わが息子よ、君はどう生きるか

  • 三笠書房
4.09
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本棚登録 : 92
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837954446

感想・レビュー・書評

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  • 息子に薦めたい素晴らしい本。

  • ・これと言った努力をしないで育つ木はない
    ・面倒だなと思った時にくじけてはいけない。
    ・専門外の知識を持っておく事の大切さ
    ・小事をおろそかにしない人は必ず伸びる
    ・自分が相手を一度でも人を馬鹿にしたような態度を取ると、相手はいざという時自分の力になってくれない。
    ・ちょっとした不用意な言葉が生涯の敵をつくる
    ・自分の意見は控えにはっきり言う
    ・他の人の話は気持ちよく聞く。
    ・1分を笑うものは1分に泣く
    ・20分だから30分だからと言って馬鹿にしていると、1年後には相当の損失になる
    ・楽しそうに見える事と本当に楽しい事を見分ける目をもつこと
    ・本当の遊びを知っている人は、品位を失うことはない
    ・本当に自分の考えなのかどうかを見直す
    ・知識は豊富に態度は控えめに
    ・本から得た知識は実生活で生かして初めて知恵となる
    ・言葉は正しく使い、はっきりと発言する
    ・聞き手を理解して、五感や心を捉えるものだけを受け入れる
    ・自分の下を見るな上だけをみろ
    ・欠点まで褒める人には近づくな
    ・いつも1番になりたいという気持ちが能力を引き出す
    ・いくら素晴らしい関係を築きたいと思っても、自分に相手を喜ばせようという心がなければ、何もならない。

    ・会話を1人で独占しない
    ・相手の言葉は耳ではなく目で聞く
    ・綺麗に立ち、綺麗に歩き、綺麗に座る
    ・物腰は柔らかく意志は強固に

  • 32474

  • 父のおすすめ編第2弾
    こちらも自己啓発本。前回ほどの感動はなかったものの、こちらもなかなか良い本だったように感じる。
    ざっとまとめると、時間を有効に使うこと、最後にものをいうのは印象だということ。
    すでに書かれてから300年が経過した内容であるため、少々時代錯誤な点もあったが、納得できることの方が多かった。
    自分が今不安に感じていることをこれでいいんだと肯定してもらえたような気がするし、他の本に書かれていたことと繋げてより理解が深まったように思った。
    他人のために頑張ることが最終的には自分のためにつながるといった内容などは他の本でもよく目にする。
    最後の訳者あとがきで当時のイギリスの置かれていた状況や作者本人についての説明があったのも良かった。やはり周辺の知識が増えるとわかることや定着度合いはかなり変わってくるのだなと思った。
    私は息子ではなくて娘だけれども、まあこの内容も参考にしつつ、ぼちぼち頑張ります。

  •  息子が生まれて6年が経ち、もうすぐ小学校に入学する。彼の成長をわが事のように実感することが、私に親のありがたみを教えた。人の親になってはじめて分かる親の気持ち。なりより尊いものだとわかった。 さて、本書であるが、内容は「名を上げ功を遂げた政治家の父から、海外に住む息子への手紙」である。父は、人の生き様のような重大事から、立ち振る舞い、髪型、服装といった細かいものまであれこれと息子に忠告する。息子はまだ若く独身者のようであるが、果たして人の親でない彼が、父の忠告の尊さを理解できたかどうか。きっと彼は、私同様、子を持つ身になって、この手紙の重さをはじめて知ることになるだろう。父親の愛とはこのようなものでいい。 ところで、章の冒頭に著名人の息子に対する名言があり、その中にとてもすばらしい言葉があったので引用しておく。有島武雄「たおれた親を喰い尽くして力を蓄える獅子の子のように、力強く勇ましく、私を振り捨てて人生に乗り出しいくがいい。」ゲーテ「自分自身に欠けていたものが息子に実現されるのを見ようとするのは、すべての父親の敬虔な願いである」

  • 父親から息子へ、愛のある言葉の数々。
    しかし少々説法くさい。
    以下、気に入った言葉。
    「相手も君と同じプライドを持っているんだ。わざわざ馬鹿にする態度をとってはいけない。いつかは君の力になってくれる時があるかもしれない。」

    「毎日「今日はこれだけのことをした」と言えるか」

    「人は一貫したものではなく、動機や原因なんてその日その日で変わるものだ」

    「自分の考えを持ち出さず、一般論を持ち出す人には注意しなさい」

    「一見もっともらしいことに惑わされるな」

    「子供の礼儀作法や人に対する態度をとやかく言うことが出来るのは親だけなのだ」

    「学問でできない教育こそ大切」

    「人生最大の教訓~物腰は柔らかく、意思は強固に」

  • 『いったい嘘ほど罪深く、卑しく、馬鹿馬鹿しいものはない。ーどんなにうまく隠したつもりでも嘘は遅かれ早かれバレるからだ。』
    『これといった努力をしないで育つ大木はないー自分で何をすればいいかがわかっているのに、それをしないのは怠慢以外の何ものでもないー』

    自分がもっともっと若い時に読んでいたかった本。
    大学の時に父親からもらったが、人として基本的なことが書かれている。いかに学ぶことが大切か。今からでも遅くない。努力をしよう。

  • 中学・高校時代に読んでいればよかったな、と思いました。

    学生の頃、多くの先生に「たくさん本を読みなさい」とは言われたが、
    「この本は読んだ方がよい」とか特定の本を勧められたことはない気がする。
    特定の問題集を勧められたことはあるが。。。

    しかしながら、
    もし実際に当時、この本を先生に勧められても、
    「ウザい」と一蹴していた感は否めない。。

  • 300年前の本とは思えないくらい現代にも通ずる内容ばかりです。そして何より、かなり踏み込んだ内容になっているため、共感する部分が多いものの、ちょっと違うのでは?と思ってしまう部分もありました。でも踏み込んでいるが故に、説得力があるし、行動に移しやすいと思います。

    ありがとうございます。


    以下、本書で共感した箇所です。

    (page.14)
     知識というものは、年を取った時の憩いの場となり、逃げ場となるものだ。

    (page.16)
     若い時に基盤をつくっておかないと、年を取った時に魅力のない人間になってしまう。

    (page.22)
     子供には、批評よりも手本が必要である。ジューベール

    (page.27)
     世の中には、つまらないことで年がら年中忙しくしている人がいる。かれらは、何が重要で何が重要でないかがわかっていない。だから、大切なことに費やすべき時間と労力を、つまらないことにつぎ込んでいるのだ。

    (page.29)
     不注意な人、注意散漫な人ほど、一緒にいて不快な人はいないと思う。それは、相手を侮辱しているのと同じことなのだ。・・・それに、現在すべきこと、していることに注意を傾けられないような人は、良い仕事ができるはずもないし、良い話し相手になれるはずもない。

    (page.31)
     悪事は許されることがあっても、侮辱は許されることがない。人には、それぞれプライドというものがあり、それがいつまでも馬鹿にされたことを覚えているのだ。

    (page.36)
     若者が、迷路だらけの土地に足を踏み入れる前に、そこに足を踏み入れたことのある経験者が、おおまかな地図を書いてわたすくらいのことはしてもいい、私はそう思うのだ。

    (page.55)
     よく何にでも手を出す人がいるが、そういう人は、何の喜びも享受することができない。真剣に仕事に取り組み、それに喜びを感じられる人だけが、遊びにも喜びを感じられるのだ。・・・遊んでばかりの人生は、感心できないだけでなく、何の面白みもない。毎日真剣に仕事に従事するからこそ、心も体も、遊びをしんから楽しめるのだ。

    (page.59)
     その時その時の対象物に心を集中できない人・しない人、それ以外のことを頭から追い払えない人・払わない人、そういう人は仕事もできないだろうし、遊びも上手ではないだろう。

    (page.100)
     現在の君の考え方をひとつひとつ点検し、ほんとうに自分でそう考えたのか、人から教えられた通りに考えているのではないか、偏見や思い込みはないか、と考えることから始めてほしい。

    (page.103)
     知識は懐中時計のように、そっとポケットにしまい込んでおけばいい。見せびらかしたくて、必要もないのにポケットから取り出してみたり、時間を教えたりする必要はない。

    (page.139)
     人は、特に自分より優れた人々のなかに入ると、いつも、自分が見られているような気がするものだ。

    (page.151)
     いくら素晴らしい人たちと友好を深めても、君に相手を喜ばせようという気持ちがなければ、何にもならない。

    (page.159)
     能力のある人間というものは、内面は慎重でもそれをおもてに表さず、外面的には、誰とでもすぐうちとけられて、気さくで賢そうに振舞うものだ。

    (page.161)
     下品な悪ふざけや、くだらない偶発事件を見て大笑いする以外に、もっと心が豊かになり、表情が明るくなるような楽しみを知らないのかと思ってしまう。

    (page.175)
     優雅な身のこなし、真剣なまなざし、ささやかな心遣い、相手の喜ぶ言葉、雰囲気、服装など、ほんのちょっとした行為がいくつも集まれば、相手の心をつかむことはできる。

    (page.188)
     大げさに着飾るのが好きで、派手な服装をしている人を見ると、内容のなさを隠すために、わざと威圧的な格好をしているようで、気分が悪くなる。・・・分別のある人は、服装に個性が出ないように気を配るものだ。

    (page.208)
     自分自身に欠けていたものが息子に実現されるのを見ようとするのは、すべての父親の敬虔な願いである。ゲーテ

    (page.210)
     物腰の柔らかさと、意思の強さを兼ね揃えることこそ、軽蔑されることなく愛され、憎まれることなく尊敬の念を抱かせる唯一の方法であり、また、世の知恵者がこぞって身につけたがっている、威厳を身につける方法でもある。

    (page.213)
     表情、話し方、言葉の選び方、発声、品位、そういったものが柔らかければ「物腰は柔らかく」なり、そこに「意思の強さ」が一本通れば威厳も加わり、人々の心をひきつけることはまちがいない。

    (page.217)
     相手を欺くのは、真の知的人間のすることではない。手の内を読まれないように感情を隠すのは、トランプのカードを見せないようにするのと同じだが、相手を欺くためにそれをするのは、相手のカードをのぞき見するようなものだ。

  • 小説ならば『君たちはどう生きるか』
    啓発書ならば本書、『わが息子よ、君はどう生きるか』


    両方とも大好きな著作であるが、タイトルがなんだか似ている。偶然です。
    両方とも、読めば心が豊かになり、日々の心がけが変わります。心がけが変わると行動が変わる。行動が変わると人生が変わる。

    、、、どなたかの言葉に似ている。偶然です。
    兄弟や恋人に強く薦めたい名著です。わたしは妹に渡しました。読めよと。

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