頭のいい説明「すぐできる」コツ: 今日、結果が出る! (知的生きかた文庫 つ 8-1)

著者 :
  • 三笠書房
3.29
  • (39)
  • (108)
  • (166)
  • (48)
  • (15)
本棚登録 : 1580
感想 : 155
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837977513

作品紹介・あらすじ

人は「正論」で動かない。「話し方」で動く。「1分間で信頼される人」の話し方。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  ビジネスで結果を出せる説明のコツについて紹介した本。ビジネスでの説明は、相手に理解してもらうことや内容を正確に伝えることはもちろん、相手を期待する行動に移させて結果を出すことが必要となる。本書では分かりやすく伝えるための工夫に加え、その気にさせる話し方や人間関係の作り方についても述べてある。
     場数を踏む中で身に付いていることもあると思うが、もっと伸ばすべき部分を見つけるのには良さそう。文庫でサラッと読めるボリューム。
     以下、備忘録。

    ■説明の流れ
    ・説明の順番は、大きな情報→小さな情報
    ・説明の4ステップ
    ①相手に心の準備をさせる。話の種類を伝える、相手の理解に歩調を合わせる(経緯を詳しく話すなど)、結論の数を述べる、前提や具体例を述べる、話の意図(期待するアクション)を伝える
    ②客観的な事実を伝える
    ③主観的な解釈を入れる
    ④お願いをする。人を動かすのは正論ではなくお願い

    ■説明は短く
    ・話は短い方が、一つひとつの言葉の意味を咀嚼しやすいので、聞き手が理解しやすい
    ・重要な情報は相手が聞きたいと思っている情報。不必要な情報(背景情報)はカットor後回し
    ・1つ1つを短い文章に切って構成する(サウンド・バイト)
    ・用件を端的に伝える(エレベーター・ピッチ)
    ・会話内容のサマリをリマインドする(ポイントメール)

    ■フレームを作る
    ・相手の記憶に残るorメモしやすいように話す→相手の先にいる人に話が伝わり、話が前に進む
    ・話に筋を通すには、説明全体を一言で表す(タイトルをつける)
    ・過去(リマインド)→現在(現状)→未来(今後の方向性)の順に説明する
    ・箇条書きで説明する
    ・重要キーワードは視覚的に見せる

    ■よい人間関係を作る
    ・相手の記憶に残るには、会話にプライベートな情報を織り混ぜる
    ・また話を聞きたいと思ってもらうには、興味を持たれやすい情報(ニュース)を仕入れて伝える
    ・相手の目を見る、声を明瞭に、語尾を明瞭に
    ・逆接は多用しない、過剰に謙遜しない、言い訳をしない
    ・人が協力するのは、①応援、②お返し、③利用するとき
    ・人はがんばっている姿を見る(本気を見せる)と、応援したくなる。本気は、人がやらない・できない工夫で示す
    ・①応援されるには、笑顔で話す、成長のプロセスを伝える、頻繁に足を運ぶ(自分が大変なときほど効果大)、特別感を与えるフレーズを入れる
    ・②お返しされるには、相手との共通項を会話にいれ、親近感を持たせる
    ・③利用されるには、自分の提案で得する人、喜ぶ人に声をかける
    ・人は自分のことを好きな人を嫌いになれない。相手を自分から好きになる。そのためには相手の良いところを探すところから始める

    ■その他
    ・判断を仰ぐときはクローズド・クエスチョンで。選択肢を提示する方が判断が楽
    ・青色でメモをとると、黒の印刷色と区別しやすく、赤より柔らかい印象になる

  • やり方の説明だけでなく具体例も豊富で、すぐに使えそうなものも多くあった

  • 貸してあげたい人が多数いる。


  • 話をする上での目的意識について学べる内容だった。
    相手に伝わる→相手が行動するレベルの必要性が述べられていた。
    具体的に相手にどのような行動をとって欲しいのかまで相手に伝えなくては相手も理解のレベルで留まり、行動には至らないだろう。

    相手にお願いする(論点)を決めてどのような行動をとってもらうことが話す目的なのかイメージすることが大事であると感じた。

    また、相手への配慮として事前に話すテーマを端的に伝える、前提を伝えることの重要性も書かれていた。
    自分と相手の知識、情報の差を埋めて共通認識をもつためにもそのような配慮が必要であり、日頃の業務にも生かしていきたい。

    丁寧な説明=長く話すことと思っていたが、長い説明は情報量が多くなり理解を困難させる。
    端的に要点を話すことが分かりやすい説明につながることを学んだ。

  • ビジネスにおいて有効な「説明」の仕方を説く。本の前半は比較的具体的で、取り入れたいということが書かれている。後半は自分にはあまり響かなかった。

    結論から話す、粒度の大きい状態から話す、意見と事実を分ける、事実とそれに対する解釈、不要な情報を削る、文章を区切る、サウンドバイト、逆説の接続詞の使用を避ける

    ・「分かりやすい説明」は結論から始まる!
    ・頭がいい人は例外なく「説明が短い!」
    ・できる人は「箇条書き」で説明する!
    ・「いい言葉」が「いい人間関係」を生む!
    ・信頼される人は「本気の伝え方」がうまい!

  • 説明の会話文の例も付いていてわかりやすかった。 説明に関する本の中では今の所いちばんいいかもしれない。この本の図で説明するバージョンがあるようなのでそちらも読んでみたい。 説明する時のフレームワークみたいのを幾つか覚えるといいのかなって思った。この本だと、過去、現在、未来とか 方向性、事実、考え、お願い とか枠に当てはめて説明の準備ができる。 説明の枠に則って説明の準備をすればうまく説明できるが、考えながら話したときのバラバラ加減はまた別問題?

  • 話し方の指針となる一冊。

    コミュニケーションの専門家である
    著者が「話し方」の基本について述べています。

    すぐに実践に移せるものが多いです。
    「相手がメモをとる前提で話す」は目から鱗でした。

  • 社会人新人向けには良いかも。
    おじさんとしては無意識に体得した行動の言語化がされて良かった。
    管理職として参考になったのは、自戒も指導の参考にも(どっちかというと後者かな)
    「部下の意見ではなく事実を聞け」
    「事実+意見」が説得の基本
    「選択肢から選ばせる」
    「語尾をはっきりさせる」あたり。

  • 何点か、実践しようと思えることがあった。
    ・まず自分から人を嫌いにならないこと(良いところから好きになる)
    ・逆説語(でも、だけど等)を極力使わないこと(ポイントとして使うのはアリ強調表現として)
    ・想定外の説明を求められたときは、無理に結論から始めず、重要だと思われるポイントから話し始めること

  • 結論から言う大切さがわかった。

全155件中 1 - 10件を表示

鶴野充茂の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×