ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

制作 : 大前 研一 
  • 三笠書房
3.81
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本棚登録 : 3958
レビュー : 500
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837956662

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすく面白い。9年前の本だが、まさに今、そしてこれから先の状況を予言している。
    ポジティブ心理学やモチベーションに関する心理学からこの本に辿り着いたが、その時代を生きやすくするために自分を変えるということは、経済的にも同じ流れに沿って生きるという事なのだなと思った。
    自分がどうすれば楽しく幸せに生きられるか、は世の中に対してどんな楽しく幸せに感じられることを提供できるか、に繋がる。
    いたずらに苦しみ、周りを苦しめるなかれ。
    時代の流れを遮ることなどできないのだから。

  • タイトル通り、来る時代にはハイコンセプトとハイタッチが重要であるとして、その重要性、示唆を伝える本。
    納得感あり。参考になる一冊。

    <メモ>
    ・きたるコンセプトの時代において、重要な6つの資質。
     デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがい
    ・業務を処理することよりも、人間関係を結ぶこと。
     ルーチンワークよりも斬新な課題に取り組むこと。
     要素を分析するよりも全体像をまとめあげること
     右脳主導型の能力が重要に
    ・処理能力より、創造力。
     技術マニュアル知識より潜在的知識
     細かい部分にこだわることより大きな全体像を描く力
    ・農業の時代から工業の時代へ。さらに情報の時代を経て、コンセプトの時代へ(創造する人、他人と共感できる人)
    ・大切なのは想像力、喜びを感じる力、社会的な器用さなどのハイコンセプトやハイタッチ。組織内で最も優れたリーダーとされる人はおもしろい人物が多い。
    ・これから求められる6つの感性
    ①機能だけでなくデザイン 感情に訴えかけるもの
    ②議論よりは物語 相手を納得させること
    ③個別よりも全体の調和 新しい全体観を築き上げる
    ④論理でなく共感 他人を思いやる能力
    ⑤まじめでなく遊び心 笑、快活さ、娯楽、ユーモア
    ⑥モノよりも生きがい 
    ・デザインとは実用性のみならず、有意性を高めること。
    ・物語には形式的な意思決定では忘れられがちな要素を的確に拾い上げる力がある。文脈をとらえ、感情をくみ取る。情報、知識、文脈、感情を小さなかたまりに要約してくれる。
    ・物語は新たな将来的展望や新しい世界をイメージさせることで、分析的思考を補完するものである。抽象的な分析は厳選された物語を通して眺めることでわかりやすくなる。
    ・絵を描くことは関連性をみること。
    ・これから成功する可能性が高い3タイプ
    ①境界を越えられる人
    ②発明できる人
    ③比喩を創れる人
    ・偉大な人は中世的。事実上対応のレパートリーが倍になる。より豊かな視点で世間の人と交流でき、多様なチャンスを手に入れることができる。
    ・ほとんどのアイデアは既存の組み合わせから生まれている。
    ・コンセプトの時代には各関係の間の関連性をつかむ能力が必要。または全体像をみる力。
    ・調和力のエクササイズの一つは雑誌売り場めぐり。これまで気にも留めなかった雑誌を買う。読者がどのようなことを考えているかつかみ、自分の仕事や生活との関連を探す。
    ・いいたとえ話は書きとめておく。
    ・ユーモアは対立心を和らげ、避難をそらせ、モラルを向上し、伝えにくいメッセージを伝えるのに役立つ。
    ・エキスパート思考(決まった解決策が存在しない新しい問題を解決すること)。
    ・複雑なコミュニケーション(説得説明その他方法で情報についての特定の解釈を伝えること)。

  • 『①この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?

    ②この仕事は、コンピューターならもっと速くやれるだろうか?

    ③自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか?

    この三つの質問は、成功者と脱落者とを分ける指標である。

    海外のコストの安い労働力にはこなせず、コンピューターが人よりも速く処理できないような仕事に集中し、繁栄の時代の美的・情緒的・精神的要求に応えられる個人や組織が成功することになる。

    この三つの問いを無視する人は苦しむことになるだろう。』

    デザイン、物語、全体の調和、共感、遊び心、生きがい、ねぇ〜。

    思っていたより普通の内容。

  • ビジネス読書会に行きたかったけど、当日オシゴトであったのでソロ読書。
    さて。
    『第一部 「ハイ・コンセプト」の時代』は自分にとっては当然そうでしょう、というところなのでさらっと読み物として。
    「ハイ・タッチ」「ハイ・コンセプト」な能力は鍛えれば磨くことができる…という点に大いに励まされた。
    また、「処理能力」「技術マニュアル的知識」「細部にこだわる」といった(この本の中では「左脳主導思考」)能力が基礎としてあった上で、「右脳主導思考」と補完しあう…という点もとても心強い。

    自分にとっての問題は『第二部 この「六つの感性」があなたの道をひらく』で、まさに普段から「これがなくてはいかんのだ!しかし私に足りない!」と自覚しているし、エライヒトからもよくよく教わっていることでした。
    「六つの感性」
    1.「機能」だけでなく「デザイン」
    2.「議論」よりは「物語」
    3.「個別」よりも「全体の調和」
    4.「論理」ではなく「共感」
    5.「まじめ」だけでなく「遊び心」
    6.「モノ」よりも「生きがい」
    このうち、個人的には6は問題なくて、4が現在特訓中…といったところ。
    1.3.5は、意識したいけどまだまだ全然忘れがちなところで、最難関であり大きな目標になっているのが2。すぐ正論だけに頼っちゃうから駄目よね…。正論を受け入れやすい形で相手に合わせた物語に変換するのが大事なのに。むむむ。
    この見出しだけでも良いから書き出して貼っておこう。

    この話いる?と思ったところもあったけど、読み終わってみたら、著者と関わった人々の個々の<物語>を通して著者の主張を述べる「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」にふさわしい、必要な記述だったんだなと思い直した。
    まだまだだなぁ、鍛えなくちゃ!

  • 6つのキーワードはこれからクリエイティブに生きていく上での必要素

  • 1/13完
    1/60

    コンセプトの時代になるから、共感とデザインがスキルとして価値が高くなる

  • ・デザインが重要
    ・関連のないものから価値あるものを生み出す

  • 基本的に論理が破綻していると思ったんだけど,それが右脳主導思考とか言われると何も言えない.
    主張を勘案するに,左脳とか右脳と結びつけて話すのはナンセンスだと感じた.

  • 背景:
    自分のバイブル的存在の「モチベーション3.0」の著者であるダニエルピンクの代表作なので読んでみた。

    所感:
    書かれたのが2005年ということもあってか、今では基本だと考えていることが長ったらしく書かれているイメージで、そこまで革新的なことが書かれているとは感じなかったが、参考になる部分もあった。

    エッセンス
    前書き:
    ・この国のようにアメリカのプロフェッショナルに引っ張られ、逆に下はインドや中国に引っ張られると、人口分布に中低所得者層と高所得者層という2つのピークのあるM字型社会になっていく。こうして「一億総中流社会」から「M字型社会」に変わって行く。
    そんな中、上に行くには3つのことを考えなければならない。
    1「よその国、特に途上国にできること」は避ける
    2「コンピュータやロボットにできること」は避ける
    3「反復性のあること」も避ける
    つまり、今後はコンピュータやロボットとも戦わなければならない。
    これからは創造性があり、反復性がないこと、つまりイノベーションとか、クリエイティブ、プロデュースといった言葉に代表される能力が必要になっていく。
    ・今は何でも検索できる時代なので、知識よりも知識をどう活用できるかに重きが置かれているので、弁護士などのナレッジワーカーにはつらい時代である。

    2章:これからのビジネスマンを脅かす「3つの危機」
    ・今後は「業務を処理すること」よりも「人間関係を結ぶこと」、「ルーチンワークをこなすこと」よりも「斬新な課題に取り組むこと」、「一つひとつの要素を分析する」よりも「全体像をまとめあげること」など右脳主導型の能力を活かす必要がある。

    4章:論理ではなく、共感
    ・リーダーシップとは共感するということだ。人々の人生にインスピレーション力を与えるために、人と結びつきをもち、心を通わせる力を持つことなのだ。

    5章:「真面目」だけではなく「遊び心」
    ・遊びの逆は仕事ではなく、抑鬱だ。遊びとは、自分の見通しが確実であると信じてイルカのように行動でひょうげんし、意志を強く持ち、それに打ち込むことである
    ・仕事場でのジョークは、入念に調べられた調査の結果と同じくらい、もしくはそれ以上に、組織とその経営、文化、対立などをはっきりと示してくれる
    ・20世紀のフォード自動車のように、ジョークを飛ばす人間に懲罰を与えるのではなく、組織はそういう人物を見つけ出し、ユーモアのセンスをその人の長所として評価すべきだ。

  • よい本。新しい時代に求められる資質、方針。

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著者プロフィール

Daniel H. Pink
1964年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。

「2018年 『When 完璧なタイミングを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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