最新版「今の韓国・北朝鮮」がわかる本 (知的生きかた文庫)

著者 :
  • 三笠書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837979432

感想・レビュー・書評

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  • 北朝鮮の後継者問題について、詳しく、わかりやすく解説されている。ジョンウンが実在する(した?)三男とは別人との説は初見だが、整合性のとれた説明である。「料理人」が暗殺されない理由についても。だが、日本と経済についてはどうにもピントがずれている感がぬぐえない。著者が石油会社勤務の経験があるとは始めて知ったが、その経験が特定のテーマの時にのみ活かされないのは残念と言うより不可解である。

  • 金正恩が金正日の三男でないという話は驚いた。日本でそのように報道されているだけで、北朝鮮(北韓)発信では、三男と言ってはいないという。そして、前から私自身が不思議に思っていたこと、「世襲」についても書かれており、興味深かった。通常、社会主義では世襲でない。それはソ連、中国やキューバを見れば明らか。労働者の中の指導的立場になった人が国家元首になるはずである。しかし、北朝鮮だけは例外。本書によれば、中国が二代までならいいと許可したそうだ。そして、いま三代目が世襲になった。このときは中国とどのようにやり取りされたのか、本書ではそこの記載はない、本書が出た時点ではまだ金正日は生きていたので。政治面、経済面、軍事面から北朝鮮が分析されていて興味深かった。あとは、外交面も触れてほしいと思った。北朝鮮と国交がある国が意外に多いことや、その国々とはどのような関係や交流をしているのか、知りたい。冒頭の金正恩だが、実は、金日成の隠し子ではないかと本書では指摘している。その理由は、10歳頃
    の写真と、今の金正恩の容貌や容姿が違いすぎるためという。

  • ミサイルのニュースを朝に見た後、地元の本屋でふと手にとった一冊。

    韓国では大統領選を控え、北朝鮮では新しい指導者を迎えた(実際はこの本の出版時、まだ金正日は生きていた)現在の状況をざっとまとめてくれています。中にはまだまだ疑わしい部分もありますがそれは半島のご愛嬌。とにかくただテレビを見るだけでは入ってこない情報のオンパレード。金正恩が三男ではないかも!?…というまさかの展開など盛り沢山の内容。

    最後に国家間、個人間での付き合い方のススメが書かれている点も面白かったです。

  • 「金正雲が金正日の三男だとは、公式には言っていない。本当の三男は、金日成には似ていない」とは、驚いた。重村氏は、他とは言うことが違う。

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著者プロフィール

1945年、中国遼寧省丹東生まれ。鹿児島県沖永良部島出身。韓国、北朝鮮問題の第一人者。北朝鮮に迎合的だった朝鮮半島報道の流れを変える。北朝鮮報道のパイオニア。「金正日後継者決定」「金芝河釈放」「ソ連高官初訪韓」「大韓航空機撃墜」「ソウル五輪、ベンジョンソンのドーピング」「金大中死刑はない」「北朝鮮は戦争できない」など、数々の国際的スクープを報じる。1994‐2010年までテレビ解説者として活躍。早稲田大学卒業。シェル石油(現出光昭和シェル)勤務を経て、1971年毎日新聞に入社。79‐85年ソウル特派員。89‐94年ワシントン特派員。この間に高麗大学大学院、スタンフォード大学留学。毎日新聞論説委員、拓殖大学教授、早稲田大学国際教養学部教授を歴任。現在、東京通信大学教授、早稲田大学名誉教授、韓国同徳女子大客員教授、日本財団特別顧問、里見奨学会理事、日本パーカライジング顧問、毎日新聞客員編集委員、ニュース時事能力検定協会理事。著書は『外交敗北』(講談社)など20冊を超える。

「2022年 『半島動乱 北朝鮮が仕掛ける12の有事シナリオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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