- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837958062
作品紹介・あらすじ
◆頭の上手いつかい方、読書術、自己研鑽法、創造的に生きる知恵…
世界中の一流人がヒントにしたベネットの「知的生活の習慣」!◆
頭は肉体より、はるかに鍛えがいがある。思考を重ねる人ほど、幸せになれる。
自分の資質を磨きあげ、人生を豊かにする本書のアドバイスは、必ずあなたの一生の糧になる!
◆ベネット流“習慣の力”で自己実現する方法を、存分に解き明かした本◆
・本は繰り返し繰り返し、考えながら考えながら読め!
・真の読書が育てる「自分への自信」
・1日10分“高邁な思想”に頭脳を集中させる効果
・“平均的な人のための知恵”はいざというときに全く役に立たない
・重要な決意ほど“水面下”で進行させる
・自分の“強み”を存分に生かせる生き方 …etc.
“人生を変えたければ習慣を変えろ! ベネットの指摘はいつも本質をついている”
――山口周氏、推薦!!
感想・レビュー・書評
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自己啓発系の書籍は世の中に多数あるが、その中に時々斜に構えたような内容(言い回し等も上から目線的な)も多々ある。
本書もどちらかというと後者の斜に構えたような内容の自己啓発本。しかし本書は嫌味のある部類の斜に構えたような本ではない。
それはやはり皆どこかで長い人生、平坦なものではなく、険しく厳しいものだと承知しているから。そうしたところに本書は言い方は厳しいながらも真理を伝えてくれている。
色んな書籍で言われているような内容も多々あるが、新たな発見もある書籍だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間にとって根本的な、自己啓発に必要な考え方があることを知ることができる本です。
元は100年以上前に書かれた本ですが、現代の多くのビジネス書などで紹介されていることと同じ内容が多いことに驚かされます。
時代が変わり、社会の制度や技術が変わっても、人間にとって不変の重要なことは多いということを改めて認識できる1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「将来を生きる準備も必要だが、今という時を生きることを忘れてはいけない。今、手にしているチャンス以上のチャンスは、訪れることはない。希望や野心は、人の心を欺くものでもある。」
「満足の基本は、持てるすべての能力を存分に生かして使うことだが、それが必ずしも幸福や富裕、安定に結びつくとはかぎらない。幸福とは、まず『精いっぱい、ひたむきな努力をした後に得られる満足』。失敗したことを考えると暗い影が投げかけられるが、それでも満足が味わえないわけではない。重大な挑戦をしないと、後悔して、決して満足できない。」
「エネルギーというのは、自分の内にも外にも、新たに創り出せるものではない。できるのは、もともと存在しているエネルギーを自由に開放し、形を変え、方向づけることだけ。もっと重要なのは、他から別のエネルギーを足すこともできないということ。エネルギーが不足しているように見える人は、それが眠っている状態になっているだけ。人にエネルギーを与えたような気になっても、実はそれを引き出すきっかけを与えているだけ。」
→今を生きる、つまり、今、自分が持っているものを認識して、それを十分に生かしていくことの大事さを教えてくれている気がします。そこからは、「ないものねだりをしない」ことの重要性を改めて感じることができます。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
○思索を重ねる人ほど幸せになれる
・立派な詩や散文を暗唱すると、いやが応でも集中力を要求され、頭の体操になる。1ページでもよいので、読んだことについてすぐに思い出せることをすべて書き記してみることも、よい頭の体操になる。ものを書く技術は、どんな計画にとっても不可欠なもの。日記、日誌、エッセイを書いてみるのもよい。
○自分をよく知り、資質を磨き上げる
・将来を生きる準備も必要だが、今という時を生きることを忘れてはいけない。今、手にしているチャンス以上のチャンスは、訪れることはない。希望や野心は、人の心を欺くものでもある。
・満足の基本は、持てるすべての能力を存分に生かして使うことだが、それが必ずしも幸福や富裕、安定に結びつくとはかぎらない。幸福とは、まず「精いっぱい、ひたむきな努力をした後に得られる満足」。失敗したことを考えると暗い影が投げかけられるが、それでも満足が味わえないわけではない。重大な挑戦をしないと、後悔して、決して満足できない。
○本は繰り返し繰り返し、考えながら考えながら読む
・何を読むかは、読む人の個性、気まぐれが尊重されるべき。気まぐれにこそ、読む人の個性が最もよく現れる。自分を見失ってはいけないし、言い訳もしない。文学は、読む人の役に立つために存在している。
・「感激を与える」「知識を与える」の両方の性質を兼ね備えるものを読む。感激に偏りすぎると無感動になってしまうし、知識に偏りすぎると心の活力が枯渇する。割合が同じでなくてもよいが、どちらかを無視することは避ける。
・読書の際の注意点として、①第一印象も大事だが、自分の感覚や感情を客観的に吟味して、読むべきものかを判断する、②その本を読む明確な目的を定める、③蔵書を増やし続ける、の3つが挙げられる。
○文字にされた言葉には不思議な力がある
・正直に書いた言葉には、人をおびえさせるような不思議な力がある。自分の行動や考えは、映画のスクリーンを眺めるように見ることはできないが、何かが見えてくる。
・書くことは、話すことと同じではないが、使う言葉や文体などを、文を書くからといって改める必要はない。他人に理解してもらえるように話せるだけの文法の知識があれば、わかりやすい文を書くには充分。
○今日を力いっぱい創造的に生きる知恵
・エネルギーというのは、自分の内にも外にも、新たに創り出せるものではない。できるのは、もともと存在しているエネルギーを自由に開放し、形を変え、方向づけることだけ。もっと重要なのは、他から別のエネルギーを足すこともできないということ。エネルギーが不足しているように見える人は、それが眠っている状態になっているだけ。人にエネルギーを与えたような気になっても、実はそれを引き出すきっかけを与えているだけ。
・エネルギーを一方向に集中することが必ずしも正しいわけではない。ほどほどの欲求をいくつも持っている人であれば、状況の許す限り、それらすべてをそれなりに満たしていくのがいい。どちらがより成功するかは、一概には言えない。
・人は前進と停止を同時に行うことはできない。過去を断ち切る、という決意は重要。過去は、何にもまして貴重な財産である、晴れ晴れとした心の状態を脅かす。変えられない過去のために、貴重な現在を台無しにしてはならない。 -
あまり好きな本ではなかった。思想が偏っている感じがして。
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名書
人生哲学に気付かされた -
習慣にすべきことや思考について、著者の経験に基づいた視点で述べられている。少し難しい文章の表現があると感じた。他の習慣の本でも似ている内容はあるが、独自の考えもあり、言葉に重みがある。
個人的に印象的な文
人は前進と停止を同時に行うことはできない。 -
集中力を鍛えるために「立派な詩や散文」の暗唱をする
「ものを書く訓練」をする。日記や日誌をつける。好きな文章を自分で編集する。
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著者の研究者になったつもりで古典を読む。
変えられない過去にこだわり、今を無駄にしない。 -
体と同じように脳を鍛える
体の不調を感じるように脳の不調を感じ対処する
幅広く読書し古典に触れる 真剣な姿勢で
古いからかエッセイ調からか 端的さに欠ける感じを持った -
【この本のお気に入り】
◎思考するほど幸せになれる
◎もっともけしからぬ人間が“この自分”
◎変えられない過去のために貴重な現在を台無しにしてはならない
【チャプター1】頭は肉体より、遥かに鍛えがいがある
◎重要な決意ほど“水面下”で進行させる
◎思考するほど幸せになれる
【チャプター2】自分の“強み”を存分に生かせる生き方
◎もっともけしからぬ人間が“この自分”
↳どんな人も、他人から見た自分と自分自身の評価は大きな違いがある
◎自分の“いちばん嫌なところ”に限って自分では気づかない
◎「精一杯、ひたむきな努力をした後の満足感」こそ最高の至福
【チャプター3】人生をますます豊かにする読書法
◎「本を読む目的」次第で収穫に格段の差が出る
◎蔵書を増やせ
↳読書家とは、何はともあれ、書物を沢山もっている人間のことだ
【チャプター4】自分を磨き上げる文章術
◎心理的に構えてしまうからペンが思うように動かないのだ
↳頭の中で考えたとおりに、話すように書け
【チャプター5】1日1日を完全燃焼して生きる!
◎頭ばかりが先行し、実行力が伴わない人への処方箋
↳本当の欲求というのは、明確で具体的なものである
◎変えられない過去のために貴重な現在を台無しにしてはならない
↳悲嘆というのは、過去にまつわるものである
↳それは、現在を台無しにしてしまう→一種の自己満足なのである