書かれ、欧米人にも大反響を巻き起こした最高の名著を、奈良本辰也が、平易な文体で新訳。
感想・レビュー・書評
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(2005/6/3)
2ヶ月続けて100時間残業をしたため、上司から6月は残業を20時間にしろ!と厳命が下った。
苦労している同僚を見ると心苦しいが、ここはラッキーと思うべきか。
ようやく読書する余裕も出てきた。といってもまだ右手はギプスのままで、不自由ではあるが。
その上司、私が「人を思う気持ちがない」という。それでこの本、「武士道」を薦めてきた。
「人に勝ち、自分に克つ。強靭な精神力を鍛える。」と副題にある。
自分には克ちたいと思っているが、確かに人には弱いかな。
この武士道、吉川英治の「宮本武蔵」が愛読書の私にとってはぴんと来る話である。
義 勇 仁 礼 誠 名誉 忠義 切腹 刀
日本人の宗教という気がする。心のふるさとだ。読まれたし。
読んだ本とは違うけど、、、↓詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
有名すぎて読まず嫌いだった、1冊。
非常に分かりやすく、読みやすかった。標題の通り現代語訳されていることもあり、すっと入ってくる。
武士道という思考を中心に据えているが、女性問題、キリスト教、道徳など、現代でも問題とされる多くに言及している。2015年現在、政府は女性の社会進出を課題としている。しかし新渡戸氏が言うように、男女は同じカテゴリで比較できるものではない。女性の進出を妨げる事項は排除しなければならないが、平等は強制的に作り出されるものではないと感じた(本質的箇所ではないが…)
武士道の崇高さだけでなく、それが抱えていた問題点も無視していない。
色褪せる事の無い、いつ読んでも発見がある名著だと思う。 -
とても美しい。感動いたしました。
その哲学の純潔さに時より涙があふれました。
著者の底知れぬ知識の深さに圧倒されます。
1899年に書かれたとは思えないほどモダンで、外国人にも分かりやすいように海外の書物、思想からたくさん引用して書いてあります。
なんでもっと早く読んでおかなかったのかは分かりません。
皆様もぜひ一読を。
著者プロフィール
新渡戸稲造の作品





