「深読み」読書術: 人生の鉱脈は本の中にある (単行本)

著者 :
  • 三笠書房
3.16
  • (5)
  • (21)
  • (48)
  • (5)
  • (6)
本棚登録 : 371
感想 : 44
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837925712

作品紹介・あらすじ

「濃く」「豊かに」生きる人の本の読み方・選び方!

1冊の”深い読書”は100人の教師にまさる
 ――読書法が変われば、人生が変わる


・「何度でもくり返し読むべき本」「短時間で読み流す本」
・「読む意味の無い本」はココを見ればわかる
・行間まで深く読み取るための”一番大切なルール”とは?
・本一冊がまるまる頭に入る「目の通し方」
・「毒」本もわかって読めば、じつは頭の特効薬になる
・読書とは、自分を自由にするための闘いである

……深く・大量に・速く読め、視野が広がる「頭の整理法」!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 何冊か読書術関係の本を読んだうちの1冊。

    ただ、他の本とあまりに異質だったので意表を突かれた。知らずに読んだが、あの「超訳 ニーチェの言葉」の著者だったらしい。

    大方の読書術の本は、「1冊を一字一句読む必要はない」「本から得ることに狙いをつけて、それを探すように読む」という要旨のものが多い。一方でこの本は、多読を勧める一方で「通読する」重要性を説く。速読でサッと読める程度の本など、そもそも読む価値が無いとまで言う。

    印象に残ったのは、本を読む上で「自分が共感する主張であるか」「著者の主張を受け入れられるか否か」という観点で読むべきではなく、「著者はどのような主張をしているか」を読み解くという姿勢からブレてはいけない、ということ。ずっと「自分がどう思ったか」視点でビジネス書を読んでいた自分には目からウロコだった。

    哲学畑の出身だからか、全般的にかなりストイックな論調。薄っぺらな読み方に対してバッサバッサと斬り捨てる。それこそ「サッと読める」ビジネス本を一生懸命読もうとしていた自分にはショックではあったが、こういう見方があるということ、自分がこの域に達していないということを知ったのは意味があったと思う。

  • 何冊目かの読書術の本。なんだか著者の物言いが好きじゃなかったので、斜め読みに近い勢いでサクサク読んでしまった。それでも、示唆に富む本だなとは思った。
    読んだ本の展開をイメージ図にする、図にできるならその本は大方具体的に把握できたことになる、という発想は新鮮。また、本を効率よく読みたければまずは時間を捻出するでも環境を整えるでもなく心を穏やかにせよ、という言葉にはハッとした。がさついた心で読んでも気忙しくて定着しないものなー。

  • 本書は、以前ベストセラーになった「超訳 ニーチェの言葉」の著者、白取春彦さんによる読書論です。
    読書好きとしては、こういう本が平積みされていると素通りできないの・・・

    いや~、レベルが高くてキツイ本でした。

    読書の効用なんかの話は共感しながら気分良く読めたのですが、
    ①その本の主張を知る
    ②主張を導いた根拠を押さえる
    ③その根拠の前提になっているものが何かを押さえる
    →この3つをはっきりさせてはじめて「1冊の本を読んだ」となる。
    と言われて耳が痛くなりました。

    そうなのです、赤線を引くのもノートにまとめるのも、自分が興味を持ったことではなく、その本の「主題」に関することに終始すべしとのことなのです・・・
    まさに私への苦言だ・・・
    今までの私の読書の仕方って、「この本の中の学びは何か?」だったんですよね。主題から逸れたところでも自分が響けばOK、みたいな。
    どんな本でもフセンだらけにしながら読む私の読み方は不合格だそうです。
    うーん・・・涙
    これからは「主題」を意識した読み方、してみます・・・フセン、2色使うかな。
    でもレビューには、自分の興味について備忘録的に書きたいですー。

    ちなみにこの本の主題は。
    上記のとおり主張や主旨を正しくとらえることの他、知識を吸収すること、行間を読めるようになり洞察力を高めること、再読により今の自分を的確に判断し人生をより発展的にとらえること、これが深読み読書術の効用です。このような効用を十分に享受するためには価値のある本を選ぶこと、それを読み切ること、再読することが大切で、オススメは「聖書」だそうです。
    うーん、キツイ。

  • 本を読むと大局観が養われる。
    語彙を増やすための読書。

    食物禁忌によって別の共同体との間に一線を画す。

    訳文が読みづらいものは避ける。翻訳者が意味をつかめずに訳していることが多い。
    少なくとも2ページは立ち読みをする。目次で気になったところ。

    ベストセラーよりもロングセラーが大事。

    実用書、娯楽書、教養書の三種類。
    あるいは、耳でわかる本と頭で考えて理解される本。

    古典を読むことで通読の訓練ができる。

    本を整理することで頭のなかを整理する=発刊順に並べる。

    ひっかるところだけ読むことで速読できる

  • 久しく読書から遠ざかっていたのですが、久しぶりに図書館に行って、手にとった本です。
    これから読書を再開したいと思い、景気づけに読書論についての本を選びました。
    情報と知識の違い、思考力を鍛えるためには等、やはり読書の効果は侮れないなと思いました。
    最近、ネットばかりでの情報収集でしたが、気になるテーマは、書籍を読んで、考えを深めていきたいと思いました。
    あと、これまた遠ざかっている古典も読んでいきたいと思いました。

  • いわゆる毒舌というか、キャラにすると偏屈なじいさんをイメージさせる文体の本だった。
    しかし偏った見方なわけではなく、わかりやすくおもしろかった。

    ・この本が歴史の中のどこに位置しているか
    ・時系列、もしくはどんな流れでもいいが体系だてて本を理解する
    ・情報を得て他人の知識、情報の繋げ方を得て表現の仕方を得て…自分で考えるのが大事


    同じテーマの本を続けて2冊読んだだけで発見があった。違うことと同じことが際立った。
    ずっと抵抗感のあった本を汚すという読み方。
    共通しておすすめしていたし、必要性を感じるし、少しずつやってみようか。
    まずは付箋にしてみよう。
    あとは消えるボールペン。

  • 読書の方法を教えてくれる。自分が変わるための
    方法。

    実践できるかが不明なので、星3つにする。

  • "本を読める人"の思考方法が記されており、今後文章を読んでいく上で非常に参考になる本だった。

    印象に残ったのは
    ・想像し、自分に身近な物として捉える (歴史、学術書)
    ・広い視点から小さな仮説を立てる事により、柔軟な思考がとれる
    ・芸術としての文章の味わい方

    また「一冊の書物を読んだ」となる条件として。
    ①主張をはっきりと知る
    ②その根拠を押さえる
    ③根拠の前提を押さえる
    という3ステップが挙げられていた。

    本の内容を理解したとは
    「本の内容を図式化出来る事」
    だともあった。

    今後は読後に上記をまとめていこうと思う。

  • エッセイ的で読みやすかった。
    巻末に文献一覧がないのが残念。

  • タイトル通り深く読み解くための読書術についての本だ。読みたい本が増えてく中で本当に読む価値があるかどうか、どれくらいのスピードでよむべきか紹介している。そこそこためになった。

全44件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

白取春彦(しらとり・はるひこ)

青森市生まれ。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。哲学と宗教に関する解説、論評の明快さに定評がある。
主な著書に、ミリオンセラーとなった 『超訳 ニーチェの言葉』のほか、『頭がよくなる思考術』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『この一冊で「聖書」がわかる!』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『行動瞑想 「窮屈な毎日」から自由になるヒント』(三笠書房) など多数。

「2023年 『超要約 哲学書100冊から世界が見える!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

白取春彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ロビン・スローン
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×