- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837925569
作品紹介・あらすじ
競争から、たった一歩離れるだけで、
驚くほど大事なものがたくさん見えてくる。
◎「白黒つけない」という、最善の生きる知恵
◎「我欲」で一歩先んじても、その先にいいことなし
◎どんな結果も、“恬淡”として受け止める
◎「勝って失うもの」「負けて得られるもの」を知る
◎野心が行き過ぎると“臭気”を放つ
◎評価を“少しばかり”上げることにエネルギーを浪費しない
◎自分のペースを守る人は、“自然”といい結果が出る
……etc.
自分をすり減らさないために、
嫉妬や怒りに振り回されないために、
成熟した人間関係をつくるために――
禅的な「ものさし」を持つと、人生はグッと生きやすくなる。
禅僧で大学教授、庭園デザイナーとしても活躍する著者が教える、“処世の秘訣”
感想・レビュー・書評
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他人と比べない。自分の人生を、今、目の前のこの瞬間を生きる。
やはり、禅の発想がいちばんしっくりくる。これからの人生でも、時折、禅の本は読み返したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
佳人一段の好風流
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内容は至極いい事なのだが、あんまりにもあっさり書かれ過ぎて響いてこない。
面と向かってこの本の内容を話されたなら、もっと心に響くのかもしれない。 -
比べない、責めない、こだわらない
・「両忘」自分とは違うが相手も受け入れる。多様性を認める
・「利行」お先にどうぞと言える人になる
・納得感なき我慢をしてはいけない
・「無縄自縛」こうあるべきだが余計な苦しみを生む
・「増上慢」おごり高ぶりを戒める
・「遊戯三昧」遊びに徹する
・「身心脱落」手放すほど大事なものが手に入る
・「隨縁」縁の中でいかされている。切磋琢磨、高め合う関係
・「即今、当処、自己」一息にいきる -
そう思います。
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前提条件がサラリーマンの競争関係にほとんど割かれていて実感が薄まるのと、禅の言葉の難しさが先だって意味を理解する方に意識が向き辛いのが勿体なく感じた。
文章からそこはかとなく「こうするべきだ」と少し押しつけがましさを感じてしまったところもやや残念。
ただ、言っている事は至極真っ当なのでなるたけ身に付けたい。 -
よい言葉がたくさん載っていた
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それほど周りとの競争を意識はしてないけど、自分のペースでいけてるかというと、そこまでは出来てないかなと改めて思った。
内容的に残ったのは、上手に手放す(執着しない)という意味の『身心脱落(しんじんだつらく)』と、『意味を求めず、理由を考えるより、まず行動』あたり。
あと禅の『共生(ともいき)』思想と、『不平等なのは自然』という前提での『公平』という考え方は、通常概念の平等や公平、公正より、現実的でしっくりくるかも。 -
禅を実践している住職でもあり、庭園デザイナーでもある著者。平易でわかりやすい言葉で書かれている。
全体、なるほど!というほど目新しい話ではなかったが、端々に参考になる言葉。幾つかメモしておく。
不思善、不思悪。他と比べて自分をはかるのではなく、自分の心のうちに評価を問う。
八風吹不動。八風吹けども動ぜず。八風とは、利、自分の意にそう利益。誉、影で名誉を受ける。称、目の前で、称賛。楽、心と体を喜ばせる。衰、思わぬ損。毀、影で誇りに傷。譏、目の前で中傷。四順、四違。
因縁。因が、準備。縁がチャンス。準備を整えている人が、チャンス巡って来れば確実に活かせる。
縁を感じて、競争するから、切磋琢磨するに。