人生、報われる生き方: 幸田露伴『努力論』を読む

著者 :
制作 : 渡部 昇一 
  • 三笠書房
3.08
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本棚登録 : 61
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837917076

感想・レビュー・書評

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  • 渡部昇一さん(1930~2017)の作品、ブクログ登録は5冊目になります。

    本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    大文豪・露伴は、生涯、人生に対して観察と反省を怠らぬ人であった。そんな彼の人生観・生き方をまとめた「努力論」は、運命や幸福に対する実践的知恵、仕事や人づきあいの心得として、大きな示唆を与えてくれる。

    ---引用終了


    本作を読んだのは、2006年頃で私が45歳位の頃になります。
    当時、次の箇所を印象深い箇所として、記録していました。

    「自分で発奮努力して運命を切り拓くもよし、一方、他者の力を借りて自己改造するのも恥ずかしいことではない。
    (中略)
    さほど能力があるとは思えなかった人が、ある人に従って動くようになってから、めきめきと頭角を現わしてくることがある。」

    そして、ある人に従って動くようになってから頭角を現わした人物として、著者は信長に従った豊臣秀吉を挙げていました。


    当時から、18年経った現在、少々肯ける部分がありますね。
    自分にとっての「ある人」とは、Sさんと記しておきましょうか。

  • 21年、9月17日読み終わった。

    福を惜しむ、全てを受け取らず少し余らせて受け取るくらいがいい。

    福を分ける、自分一人で受け取らず福をみんなで分かち合う。

    自分の井戸を見つけて深く掘る。掘り切ったらもう一つ井戸を掘ってみる。

  • 渡部昇一の座右の銘幸田露伴「努力論」を編術したもの 自分は「何のために」生きるかを問え 惜福:実を多くみのらせて木を疲れさせるな 分福:うまい酒ほど他人と一緒に飲め 植福:自分の畑に福を播けば「社会の福」を収穫できる 小さくてもいい、深くて丈夫な井戸を掘れ 自然と人間との賢明なる共生 歩くときは気合を入れて歩け 自分の能力を最大限に引き出す「気のパワー 大切なのは自分と自然で「和音」をつくれるかどうか 努力を愉しむ人が成功する 

  • 「気」についての話がやたら長く、辟易した。この本を読むくらいなら、洋モノの自己啓発書の方がよほど実践的だ。

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著者プロフィール

1867年(慶応3年)~1947年(昭和22年)。小説家。江戸下谷生まれ。別号に蝸牛庵ほかがある。東京府立第一中学校(現・日比谷高校)、東京英学校(現・青山学院大学)を中途退学。のちに逓信省の電信修義学校を卒業し、電信技手として北海道へ赴任するが、文学に目覚めて帰京、文筆を始める。1889年、「露団々」が山田美妙に評価され、「風流仏」「五重塔」などで小説家としての地位を確立、尾崎紅葉とともに「紅露時代」を築く。漢文学、日本古典に通じ、多くの随筆や史伝、古典研究を残す。京都帝国大学で国文学を講じ、のちに文学博士号を授与される。37年、第一回文化勲章を受章。

「2019年 『珍饌会 露伴の食』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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