武士道 現代語で読む最高の名著

  • 三笠書房 (1993年10月25日発売)
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感想 : 3
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784837915256

作品紹介・あらすじ

武士道の光り輝く最高の支柱である「義」、人の上に立つための「仁」、試練に耐えるための「名誉」-本書は、強靭な精神力を生んだ武士道の本質をみごとに解き明かしている。武士は何を学び、どう己を磨いたか、これを知ることはすべての現代人にとって重要である。英文で書かれ、欧米人にも大反響を巻き起こした最高の名著を、奈良本辰也が、平易な文体で新訳。

感想・レビュー・書評

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  • (2005/6/3)
    2ヶ月続けて100時間残業をしたため、上司から6月は残業を20時間にしろ!と厳命が下った。
    苦労している同僚を見ると心苦しいが、ここはラッキーと思うべきか。

    ようやく読書する余裕も出てきた。といってもまだ右手はギプスのままで、不自由ではあるが。

    その上司、私が「人を思う気持ちがない」という。それでこの本、「武士道」を薦めてきた。

    「人に勝ち、自分に克つ。強靭な精神力を鍛える。」と副題にある。
    自分には克ちたいと思っているが、確かに人には弱いかな。

    この武士道、吉川英治の「宮本武蔵」が愛読書の私にとってはぴんと来る話である。

    義 勇 仁 礼 誠 名誉 忠義 切腹 刀

    日本人の宗教という気がする。心のふるさとだ。読まれたし。

    読んだ本とは違うけど、、、↓

  • 有名すぎて読まず嫌いだった、1冊。
    非常に分かりやすく、読みやすかった。標題の通り現代語訳されていることもあり、すっと入ってくる。

    武士道という思考を中心に据えているが、女性問題、キリスト教、道徳など、現代でも問題とされる多くに言及している。2015年現在、政府は女性の社会進出を課題としている。しかし新渡戸氏が言うように、男女は同じカテゴリで比較できるものではない。女性の進出を妨げる事項は排除しなければならないが、平等は強制的に作り出されるものではないと感じた(本質的箇所ではないが…)

    武士道の崇高さだけでなく、それが抱えていた問題点も無視していない。
    色褪せる事の無い、いつ読んでも発見がある名著だと思う。

  • とても美しい。感動いたしました。
    その哲学の純潔さに時より涙があふれました。
    著者の底知れぬ知識の深さに圧倒されます。
    1899年に書かれたとは思えないほどモダンで、外国人にも分かりやすいように海外の書物、思想からたくさん引用して書いてあります。
    なんでもっと早く読んでおかなかったのかは分かりません。
    皆様もぜひ一読を。

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著者プロフィール

1862年南部藩士の子として生まれる。札幌農学校(現在の北海道大学)に学び、その後、アメリカ、ドイツで農政学等を研究。1899年、アメリカで静養中に本書を執筆。帰国後、第一高等学校校長などを歴任。1920年から26年まで国際連盟事務局次長を務め、国際平和に尽力した。辞任後は貴族院議員などを務め、33年逝去。

「2017年 『1分間武士道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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