親鸞 「イヤな自分」を克服する本 (知的生きかた文庫)

著者 :
  • 三笠書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837979036

感想・レビュー・書評

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  • 2019年4月30日読了。図書館で借りた。

    親鸞さんの言葉は有難く聞くとして、イヤな自分を克服するというタイトルはどうなんだろう? と思った。
    読みやすいけど頭にしっくりと入らない、ということは仏教用語に慣れないからか。でも興味はわいた。もうちょっとじっくりと仏教を知りたいと。

  • 私は神も仏も信じないが、お坊さんの本もシスターの本も読む。
    宗教的な教義というより、生きていくうえでの心の持ちようや捉え方、哲学のようなことが書いてある。
    宗教が違ってもだいたい同じことを言っている。
    わかってはいても、人間には欲があるからなかなか理想的には生きられないが、理想があるとないとではまったく違う。
    理想に近づけるよう折にふれ思い出し努力していきたいと思う。

  • よかったです。
    8割理解することができましたが、あとの2割はあまり理解できなかったように思います。

    この本で私が一番心に残った文は
    「人々が愚かというのは、あらゆるものに答えを持っているということなんだ。なぜなら、すべてにおいて人間は判定の側にまわってしまうからだよ。大切なことは理解していけるかなんだ。」

    ということです。
    私は自分の悩み事に対して、人に相談し、答えを求めてしまいます。
    それで自分は一般的に見て間違ってないとか、間違ってるとかそういうジャッジをしてしまうことが多々ありました。

    でも本当に大事なのは、誰が間違ってるとか間違ってないとかの判定ではなく、理解することが何よりも大事なんだなぁと気づきました。
    そうでないと前に進めませんし成長もできません。

    色々と人生の迷いを断ち切ることができそうな本です。

  • まず合掌 右手は仏さま、左手はあなた 自力と他力のバランス
    風が拭いたら一にも二にも柳に風
    心と体の緊張をすっとゆるます
    すぐに見返りをもとめない
    日が当たれば月さえ明るくなる
    感謝されたらお互いさま
    輝く玉も最初はただの石ころ
    今日一日、自分を否定しない
    人生の五つの汚れに気をつける 心の柔軟体操を
    逆らわない、仏様にゆだねる
    平凡な自分がいい
    いい人をやめるとラクになる
    仏様は悪い心も包み込んでくれる
    好きも縁、嫌いもまた縁
    逃げたいときこそ、求められている
    一日の最後に必ず反省
    賢いフリはしない
    善人ばかりだと争いが絶えない
    今のあなたには今のあなたがちょうどいい
    はんりょ は自分の心を映し出す鏡
    人生は海、阿弥陀仏は海を渡る船
    人間は偉いものではなく尊いもの
    人には期待しない
    一皮むけばよく、二皮むけば嘘、三皮むけば~客観的に見る目を
    言葉はいただくもの~学んだことを血肉化する
    阿弥陀仏はそんなこと百も承知 相手のいいところを見抜く
    親鸞が歩いた道をあとからそのまま歩けばいい ありのままの自分で
    まずは目の前の人と向き合う
    一日ひとつに集中
    偏りのある自分でいい 
    人の目でみる 人の耳で聞く
    精いっぱいを全力でやる
    笑うときも謝るときも自分から
    すぐに善、悪で考えない
    いつも一緒にいる人にお疲れ様
    ご先祖さまを思い出す
    水に流す習慣をつける
    あなたの物差し、仏様の物差し
    40歳を境に美しくなる人、醜くなる人
    凡夫のまま、凡夫のまま救われればいい マイナス思考をしない
    今いのちがあなたを生きている 不満を感じる自分を克服する
    有ることは難し、ありがとうを味わう
    いつももう一人、あなたには味方がいる
    苦しいことがあるから謙虚になれる
    命日にお墓参りをする
    恥ずかしい気持ちを大事にする
    音を忘れた者を餓鬼という
    いのちの根をしっかり育てる
    倒れても大地が支えてくれる
    日々、あなたは試されている

  • 肩ひじ張って、自分で何事も決めつけることなかれ。
    すべて自分の努力で出来るなどと考えることなかれ。
    善悪を語ることなかれ。そうすることは、自分を善と決めつけている驕った気持ちがあるから。

    努力することが悪いわけではないが、努力をしなくて良いなどとは言わないけれど、自分だけでこの世は生きていけるものではない。

    人は、人と人との関わりの中で生きているもの。
    親鸞は、すべて「阿弥陀仏」にお任せすれば良いと言ったようだ。

    仏に任せることはできないが、自分の心を見つめ直すきっかけにはなった気がする。

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著者プロフィール

川村妙慶
1964年、北九州市真宗大谷派・西蓮寺の長女として生まれる。池坊短期大学卒業後、大谷専修学院(東本願寺経営)で仏教を学ぶ。10代で住職を亡くし、お寺を継ぐべく状況になるが、人生経験も浅く僧侶になる自信もなく、社会勉強のためアナウンサーの道に。30代から自坊(西蓮寺)へ戻り、本格的に僧侶として活動。結婚後、京都の寺へ嫁ぎ、主婦として、僧侶として生活に根づいた法話を続ける。ホームページに寄せられる月3000件以上の相談メールへの返信、出前法話などの仏法活動を展開中。“現代人の人間関係や生きがい”を主たるテーマに、若者から高齢者に至るまで、様々な悩み解決に取り組んでいる。NHK文化センター、読売文化センター等で「心の講座」講師を務める。NHKラジオ第2「こころをよむ」、KBS京都ラジオ「川村妙慶の心が笑顔になるラジオ」を担当。
ホームページ http://myoukei.life.coocan.jp/

「2023年 『求めない幸せ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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