- Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837919520
感想・レビュー・書評
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江戸後期随一の儒学者・教育者にして、佐久間象山や横井小楠らの師匠、佐藤一斎の大著、「言志四録」の60の名言と、藩の重臣に向けの十七の心得を纏めた「重職心得箇条」を収録した書。
心に響いたのは、
「書は妄(みだり)に読むべからず、必ず択(えら)びかつ熟するところありて可なり。ただ要は終身受用せば足る」
「およそ事を作(な)すには、すべからく天に事(つか)うるの心あるを要すべし。人に示すの念あるを要せず。」
「信を人に取ること難し。人は口を信ぜずして躬(み)を信じ、躬を信ぜずして心を信ず。ここをもって難し。」
「二、大臣の心得は、先ず諸司の了簡(りょうけん)を尽さしめて、是を公平に裁決する所其職なるべし。もし有司の了簡より一層能き了簡ありとも、さして害なき事は、有司の議を用いるにしかず。有司を引立て、気乗り能き様に駆使する事、要務にて候。」
「仕癖(しぐせ)の例格にても、其通りにて能き事は其通りにし、時宜に叶わざる事は拘泥すべからず。自案と云うもの無しに、先ず例格より入るは、当今役人の通病(つうへい)なり。」
現代ビジネスにおいて十二分に通じる、普遍的な格言の数々。一斎先生の見識の深さに脱帽。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
※2003.8.10文庫本購入@八王子市TOKYU SQUAREの書店
2007.9.17売却済み -
口語訳が読みやすく、とっつきやすいです。
現代社会でもそのまま役に立つ内容です。
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・若い時も、大人になっても、歳をとっても勉強せよ
・本は、乱読せず、厳選して読め、そして実践せよ
・部下には楽しく仕事をさせよ
・人には暖かく接し、自分には厳しくせよ
幕末に書かれたものとは思えない、現代にも通用する内容。
いつの時代も、人が成長するために必要なこと、重職に求められることは変わらないということか。
実践、実践。 -
200年前に書かれた本のようだが、今現在の社会に置き換えてもなんら違和感はない。人の上にたてる人は今も昔も変わらないというこのなのだろう。
30分もあれば全部読めるので、今後も定期的に読み直そうと思う。
素晴らしい本だと思う。 -
言志四録のエッセイが詰まっている一冊であり、とても勉強になる。
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陽明学の書、佐藤一斎は昌平黌の儒官にもかかわらず朱子学を看板に掲げておきながら陽明学を教えている。「知行合一」。門下生には勝海舟、坂本竜馬、吉田松陰、など維新の志士が数多くいた。図書館で借りてすぐ読めたが、この本は借りる本ではなく買う本。何度も読んで味わい、自分を省み、実行する書。良い本に出会った。
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昔の教養のある人の必読の書だった『言志四録』。
その『言志四録』がわかりやすく解説つきで紹介されています。
この本は私の合気道の師範が中国にお越しになった際に読まれていたもので、私もすぐに購入しました。
ちょうど日本から友人が遊びに来るので買ってきてもらったのですが、「あまりに古典だったから、はじめは目を疑った」といわれました。
最近の若い人は読まないんでしょうね。
本自体は古くても、その内容は今でも通じるところがたくさんあります。
どのページから読んでもそれをただ知識として得るだけでなく、深く内省して味わえば得るところがたくさんあるはずです。
決して速読してはいけない。
そして、一度読んだだけで終わりにしてはいけない、味わい深い本です。
人間として大きく成長したい方にお勧めの一冊です!