ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本)

制作 : Adam Grant  Sheryl Sandberg  楠木 建 
  • 三笠書房
4.13
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本棚登録 : 496
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837957683

感想・レビュー・書評

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  • 「なぜかうまくいくブラック仕事術」的なチャラいタイトルにならなくて良かった…。と、思ってしまうくらいにキャッチーで、面白く読めて、実践的。
    チャラいタイトルの本と大きく違うのは、著者がウォートン校の教授で、しっかりエビデンスを示しながら(実験のやり方とか細かいところは書かれていないので検証できませんが)説得力を持って論を進めているところ。

    組織心理学者って凄い。と思ったのは、この本のカバレッジの広さ。
    アイデアの出し方、周りの巻き込み方、タイミングの選び方、相手の選び方、人の育て方、子どもへの物の言い聞かせ方、組織文化の創り方、緊張のコントロール方法。それぞれで1冊ずつ本が書けるんじゃないかと思ってしまいますが、それをサラッと簡潔に纏めているのが凄い。
    しかしアメリカでも「出る杭は打たれる」的なアレがあるんですね。

    長く手元に置いて、何かあったら参照していきたい。身につけていきたい本です。

  • 当たり前のことしか書いてないからこそ、説得力がある。

  • オリジナルになるための本
    オリジナルなアイデアを生み出すための方法論ではなく、オリジナルであるためにはどうすればよいかの本

    ・オリジナルでいるには多作でいろ
    ・やったことをより、やらなかったことを覚えてるのが心理学的に証明されている
    ・オリジナルなアイデアを受け入れてもらうためには
    ・誰と組むか
    ・複数の価値観の相対的な重要度によって私たちの行動は決まるのだ(シャローム シュワルツ)
    ・世界を創造するものは、反抗的、好奇心が強い、周りに同調しない
    ・幅広い経験と、深い経験が創造性に必要。
    ・接した外国の文化とがかけ離れているほど、創造性への影響がある。
    ・アイデアを評価してもらうには、同じ分野の仲間。ジョブスも他分野は間違えた
    ・起業家として成功するかは内向的か外向的かは関係がない。
    ・特異性信用
    ・サリック効果
    ・ある考え方に何回も触れると行動は好感度が上がる
    ・優しい上司より気難しい上司に
    ・概念的イノベーターと、実験的イノベーター
    ・ブリッジウォーター

  • 自分を売り込みたい相手には買うべきでない理由を述べよ、という「サリック効果」をこの本で初めて知って、無精な私でもすぐさま自分の手帳に書き留めた。その後この方法論がどのように私の生活に役立てられたかは、読者のみぞ知ることであろう。

  • 自分の中の考え方というか思考のプロセスを更新するのに非常に役に立ったように思う。
    お、なるほど、目からウロコ的なロジックがたくさん詰まっている。
    また読み直したい一冊。

  • 潰れない会社の創業者は、高い確率でむしろリスクを気にする。リスクを取りに行く人は成功確率が低い。今のやり方を続けるのはリスクであるということに気づいていることが、ただ慎重なだけの人との違い。そして、怒りは発散しないほうがいい。瞑想だな。

  • オリジナルズ。新しいものを生み出すためのヒント、真実。非常に参考になる一冊。

    〈メモ〉
    ・直感が頼りになるのは予測可能な環境で判断を下す経験を積んだ時だけ。今や変化は加速し、環境は予測不可能になっているため、より直感ではなく、分析が重要になってきている。
    ・オリジナリティには徹底的にリスクを冒すことが必要と思われているが、実際は思うよりずっと普通の人。
    ・オリジナリティを阻む最大の障害はアイデアの創出でなく、アイデアの選定。斬新なアイデアのなかから、適切なものをうまく選び出せる人がいないことが問題。
    ・創作者が自らのアイデアを適切に評価できないとすると傑作を生み出す可能性はどうやって高められるのだろうか。その方法は多くのアイデアを生み出すこと。ある分野における天才的な創作者は同じ分野に取り組む他の人たちよりもとぬに創作の質が優れているわけではない。
    ・マイナーな製品が最も多く創作された期間はメジャーな作品がもっとも多く創作された期間と同時期であることが多い。
    独創的な考え方をする人はアイデアが大量に蓄積される。とんでもない失敗となるものも、多いが斬新なアイデアも。
    多くの人が斬新なものに到達できないのは、アイデアをちょっとしか出しておらず、その少数のアイデアを完璧に磨き上げることにとらわれてしまっている。ありがちなものを除外してやうやく、ありえないほど自由な可能性を考慮する余地が生まれる。
    ・オリジナリティを正確に評価するには、自分自身で判断しようとしたり、上司に意見を求めるのでなく、同じ分野の仲間の意見をもっと求めていくべき。同業者の評価に関心を抱くのは同業者の判断が1番信憑性が高い。※上司は管理バイアスがかかるためこの限りでない。
    ・斬新なアイデアにもっともオープンになれるのは、その特定の分野において中程度の専門性がある人。
    ・幅広い経験と深い経験が独特に組み合わさることで創造性は発揮される。ノーベル受賞者らは芸術にたずさわる割合が並外れて高かった。音楽、美術、工芸、文筆、舞台芸術など。
    ・状況を変えるために現実的な選択肢は離脱するか、発言するか。
    私たちにできることは声を上げつつ、リスクポートフォリオを安全に保ち、必要であれば立ち去るための準備をしておくこと。
    ・人は簡単に思いつくものほど、一般的で重要なものとして認識する。
    ・先延ばしは生産性の敵かもしれないが、創造性の源にはなる。天才は最小限しか仕事をしないときこそ、もっとも多くを成し遂げることがある。
    先延ばしはクリエイティブな仕事にはとくに有益。
    ・仕事に取り掛かる前に時間を無駄にするほうが戦略的に柔軟になる余地が残される。綿密に計画を練り、早めに行動し、勤勉に働くCEOは柔軟性がより低いことがある。
    ・先発者優位は証明されておらず、利点より不利な面が大きいことがままある。先発者になることがオリジナルであることに必要なわけではない。リスクを恐れず行動する人は1番になることにとらわれ、しばし衝動的になってしまう。
    ・イノベーションの二つのスタイル
    概念的イノベーション 大胆なアイデアを思い描いてそれを実行に移すタイプ 飛び抜けて独創的なアイデアは新鮮な視点で問題にアプローチした場合に最も発見されやすい。
    実験的イノベーション 試行錯誤を繰り返して問題解決を行いながら学び、進化を遂げていく。あらかじめ計画するのではなく、進めていく中で解決策を見出していくスタンス。
    ・非常に似通っているもの同士のわずかな違いこそが、互いのあいだに違和感や敵意といった感情を生み出す原因になっている。
    同じ価値観を持つグループと協力をするとき手段が共通していることが重要。手段は一体感や共感という観点から無視できない重要なもの。
    アイデアのもっとも過激な部分をあいまいにすることによって実現できそうもないことを実現できそうに見せる。
    なぜからどのようにへと焦点を移すと過激さが和らぐ。
    他者の価値観を変えさせるのは難しいが、自分達の価値観と相手がすでにもっている価値観の共通点を探し、結びつけるほうがずっと簡単。自分のアイデアは聴衆受けするものに構成し直す必要がある。
    ・グループ間の対立に必要なのは互いのグループの穏健派が互いの考えに耳を向け合い、共通する目標や手法を見つけ、協力して問題解決「あたること。強硬派を話し合いから排除することが重要。
    ・常に現状に異議を唱えるような人は結果の論理ではなく、妥当性の論理を使う。私のような人はこの状況ではどうするべきかと考える。
    ・オリジナルな人の多くがリスクテイカーなのは、周囲が自主性を尊重してくれたり、守ってくれたりするから。
    ・しつけは道徳的価値観に重点を置き、ルールは多くしない。創造性豊かなグループの親はしつけの際にきちんと説明していた。価値観に触れながら何が悪いのか考えを説明すること。自分の行動が周りの人に及ぼす影響を考えること。
    ・共通の価値観や基準に対する従業員の思い入れが強い場合にのみ、強い文化は存在する。そして強い文化による影響力はその組織がどういう価値観や基準をもっているかに左右される。強い文化を作り上げるためには、コアになる価値観の一つとして多様性を掲げなくてはならない。
    ・世界を創造するとのは自主的に考える人であり好奇心が強く、まわりに同調せず、反抗的という三つの特質がある。
    ・困難に対応するための二つの戦略。
    戦略的楽観主義 最高の結果を予測し、冷静を保ち、目標を高く設定する
    防衛的悲観主義 最悪の結果を想定し、不安を感じながら、おこりうるあらゆる悪い事態を予測する。
    ・行動しなければ確実に損失がある場合は、リスクを冒すことに魅力を感じるようになる。安全圏から出てもらうにはいきなりビジョンを伝えるのではなく、現況の何に問題があるのかをまず示し、不満や苛立ち怒りを認識させ、確実な損失を示さなくてはならない。今ここに存在する悪夢に触れたことではじめて、観衆は明日の夢に向かう準備ができる。
    ・他者に対して怒りを感じていると復讐心が生じるが、他者のために怒りを感じていると正義やより良いシステムを作る動機となる。

  • レビューはブログにて
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-12220852163.html

  •  ビジネスマンは必読の書であろう。
     本書では、オリジナルとは独自性であって創造性ではないこと、同調性の反対概念である。そう定義して、オリジナルな人とは「みずからのビジョンを率先して実現させる人」であり、誰もがオリジナルな人になれると説く。
     最近のビジネス成功例、失敗例から過去の政治家、科学者、スポーツンの例を示したり、大物ビジネスマンとの会談、心理学の結果、なども用いて、普通の人でも受け入れやすい=実行できそうな説明を展開する。
     アメリカ人でも独自の意見を言うのは勇気がいるようなので、本書で示されたことは、日本でもそう違和感なく受け入れられると思う。そんなに難しい行動を要求しているわけでもないのだ。明日からできるものもあるのだ。
     読んでいると、なんか勇気が湧いてくるような気がする。さあ、やってみよう!
     

著者プロフィール

ペンシルベニア大学ウォートン校教授、心理学者。
著書に世界的ベストセラーとなった『ORIGINALS─―誰もが「人と違うこと」ができる時代』『GIVE & TAKE─―「与える人」こそ成功する時代』がある。
意欲や生きがいを見出し、より豊かで創造的な生を送るための研究の第一人者。
アメリカ心理学会と国立科学財団から業績賞を受賞し、ニューヨーク・タイムズにも論説を寄稿している。
妻と3人の子どもとともにフィラデルフィアに在住。

「2017年 『OPTION B(オプションB)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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