- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837954446
感想・レビュー・書評
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息子に薦めたい素晴らしい本。
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息子が生まれて6年が経ち、もうすぐ小学校に入学する。彼の成長をわが事のように実感することが、私に親のありがたみを教えた。人の親になってはじめて分かる親の気持ち。なりより尊いものだとわかった。 さて、本書であるが、内容は「名を上げ功を遂げた政治家の父から、海外に住む息子への手紙」である。父は、人の生き様のような重大事から、立ち振る舞い、髪型、服装といった細かいものまであれこれと息子に忠告する。息子はまだ若く独身者のようであるが、果たして人の親でない彼が、父の忠告の尊さを理解できたかどうか。きっと彼は、私同様、子を持つ身になって、この手紙の重さをはじめて知ることになるだろう。父親の愛とはこのようなものでいい。 ところで、章の冒頭に著名人の息子に対する名言があり、その中にとてもすばらしい言葉があったので引用しておく。有島武雄「たおれた親を喰い尽くして力を蓄える獅子の子のように、力強く勇ましく、私を振り捨てて人生に乗り出しいくがいい。」ゲーテ「自分自身に欠けていたものが息子に実現されるのを見ようとするのは、すべての父親の敬虔な願いである」
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『いったい嘘ほど罪深く、卑しく、馬鹿馬鹿しいものはない。ーどんなにうまく隠したつもりでも嘘は遅かれ早かれバレるからだ。』
『これといった努力をしないで育つ大木はないー自分で何をすればいいかがわかっているのに、それをしないのは怠慢以外の何ものでもないー』
自分がもっともっと若い時に読んでいたかった本。
大学の時に父親からもらったが、人として基本的なことが書かれている。いかに学ぶことが大切か。今からでも遅くない。努力をしよう。 -
中学・高校時代に読んでいればよかったな、と思いました。
学生の頃、多くの先生に「たくさん本を読みなさい」とは言われたが、
「この本は読んだ方がよい」とか特定の本を勧められたことはない気がする。
特定の問題集を勧められたことはあるが。。。
しかしながら、
もし実際に当時、この本を先生に勧められても、
「ウザい」と一蹴していた感は否めない。。 -
300年前の本とは思えないくらい現代にも通ずる内容ばかりです。そして何より、かなり踏み込んだ内容になっているため、共感する部分が多いものの、ちょっと違うのでは?と思ってしまう部分もありました。でも踏み込んでいるが故に、説得力があるし、行動に移しやすいと思います。
ありがとうございます。
以下、本書で共感した箇所です。
(page.14)
知識というものは、年を取った時の憩いの場となり、逃げ場となるものだ。
(page.16)
若い時に基盤をつくっておかないと、年を取った時に魅力のない人間になってしまう。
(page.22)
子供には、批評よりも手本が必要である。ジューベール
(page.27)
世の中には、つまらないことで年がら年中忙しくしている人がいる。かれらは、何が重要で何が重要でないかがわかっていない。だから、大切なことに費やすべき時間と労力を、つまらないことにつぎ込んでいるのだ。
(page.29)
不注意な人、注意散漫な人ほど、一緒にいて不快な人はいないと思う。それは、相手を侮辱しているのと同じことなのだ。・・・それに、現在すべきこと、していることに注意を傾けられないような人は、良い仕事ができるはずもないし、良い話し相手になれるはずもない。
(page.31)
悪事は許されることがあっても、侮辱は許されることがない。人には、それぞれプライドというものがあり、それがいつまでも馬鹿にされたことを覚えているのだ。
(page.36)
若者が、迷路だらけの土地に足を踏み入れる前に、そこに足を踏み入れたことのある経験者が、おおまかな地図を書いてわたすくらいのことはしてもいい、私はそう思うのだ。
(page.55)
よく何にでも手を出す人がいるが、そういう人は、何の喜びも享受することができない。真剣に仕事に取り組み、それに喜びを感じられる人だけが、遊びにも喜びを感じられるのだ。・・・遊んでばかりの人生は、感心できないだけでなく、何の面白みもない。毎日真剣に仕事に従事するからこそ、心も体も、遊びをしんから楽しめるのだ。
(page.59)
その時その時の対象物に心を集中できない人・しない人、それ以外のことを頭から追い払えない人・払わない人、そういう人は仕事もできないだろうし、遊びも上手ではないだろう。
(page.100)
現在の君の考え方をひとつひとつ点検し、ほんとうに自分でそう考えたのか、人から教えられた通りに考えているのではないか、偏見や思い込みはないか、と考えることから始めてほしい。
(page.103)
知識は懐中時計のように、そっとポケットにしまい込んでおけばいい。見せびらかしたくて、必要もないのにポケットから取り出してみたり、時間を教えたりする必要はない。
(page.139)
人は、特に自分より優れた人々のなかに入ると、いつも、自分が見られているような気がするものだ。
(page.151)
いくら素晴らしい人たちと友好を深めても、君に相手を喜ばせようという気持ちがなければ、何にもならない。
(page.159)
能力のある人間というものは、内面は慎重でもそれをおもてに表さず、外面的には、誰とでもすぐうちとけられて、気さくで賢そうに振舞うものだ。
(page.161)
下品な悪ふざけや、くだらない偶発事件を見て大笑いする以外に、もっと心が豊かになり、表情が明るくなるような楽しみを知らないのかと思ってしまう。
(page.175)
優雅な身のこなし、真剣なまなざし、ささやかな心遣い、相手の喜ぶ言葉、雰囲気、服装など、ほんのちょっとした行為がいくつも集まれば、相手の心をつかむことはできる。
(page.188)
大げさに着飾るのが好きで、派手な服装をしている人を見ると、内容のなさを隠すために、わざと威圧的な格好をしているようで、気分が悪くなる。・・・分別のある人は、服装に個性が出ないように気を配るものだ。
(page.208)
自分自身に欠けていたものが息子に実現されるのを見ようとするのは、すべての父親の敬虔な願いである。ゲーテ
(page.210)
物腰の柔らかさと、意思の強さを兼ね揃えることこそ、軽蔑されることなく愛され、憎まれることなく尊敬の念を抱かせる唯一の方法であり、また、世の知恵者がこぞって身につけたがっている、威厳を身につける方法でもある。
(page.213)
表情、話し方、言葉の選び方、発声、品位、そういったものが柔らかければ「物腰は柔らかく」なり、そこに「意思の強さ」が一本通れば威厳も加わり、人々の心をひきつけることはまちがいない。
(page.217)
相手を欺くのは、真の知的人間のすることではない。手の内を読まれないように感情を隠すのは、トランプのカードを見せないようにするのと同じだが、相手を欺くためにそれをするのは、相手のカードをのぞき見するようなものだ。 -
小説ならば『君たちはどう生きるか』
啓発書ならば本書、『わが息子よ、君はどう生きるか』
両方とも大好きな著作であるが、タイトルがなんだか似ている。偶然です。
両方とも、読めば心が豊かになり、日々の心がけが変わります。心がけが変わると行動が変わる。行動が変わると人生が変わる。
、、、どなたかの言葉に似ている。偶然です。
兄弟や恋人に強く薦めたい名著です。わたしは妹に渡しました。読めよと。