99歳、ひとりを生きる。ケタ外れの好奇心で (単行本)

著者 :
  • 三笠書房
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本棚登録 : 104
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837927150

作品紹介・あらすじ

70歳でイタリアにアトリエを構える。
77歳でアマゾン、80歳でペルー、
81歳で5千メートルのヒマラヤ山麓へ取材に・・

磨き上げた感性で前進し続ける芸術家そして人生の達人。
その凛とした生き方、考え方に
作品・アルバムにふれながらひたる堀文子の世界。
・・・・極上の時間が詰まった一冊です。

◇「知る」欲求が絶えないから人生に飽くことがありません。

◇行きたいと思えば、すぐ行く。
 これがわたくしの悪い癖と申しますか、よい癖なのです。

◇自分が一番だと傲慢にさえならなければ、常に得るものはあるのです。

1章 現在(いま)の自分に夢中になる

2章 群れず、慣れず、頼らず

3章 ひとりがいい

4章 人間も自然の一部

5章 まだまだ知らない自分に出会いたい

感想・レビュー・書評

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  • 普段、美術のコーナーには行かないのだけど、この本が私を見ていて、ふと手にとって中身を見た。文章が生きているような感じがして、家でゆっくり読みたいと思ってレジへ。
    とにかくかっこいい。色々と経験して悟ったからこそ、こういう生き方が出来るのだと思う。口調もどこか懐かしい。
    絵も素敵。絵なんて興味なかったのに、もっとこの方の絵を見てみたいと思った。もう、色々感動していて心と頭が追いつかない。

  • 絵があり、文字も少なくすぐ読める本。
    少ない文字でも堀さんのさっぱりとした生き方がわかり、いくつか心に留めたいと思う言葉も見つかる。

  • 人に馴染めない自分を肯定できた。自由への憧れが増す。過去などどうでもよいこと、これから好きな自分として生まれることができるのだと勇気づけられた。本当に素敵な人

  • 最近亡くなられた日本画家の堀文子さんの絵と文章が楽しめます。絵は数年前の展覧会で知り好きな画家の1人になりましたが、文章を読んだのは初めてで絵の理解が深まりました。例えば晩年の絵でなんだろうと思った絵は83歳で解離性動脈瘤に倒れた後に描き始めたものだった。もう青いケシを求めてヒマラヤに行ったりの僻地への旅はできない。その時浮かんだのが微生物、すぐに顕微鏡を買い求め、そのスライドガラスの上の世界を夢中に観察するのです。

  • よかった。絵も素敵。好奇心、大事にしたい。

  • 体が衰えるのは自然の摂理。でも、感性は衰えない、と感じています 一生の終わりが近づいてきて、自分にとって必要なものと捨てるものはっきりしてまいりました この国から、老成や熟成が消えました 生まれた時から、人の細胞の中には好悪の形や色は刻み込まれているいるのではないか、好きなものに出会うと初対面でも共感するのは間それを感じる受け皿が、私たちの遺伝子の書き込まれているに違いないと思うようになりました ほんの1つでも、生きている間に未知の世界を消していきたい。近づいた死を患う暇もないほど、私の終末はなかなか忙しくなってきたのです

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著者プロフィール

1918(大正7)年、東京・平河町生まれ。女子美術専門学校(現・女子美術大学)卒業。52年、上村松園賞を受賞。60年より3年間に渡り海外を放浪する。帰国後、神奈川県の大磯に転居、74年、第一回創画会出品、以後創画会を中心に作品を発表する。81年軽井沢に、87年イタリアのアレッツォにアトリエを持つ。同年神奈川県文化賞受賞。著書、画文集に『トスカーナの花野』『時の刻印』『命の軌跡』他多数。

「2021年 『人生の達人・堀文子の生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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