体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! : クスリに頼らず全身の臓器を元気にするコツ (単行本)

著者 :
  • 三笠書房
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837927013

作品紹介・あらすじ

知らなければ一生損する! 病気・老化の原因を“根本から断つ”絶対的方法!

あまり知られていませんが、じつは、炎症が私たちの「健康」や「老化のスピード」に大きく関わっています。
30代以降、「ぐっと老け込む人/ずっと若々しい人」「病気がちな人/100歳まで健康な人」を分けるのは、この体内の炎症なのです――。

『金スマ』(TBS)、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)、『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日)などでおなじみの人気医師が教える自宅で、今すぐ、誰でもできる「健康革命」!

感想・レビュー・書評

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  • 2017

    炎症とは、4主徴(しゅちょう)
    1 赤み(発赤はつせき)
    2発熱
    3腫れ(腫脹しゅちょう)
    4疼痛

    炎症は有害なものではない
    治療プロセス、免疫システム
    体は外部からの侵入者を排除したり、組織が傷つくとその傷を修復しようとする、その課程に起こるのが炎症反応=急性炎症

    侵入者は
    1)体外から入ってきた異物
    2)ダメージを受けた体内細胞

    炎症を長期間に渡って消火できなくなったとき=慢性炎症
    慢性炎症の恐ろしいところは、自覚症状がほとんどない
    また慢性炎症を起こして深刻な損傷を受けた部位は元には戻らない

    慢性炎症の例
    心臓病,脳卒中は、動脈硬化が原因で起こる血管の病気
    がんは遺伝子の傷が原因で生れる病気
    アルツハイマー型認知症は、脳が萎縮する病気
    糖尿病は、インスリンの働きが不足して高血糖が続く病気
    アトピー性皮膚炎は皮膚の病気

    慢性炎症→老化
    1心血管疾患~動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中
    2がん~発がん、浸潤、転移
    3自己免疫疾患~関節リウマチ、乾癬(かんせん)
    4神経変性疾患~アルツハイマー型認知症、パーキンソン病
    5メタボリックシンドローム生活習慣病~肥満、糖尿病、脂質異常症、慢性心臓病CKD 非アルコール性脂肪性肝炎NASH

    炎症を避ける
    炎症を促すモノを減らす
    炎症を抑えるモノを増やす

    第一章 病気がちな人と100歳まで健康な人を分ける炎症
    いい炎症
    悪い炎症

    痛みも熱も免疫細胞がたたかっているサイン
    例)筋肉痛は、筋膜の断裂のような生涯の場合
    乳酸とともにつくられる水素イオンによって筋肉が極度な酸性になることで生じる

    くすぶり(慢性炎症)は大火事(深刻な病気)になる!

    くすぶりつづけるのはなぜ?
    ・くすぶる原因が取り除かれていないから
    ・そして同じことを繰り返し、続けているから(原因を原料を与え続けている)
    ・原因不明なこともある=関節リウマチ、クローン病など、これは免疫システムの暴走
    ・加齢
    老化した細胞は、炎症を促す物質(メディエーター)をまき散らしている

    炎症を促す物質(メディエーター)とはなに?
    メディエーター=仲介者
    伝達物質のこと

    ダメージをうけた細胞を取り除かないと、炎症の始まるきっかけとなる

    ・炎症は活性酸素を発生させて細胞やウイルスにダメージを与える
    ・活性酸素で細胞が傷つくと炎症が起こる
    この増幅させ合う悪循環

    炎症と酸化はほぼワンセット

    「酸化」さびる~酸化による細胞の変化=老化
    「糖化」こげる~
    糖化反応(メイラード反応)糖質とタンパク質が結合してタンパク質が変性し、終末糖化産物(AGEsエージス)という老化物質を生む反応
    一度作られたAGEsは体内に蓄積

    CRP測定値(炎症値)急性炎症濃霧
    0.3㎎/デシリットル以下 基準範囲
    0.31~0.9   要注意
    1.00 以上  異常

    慢性炎症でセロトニン、ノルアドレナリンが活発に働けなくなり~抗うつ状態に
    それが続くと、ストレスホルモン過剰、活性酸素増え、脳にダメージ=うつ病

    基本的には炎症の起こりやすい体質を変えていくこと

    加齢とともに体内炎症は進む

    サラダ油 常温で固まる脂 飽和脂肪酸 炎症を促す油
    亜麻仁油 常温で固まらない液体の脂 不飽和脂肪酸 炎症を抑える油

    オメガ3系脂肪酸 EPAやDHA]になって炎症を抑える
    ~魚油 エゴマ油、あまに油、チアシードオイル、クルミ
    オメガ6系脂肪酸 アラキドン酸になって、取り過ぎると炎症を促す~コーン油、大豆油 ヒマワリ油
    オメガ9系脂肪酸 3系とも6系とも競合せず、炎症にはほぼかかわらない~べにばな油m『オリーブ油

  • アトピー性皮膚炎のことを調べていたら、
    この本に出会った。
    確かに、アトピー性皮膚炎は 炎症だと思った。
    脳梗塞、認知症、歯周病、糖尿病、下痢、便秘、動脈硬化症
    皮膚炎、脂肪肝、潰瘍性大腸炎、クーロン病、うつ病は、全部炎症なのだ。
    炎症とは?赤み(発赤)、発熱、腫れ(腫脹)、疼痛。
    「赤く腫れていて、熱を持って痛みがあるようであれば、炎症を疑え」と言われる。
    なぜ、炎症が起こるのか?
    どうやって、炎症を治すのか?
    面白い視点だった。

    炎症は、様々な理由から傷ができたりしたところを、再生しようとする
    免疫システムの中で起こっている。それが、慢性化する炎症が、
    さらに深刻な病気へと発展する。
    炎症を治すには、傷を作る原因を減らすことと
    炎症を抑えることにある。
    その中に、食事療法がかなり重要な意味を持っている。
    体質を変えることが、重要なのである。
    炎症という視点から、考えるのは、実に いいと思う。

  • シンプルに体内の炎症が色々な病気の元になってるんじゃ?って本。
    「炎症」が具体的に何なのかってのもあまり理解してなかったので良い補完になった。
    ゲームでいう毒状態みたいなイメージかな。

    具体的な対策としてはいつものやつという感じ。
    ・ダイエット
    ・オメガ3脂肪酸
    ・運動
    あらゆる健康本がこの辺に行き着くことを考えると疑いの余地もないのだろう。

  • 急に病気になるのではなく日々の小さな火種のようなくすぶりが積み重ねが大きな病気へと発展していく。
    太れば太るほどくすぶりは加速する。
    目新しいものはなく知っている内容でした。

  • 薄ーい。

  • 抗酸化・抗炎症が健康には欠かせない!食事やサプリでもいいからDHA・EPAは積極的に摂りたい。

  • 炎症が体に悪さをするなんてネタは我々鍼灸師にはたまらん大ご馳走でした!ありがとうございました!

  • うつも炎症!!
    というのが結構驚きましたが、自分の実体験を鑑みてもさもありなんという感じではあります。

    飲み込み切れていないものを感じるので再読予定ですが
    「なんか良さそう」という感じはします。

  • ポイント
    ・慢性炎症が危険
    ・EPA、DHAが抗炎症作用をもつ

    ひとに近いもの(哺乳類動物たんぱく)よりひとに遠いものを意識して食べようと改めて思った。


  • フォトリーディング&高速リーディング。

    炭水化物の過剰摂取や飲酒、喫煙、悪い者を食べる事により様々な健康被害がある。それを突き詰めると炎症というキーワードになる、という内容。

    筋肉からもマイトサイトカインという、抗炎症物質が出るとの事。

    星四つ。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。血圧と動脈硬化について研究。97年、池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科・循環器科。現在も臨床現場に立つ。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。血管、血液、心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビや、雑誌、新聞、講演など多方面で活躍中。わかりやすい説明と明るく真摯な人柄が世代や性別、職業を問わず広く熱く支持されている。

「2023年 『血管の老化は「足」で止められた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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