迷いながら、強くなる (単行本)

著者 :
  • 三笠書房
3.16
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本棚登録 : 210
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837925170

作品紹介・あらすじ

歴代最多タイトル獲得、
将棋界初の「七冠」達成……
第一線で勝負を続ける著者が明かす、
思考力を鍛え、不動の心をつくる法

◆タイミング――迷ったら「待つ」のも有効な手段

◆チャンスとピンチ――「プレッシャーを感じながら腹を据える」

◆環境――才能を開花させるための条件

◆美しさ――正しい道筋は、必ず美しい

◆休息――ベストパフォーマンスを発揮するための条件

◆先入観――この厄介な「思考の落とし穴」

◆評価――大事にしたい評価と、気にすべきでない評価

◆スランプ――「不調」を「どつぼ」にしないための鉄則

感想・レビュー・書評

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  • とても読みやすく、羽生善治さんの考え方と感じ方が垣間見れる一冊でした。

    八面玲瓏に始まり、将棋のことばかりではなく、大切な瞬間の捉え方や乗り越え方の癖について考えさせられました。


  • タイトル通り、迷いは人生にはつきもの。その中で何を考え、何を遂げるのか?
    著者の考えが込められてる。

  • 羽生さんの最新の哲学を語る本。以前の決断力から比べてかなり深くなっている。ボリューム的に軽めに作られているので、読みやすく。羽生さん入門としてお勧め。

    以下 注目点

    ・減らすことによって、新たなスペースが生まれ、新たなことを取り入れて目前のことが解決できるのです。
    ・成果を期待しないで続ける意義を感じる。
    ・長く、待たせると、期待値が上がってしまう。
    ・分からなくなったら、とりあえず分割して考える。
    ・目標を設定するるとは、同時につくっているとも考えられる。
    ・タネは分かっても真似できないのが、一流の仕事。
    ・選りすぐりの情報にした上で、発信元を分析する。どんな意図があるのか、どんなふるいにかけられたのかを推測する。
    ・情報そのものを分析するよりも、情報ができあがるプロセスや捨てられたものを考えるほうがよりたくさんのことが分かるものです。

  • エッセイ
    将棋

  • 羽生善治氏の最新刊だが、これまで読んだ彼の本に比べて少しキレが無い気がする。出版社主導によって無理やり出された企画モノの匂いが。。。

    とは言えども、書中にやはり羽生氏の人間性や有り様が垣間見える。基本的に彼は、将棋そして人生に対して謙虚である。将棋という世界を極めるため、そして極めることが出来ない底なしの奥深さも知りながら、あえてそこに挑戦しているのであろう。本書のタイトルはそれをよく表していると思う。

  • 文章からも分かりますが、言葉の置き方がとても丁寧で 話を聞いているような感覚で読みました。
    伝わりやすく書いて下さっているので、とても読みやすく、分かり易い。
    羽生先生を創り上げている考え方の一端を知ることが出来、嬉しい気持ちと共に とても参考になりました。

  • 将棋の羽生先生の人生訓。

    他の羽生先生の本に比べると、ご自身でも検証が深くできてない事柄を書かれていることが多く、締め切りまで時間がなく急いで書かざるを得なかったのかなと思われるような箇所がいくつかありました。
     
    『決断力』『人工知能の核心』と言った名著に比べると、どうしても見劣りしてしまったのがとても残念です。

  • 大局観と被りあり。

  • (01.14.2017)

    将棋のルールは全く分からないが、羽生さんの人柄に惹かれ買った一冊。どんな分野でも、頂点を極める人は教養があるし、引き出しが多い。将棋だけではなく、スポーツや芸能、世界情勢に至るまで様々な事に興味を持ち、日々勉強している人なんだと思う。だけど少しも高ぶらず、いつも謙虚。成功するためには教養と、謙虚な姿勢、そして自分の道を極める情熱が必要なのかな、と強く感じた。心から尊敬する方の一人である。

    『混迷を極めた時には絶望して困惑し、その場に立ちすくんでしまい、何もできなくなってしまっているものですが、それでも何か手を講じましょう。糸を解く時と同様に、最初は何の手応えも成
    果も感じられないのが普通です。しかし、それでもその作業を続けていくうちに、バラバラと解け出す時が来ます。その時に迷いの迷宮から外に出られるようになるのです。成果や結果を気にせずに、とりあえずやってみるのが、“急がば回れ”の最短コースだと思っています。(p.133)』

  • 15歳でプロ棋士になり96年に7大タイトルを独占。
    本書は問題解決に役立つ考え方のヒントが書かれている。
    将棋での場面で考察されるのはもちろん、ゴルフや落語など幅広く例をとって挙げられているのを見るとトップを行く人は教養人であるとまざまざと思い知る。
    そんな著者でも、忘れ物が多い、方向音痴であるとかかれていると愛嬌を感じる。

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著者プロフィール

1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。1982年、関東奨励会に6級で入会。1985年12月、プロ四段に。1989年、19歳で竜王獲得。これが初タイトルとなる。以降、数々のタイトルを獲得。1996年には、当時の七大タイトル(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)全冠独占の快挙を成し遂げる。2017年に、八大タイトル戦のうち永世称号の制度を設けている7タイトル戦すべてで資格を得る、史上初の「永世七冠」を達成した。タイトル獲得は通算99期、棋戦優勝45 回(ともに2022 年6月時点)。主な表彰として、2007 年特別将棋栄誉賞(通算1000 勝達成)、2018 年国民栄誉賞、同年紫綬褒章。さらに2022年、史上初の通算1500勝を達成し、特別将棋栄誉敢闘賞を受賞。将棋大賞は最優秀棋士賞など多数受賞。

「2022年 『改訂版 羽生善治のこども将棋入門 中盤の戦い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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