眠れないほどおもしろい源氏物語: 千年読みつがれる“恋のドラマ”が90分で読める! (王様文庫)

著者 :
  • 三笠書房
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本棚登録 : 331
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837966326

作品紹介・あらすじ

日本が世界に誇る『源氏物語』は、平安時代の天才・紫式部による54帖もの長編大作。本書では、そんな『源氏物語』のストーリーを、それぞれの魅力にあふれた"登場人物ごと"に紹介し、わかりやすく楽しく読めるようにしました。光源氏、紫の上、六条御息所、浮舟…きっとあなたも、千年の時を超えて共感する姫君や貴公子と出会えるはずです。

感想・レビュー・書評

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  • 源氏物語の攻略本みたいな。時系列や50帖あまりを順に、ではなく登場人物ごとにまとめて解説してくれる。それにしても、よくぞこんなにドロドロの人間関係を描き続けたものだ。

  • 本書と眠れないほど~紫式部日記を読みました。
    本書は、源氏物語の登場人物ごとに解説されているので、源氏物語そのものを読んでいない私には理解しやすいと思いました。
    ようやく、ずいぶん前に購入し積読だった源氏物語現代語訳版を読める気がします。
    そして大河ドラマを見ていて、このキャラはあの人物イメージかな?と感じたりでき、楽しみが本書を読んで増しています。

  • 漫画もあり、とても分かりやすかった

  • 源氏物語について、様々な登場人物に焦点をあてて紹介していった本。
    源氏物語というと、マザコンだのロリコンだのハーレム物だのいわれてるけど、具体的な内容を知らなかったので読んでみた。
    正直、登場人物が多すぎるうえに、昔ながらの風習や文化というのがよく分からずに最初はいまいち理解できない部分も多かったけど、様々な登場人物に焦点を変えて何度も解説しているということもあって読んだ後にはだいぶ分かるようになってきた(ただ、その分似たようなことを何度も書いてある箇所もあって、人によっては冗長と思いそうだなとは思った)。
    いろいろ登場人物がいたけど、六条御息所だけホラーキャラだった。生きてるときも死んでるときも霊となって光源氏の周りの女を襲ったらしい。このキャラだけみるとホラーファンタジーみたいだった。
    それにしても、一夫多妻制(ちょっと違うかもしれないけど)の時代でも嫉妬とかあったのかと分かった。幸い、正妻は嫉妬深い人じゃなかったからこの物語は成立してるようだけど、いろいろな人がいるものだなと。
    後、今と風習が違って、驚くこともしばしば。叔母と甥が結婚することもあるのだとか(姉弟はダメらしい)。
    それと、源氏物語といえばハーレム物といわれることもあるけど、現代のハーレム物というと男が何もしなくても女が寄ってくるというイメージがあるけど、源氏物語は光源氏自身がいろんな女性に言い寄っているのでちょっと印象は違った。後、ハーレム物と言うと美人ばかりというイメージだけど、中には顔はブスというキャラもいたらしい(髪がキレイだったり性格はよかったりはしたそう)。
    後、左大臣とか右大臣とかいう派閥があるそうだけど、いまいち誰がどっちの派閥なのかが分かりづらい。光源氏は家系図をみててっきり右大臣だと思えば、どうやら左大臣派らしい(正妻が左大臣の娘だから)。ややこしいのが頭の中将という男。自身は左大臣の息子だけど、嫁は右大臣の娘という、どっちだよとなる。結局みんな親戚のようなものだから仲良くしろよと思った。
    後、ちょっとよく分からなかったのが、冷泉帝をめぐる絵画対決というもの。中宮になることを決める対決だけど、なぜ絵画対決なのかと。そして、それ以上に分からなかったのが、朱雀院と朧月夜という無関係そうな人までどちらかの応援をしていたということ。というより、この二人夫婦だと思うのだけど、別々のほうに応援していたのか。どういう経緯でそうなったんだ…。
    ちょっと面白かったのが、「物語擁護論」なんて話がでてきたところ。そういう話がでてきたということは、逆に当時、源氏物語をバカにしていた人もいたのだろうなと思った(多分、清少納言もそうだったのだろう)。
    それにしても、いろんなキャラが気持ちが落ち込むと病気で死んでいくのだけど、そんな時代だったということなのかな。いじめられて病気で死ぬとか、当時から精神内科とかあったら違ったのかな。
    ちょっと笑ったのが、42歳で病気が重くなり、死にかけとなった朱雀院が弟の光源氏に娘を預けるという話。他のキャラも若くして死んでいってるから、多分娘を預けた後に死ぬ展開なんだろうなと思ったら、朱雀院の50歳の祝賀という話がでてきて、「生きてるのかよ!」と思った。ちなみに当時は、40歳で老人と言われたらしい。
    それと、光源氏は長男の夕霧を「大学に行かせることにします」という記述があったのだけど、当時の大学っていったいどんなところなのだろうか。いきなり「大学」という言葉がでてきて、ちょっと驚いた。
    それにしても、紫式部はほとんど京都ですごしていたと思うのだけど、九州だとか茨城だとかの話もでてきて、いったいどこでそんな遠くの場所の情報を得ていたのだろうかと思った。当時の地理の知識ってどれぐらいあったのだろうか。

  • 源氏物語に登場する主要キャラクターの1人、1人を、文章と
    漫画を使って、章立てをしたダイジェストで纏められており
    気になるあの登場人物の話しは、どんな話しだったのだろう?と
    思ったときに、目当ての登場人物の章から読めるのが良かった。

    また、物語の時系列が被っている時も、最初に状況説明があり
    途中から読み始めても大丈夫なように上手く纏めてある。
    源氏物語をいきなり古典で読む前に、本書で登場人物を把握して
    から古典で読むと、背景がより分かりやすいのでは?と思った。

  • 前に源氏物語の漫画を読んだが皆同じ顔で訳が分からなくなり途中でやめていたけど、この本は登場人物事にまとめられていて、すごく分かり安かった。途中で軽い漫画もあるので、楽しくあっという間に読み終えました。おかげで例の漫画を読破できそう!

  • 大河ドラマの影響もあり、源氏物語について詳しく知りたいと思い購入。

    源氏物語を登場人物ことに説明しているので、平安時代の宮中の複雑な人間関係がわかりやすい。

    各人物の末にあるまとめページもあってとても読みやすい?

  • 読みやすかった。
    漫画のキャラクターも可愛く、楽しめた。

  • 2022年度 第1回(テーマフリー)

  • 人間関係の複雑な物語を“人物”ごとのストーリーにして書いてあるので、理解は容易である。文学として読みたい人にはどうかな?

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著者プロフィール

板野博行(いたの・ひろゆき)
岡山朝日高校、京都大学文学部国語学国文学科卒。
ハードなサラリーマン生活から、予備校講師に転身。
カリスマ講師として、全国の生徒に向けての講義や参考書を執筆。
『信長公記』の中で好きなのは松永久秀。
著書に、『眠れないほどおもしろい源氏物語』『眠れないほどおもしろい百人一首』
『眠れないほどおもしろい万葉集』『眠れないほどおもしろいやばい文豪』
『眠れないほどおもしろい徒然草』『眠れないほどおもしろい平家物語』
『眠れないほどおもしろい吾妻鏡』『眠れないほどおもしろい日本書紀』
『眠れないほどおもしろい徳川実紀』(以上、三笠書房《王様文庫》)の他、多数。

「2023年 『眠れないほどおもしろい信長公記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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