向上心 (知的生きかた文庫)

  • 三笠書房
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837979494

感想・レビュー・書評

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  • この本は、明治時代のベストセラー本、「自助論」の著者であるスマイルズの人生哲学書です。
    書かれている内容は、ごくごく普通のことですが、やる気が出てくる名著です!
    ぜひぜひ読んでみて下さい。

  • 響く言葉が多く、こう表現するといいんだなと思える事が多々ありました


    自分の意見をまとめようとしないのは卑怯者
    やろうと思えばできるのにそうしないのは怠け者
    自分の意見が何もないのは愚か者

    一度では理解できてないので、再読します

  • 「活力にあふれた人格は他人の活力をも呼び覚ます力を持っている」「いやしい人間を尊敬するなら自分もいやしい性格だし、金持ちを尊敬するなら俗物にすぎない」「狭い度量しか持たない人は他人を心から褒めることができない。心の狭い人は、憧れる者のスケールまで小さい。ヒキガエルの頭に浮かぶ一番美しいものが自分と仲の良いメスヒキガエルであるように」「心の狭い人間は他人の成功に嫉妬し、真に偉大な人間は互いに認め合い、愛しあうものだ。」「勇気とは肉体的危険を恐れないような勇気ではない。その程度の勇気は人間みなブルドッグ程度には持っている。勇気とは、真理と義務を重んじるためにあらゆる困難と苦しみに自ら進んで立ち向かう、内に秘めた静かな努力と忍耐力のことである。真理を求め、それを発表する勇気。公平な判断を下す勇気。誠実であろうとする勇気。誘惑を退ける勇気。義務を遂行する勇気などに代表される精神的な勇気である。それがまず備わっていなければほかの美徳を身に付けることはおぼつかない」「この世に存在する不幸と悪のほとんどは、優柔不断なためか目的意識が薄弱なために生じる。言葉を換えれば、勇気がないからである。」「口ばかりで何もしないなら、黙っているほうがはるかにましというものだ。行動こそが大切なのだ」「流れに逆らって泳ぐには力と勇気が必要だ。そのどちらも持っていない魚は干上がるだけだ」「所詮は利害にかかわりある人の意見と符丁を合わせたように一致する、わざとらしいうその会話はその場限りのものにすぎない。」「あえて自分自身の意見をまとめようとしないものは卑怯者。やろうと思えばできるのにそうしないのは怠け者。そして自分の意見が何もないのは愚か者」「世界を正しい方向にリードし、支配するのは、志操堅固である勇気ある人である。意志薄弱な人間は何の功績も残さない」「必ずややり遂げられると信じていれば、困難を乗り越えられることがよくあるものだ。その時の自信は他人への刺激剤になる」「忍耐力は正しく使えば強くなる。身分に関係なく、常に根気強さを忘れなければ、必ず何らかの形で表れるものである。他人の助けを借りることは意味のないものだ」「自分の力を信じて価値のある人間になるのが何よりも安全な道だ」「臆病だったり卑怯だったりするのは最大の不幸である」「われわれのまわりにある恐怖の多くは空想の産物である。あまり可能性もないのに、起こるかもしれないという不吉なイメージを芽生えさせる。自分で勝手に作り出した心配のタネで取り越し苦労をしなければならない羽目になる」「他人とのふれあいは自分自身を知る必要条件である。社会の一員として何かをしようと志す人は、自分自身を正しく認識することが必要条件である」「孤独を有効に使うか否かは、その気性・性格・修養によるところが大きい。心の広い人は孤独でいればますます気持ちが清らかになるが、心の狭い人は反対に気性が荒くなるばかりだ。孤独は偉大な精神にとっては滋養分でも、ケチな人間には苦痛を意味するだけだからである」「悲しみや苦しみはある人にとっては成功するために不可欠な条件であり、その才能を思う存分発揮させるのに必要な手段である」「人格は試練によって鍛えられ、苦しみを通して完成される」「悲しい出来事や災いは、自分を向上させるための試練と考えよ」「最大の幸福とは、もつれた糸のようなものである。幸福は悲しみと喜びの組み合わせで、悲しみがあればこそ喜びも大きくなる」「泣き言を言っても何の役にも立たない。明るさを失わず、正しい手段で黙々と働き続けることが有益である。かしこい人は周囲に多くを期待しない。他人とうまくやっていくには忍耐が必要である。以上、心に残った格言。

  • この本に似た内容の本で「自助論」と言う本がある。
    この著者のサミュエル、スマイルズの著作は人格を形成するには、もってこいの本である。
    人間としての品性や徳を高め、人間性を養い、培い社会に素晴らしい功績を残していくためには必ず読んでおいて損はない本である。

    一読されてまず損はないです。数々の大きな仕事を成し遂げた歴史に名を残す有名人の生き方の陰にどれだけの苦労や悲しみ、苦痛があったかなど詳細に渡って解説しており、いかに人としての誠実な努力が大切か書かれています!

    自助論と並び、この「向上心」と言う本は自分を成長させるためには、必ずの必読本であるでしよう!

  • 常識的な当たり前の事をもっともらしくグダグダ書いている印象しかない。若い時に読んでいれば違ったのかもしれないが、今となっては全く得る物がないつまらない内容でしかなかった。

  • 帯に書いてあるとおり、「名著『自助論』に比肩」する「不朽の必読書」。
    高潔な人生を目指して常に背筋を正して生きていこうと思わされた。

  • 道徳的資質が大事。
    心を鍛える。
    習慣にする。
    実務能力の大切さ。 例;主婦
    非凡な才能より人格が大事。
    性格の幅の広さと深さ、そして度量の大きさ
    書物は、生きた声であり、今でも耳を傾ける知性の声である。
    他人を統率していくときは、才能よりも心のこもった礼儀正しさ。
    思いやりの気持ちは、他人の心の扉をひらく黄金の鍵。
    礼儀正しさは、丁重さと心情のやさしさから成っている。
    誠実さと親切心。
    勇気とは、真理と義務を重んじるためにあらゆる困難と苦しみに自らすすんで立ち向かう、内に秘めた静かな努力と忍耐力のこと。
    勇気がなければ、他の美徳を身につけることができない。
    恐れを知らない習慣を身につける。
    空想の恐怖におののく必要はない。

  • おっしゃる通りではありますが、このようには生きられません。本来、エピキュリアンな私にとっては、ありえないほどのストイックな主張に読む途中で気持ち悪くなりました。

  • サミュエル・スマイルズの『自助論』に並ぶ名著。竹内均さんの訳もまた良い。方向性は一時流行ったアドラー心理学と同様に自分自身の解釈の仕方をコントロールする方向で述べられる。
    「富は、人格を高めるためにはなおさら必要ではない。それどころか、かえって人格を歪め、堕落を招く原因になることが多い。」『個性を磨く』p38
    「度量の大きな人間は、幸運にめぐりあっても不幸にあっても極端な行動はとらないものだ。成功したからといって有頂天にならず、失敗したからといって立ち直れないほど悲観にくれたりもしない。」『人を動かす』p235

  • 自分を完成させるには、自ら努めるより他に方法はない。
    暇な時間を設けず、こだわりを持って仕事をし、満足な仕事をすること。
    また、人間関係のなかで、成長するので、礼儀作法をわきまえて過ごすこと。

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著者プロフィール

1812年スコットランド生まれ。イギリスの著述家。代表作に『自助論』『人格論』『義務論』など多数。1904年没。

「2020年 『(新装版)自分を動かせ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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