向上心 (知的生きかた文庫)

制作 : 竹内 均 
  • 三笠書房
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本棚登録 : 425
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837979494

感想・レビュー・書評

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  • 「活力にあふれた人格は他人の活力をも呼び覚ます力を持っている」「いやしい人間を尊敬するなら自分もいやしい性格だし、金持ちを尊敬するなら俗物にすぎない」「狭い度量しか持たない人は他人を心から褒めることができない。心の狭い人は、憧れる者のスケールまで小さい。ヒキガエルの頭に浮かぶ一番美しいものが自分と仲の良いメスヒキガエルであるように」「心の狭い人間は他人の成功に嫉妬し、真に偉大な人間は互いに認め合い、愛しあうものだ。」「勇気とは肉体的危険を恐れないような勇気ではない。その程度の勇気は人間みなブルドッグ程度には持っている。勇気とは、真理と義務を重んじるためにあらゆる困難と苦しみに自ら進んで立ち向かう、内に秘めた静かな努力と忍耐力のことである。真理を求め、それを発表する勇気。公平な判断を下す勇気。誠実であろうとする勇気。誘惑を退ける勇気。義務を遂行する勇気などに代表される精神的な勇気である。それがまず備わっていなければほかの美徳を身に付けることはおぼつかない」「この世に存在する不幸と悪のほとんどは、優柔不断なためか目的意識が薄弱なために生じる。言葉を換えれば、勇気がないからである。」「口ばかりで何もしないなら、黙っているほうがはるかにましというものだ。行動こそが大切なのだ」「流れに逆らって泳ぐには力と勇気が必要だ。そのどちらも持っていない魚は干上がるだけだ」「所詮は利害にかかわりある人の意見と符丁を合わせたように一致する、わざとらしいうその会話はその場限りのものにすぎない。」「あえて自分自身の意見をまとめようとしないものは卑怯者。やろうと思えばできるのにそうしないのは怠け者。そして自分の意見が何もないのは愚か者」「世界を正しい方向にリードし、支配するのは、志操堅固である勇気ある人である。意志薄弱な人間は何の功績も残さない」「必ずややり遂げられると信じていれば、困難を乗り越えられることがよくあるものだ。その時の自信は他人への刺激剤になる」「忍耐力は正しく使えば強くなる。身分に関係なく、常に根気強さを忘れなければ、必ず何らかの形で表れるものである。他人の助けを借りることは意味のないものだ」「自分の力を信じて価値のある人間になるのが何よりも安全な道だ」「臆病だったり卑怯だったりするのは最大の不幸である」「われわれのまわりにある恐怖の多くは空想の産物である。あまり可能性もないのに、起こるかもしれないという不吉なイメージを芽生えさせる。自分で勝手に作り出した心配のタネで取り越し苦労をしなければならない羽目になる」「他人とのふれあいは自分自身を知る必要条件である。社会の一員として何かをしようと志す人は、自分自身を正しく認識することが必要条件である」「孤独を有効に使うか否かは、その気性・性格・修養によるところが大きい。心の広い人は孤独でいればますます気持ちが清らかになるが、心の狭い人は反対に気性が荒くなるばかりだ。孤独は偉大な精神にとっては滋養分でも、ケチな人間には苦痛を意味するだけだからである」「悲しみや苦しみはある人にとっては成功するために不可欠な条件であり、その才能を思う存分発揮させるのに必要な手段である」「人格は試練によって鍛えられ、苦しみを通して完成される」「悲しい出来事や災いは、自分を向上させるための試練と考えよ」「最大の幸福とは、もつれた糸のようなものである。幸福は悲しみと喜びの組み合わせで、悲しみがあればこそ喜びも大きくなる」「泣き言を言っても何の役にも立たない。明るさを失わず、正しい手段で黙々と働き続けることが有益である。かしこい人は周囲に多くを期待しない。他人とうまくやっていくには忍耐が必要である。以上、心に残った格言。

  • 帯に書いてあるとおり、「名著『自助論』に比肩」する「不朽の必読書」。
    高潔な人生を目指して常に背筋を正して生きていこうと思わされた。

  • 道徳的資質が大事。
    心を鍛える。
    習慣にする。
    実務能力の大切さ。 例;主婦
    非凡な才能より人格が大事。
    性格の幅の広さと深さ、そして度量の大きさ
    書物は、生きた声であり、今でも耳を傾ける知性の声である。
    他人を統率していくときは、才能よりも心のこもった礼儀正しさ。
    思いやりの気持ちは、他人の心の扉をひらく黄金の鍵。
    礼儀正しさは、丁重さと心情のやさしさから成っている。
    誠実さと親切心。
    勇気とは、真理と義務を重んじるためにあらゆる困難と苦しみに自らすすんで立ち向かう、内に秘めた静かな努力と忍耐力のこと。
    勇気がなければ、他の美徳を身につけることができない。
    恐れを知らない習慣を身につける。
    空想の恐怖におののく必要はない。

  • おっしゃる通りではありますが、このようには生きられません。本来、エピキュリアンな私にとっては、ありえないほどのストイックな主張に読む途中で気持ち悪くなりました。

  • サミュエル・スマイルズの『自助論』に並ぶ名著。竹内均さんの訳もまた良い。方向性は一時流行ったアドラー心理学と同様に自分自身の解釈の仕方をコントロールする方向で述べられる。
    「富は、人格を高めるためにはなおさら必要ではない。それどころか、かえって人格を歪め、堕落を招く原因になることが多い。」『個性を磨く』p38
    「度量の大きな人間は、幸運にめぐりあっても不幸にあっても極端な行動はとらないものだ。成功したからといって有頂天にならず、失敗したからといって立ち直れないほど悲観にくれたりもしない。」『人を動かす』p235

  • 自分を完成させるには、自ら努めるより他に方法はない。
    暇な時間を設けず、こだわりを持って仕事をし、満足な仕事をすること。
    また、人間関係のなかで、成長するので、礼儀作法をわきまえて過ごすこと。

  • 啓発本。モチベーション上げには良い。

  • 若い間に出会えてよかった本だと思う。
    頑張って上に行きたい気持ちがあっても、なかなか動けない人たちにとっては最高の本。
    更に、野心があって突っ走っている人で、気付かず暴走してしまっている人に的確な軌道修正を加えてくれる。
    能力は良き人格の上に乗るもので、焦って能力から求めてしまっては、ただの自己満足。
    少し成功して調子にのってしまいそうなとき、戒めてくれる本として、持っておきたい

  • 「他人の幸せを願うことはとりも直さず自分の幸せを求めることである」
    by プラトン

    朗らかな性格は人生に喜びをもたらす元ではあるが、同時にそれは自分の性格が傷つくのを防ぐ大切な役目も果たしている。
    →明朗さは人間を育てるための何よりの土壌である。それは心に明るさを、精神に弾力性を与える。明朗さは人間愛を生み、忍耐力を育み、知恵の母胎となる。

    「常に自分を今以上に高めようとしない人間ほど貧しいものはない」by詩人・ダニエル

    真剣に生きるとは精力的に行動するということである。人生は雄々(おお)しく戦わねばならぬ戦場である。崇高で名誉ある決断に鼓舞されて、人は自分の持ち場を守り、必要とあればそこで息絶えねばならない。

    不撓不屈(ふとうふくつ)・・・どんな困難に出合ってもひるまずくじけないこと

    怠惰、つまり働かずにいることは人に災いを及ぼす。さびが鉄をボロボロにしてしまうように、怠惰は人や社会をむしばんで行く。

    byバートン
    「無為に過ごすことは、精神的にも肉体的にも命とりであり、邪悪の温床であり、あらゆる災いの根源であり、七つの大罪の一つであり、悪魔が休息するクッションであり、枕であり、たのもしい味方である。ものぐさな犬の毛は不潔で皮膚病だらけになる。怠け癖のある人間が、同じ状態を避けることができるだろうか?」
    (略)怠け者の頭の中には腐った悪い考えがはびこってしまう。魂が悪魔の虜になってしまうのである。」

    → 怠け癖が消えない限り、彼らはいつまで経ってもこれでいいということがなく、心も身体も病んだままに、相変わらず疲れ切った表情でいらいらと不満を並べ立て、涙を流し、ため息をついて自分の不幸を嘆き、疑心暗鬼で社会のあらゆることにたてつくのをやめないだろう。

    ■ 懸命に働くから余暇が二倍にも三倍にも生きてくる

    ■ 困難は、遠ざけようとするほど近寄ってくる

    「働かないでいるのは働きすぎるよりももっと具合が悪い。精神が自分自身を食い物にしている」

    有能な主婦は同時に有能なビジネス・ウーマンでなければならない。こまごまとした家事を整えて管理し、財布のひもをしめてきちんと計画を練り、あらゆる家事を自分のルールに従って賢明に処理していかなければならない。

    ×自制はあらゆる美徳の根源である。衝動と情熱のおもむくままに行動すれば、人はその瞬間から精神的な自由を明け渡すことになる。そして思うがままに人生の波に押し流され、しばらくは自らのもっとも強い欲望の奴隷に成り下がってしまうのだ。

    規律のある家庭では訓練が完全に行き届いているばかりでなく、それが少しも目立たないものだ。

    自分自身を尊ぶ者は、他人も尊敬するのが普通だからである。

    正義にこだわりすぎて狭量になってはならない。

    グランディー夫人(口やかましい人のたとえ)

    あえて自分の意見をまとめようとしないのは卑怯者、やろうと思えばできるのにそうしないのは怠け者、そして自分の意見がないのは愚か者。

    現実をしっかり踏まえつつ‘ロマン’に生きる

    ある男が富と幸運を手にした友人にお世辞を言った。「君は私がうらやましいんだろう?ならば私の財産をとびきり安い値段で君にお譲りしよう。中庭に出たまえ。三十歩離れたところから君を狙ってピストルを二十発撃つ。もし君を殺せなかったら財産は君のものだ。何?いらないって?よろしい。思っても見てくれたまえ。私は君が目にしている今の幸福な状態に至るまでに、もっと近いところから十発以上も弾丸を撃ち込まれるような目に遭っているんだよ!」

  • 名著『自助論』の著者、サミュエル・スマイルズが「人間いかに生きるか」を説く。試練や悩みをうまく処理する”柔軟な心”、どれだけよい習慣を身につけたかで人間の価値は決まる…。生き方の大原則を学べる1冊。

    第1章 自分を大きく育てる
    第2章 個性を磨く
    第3章 自分を生かす働き方
    第4章 見識を高める
    第5章 よい人間関係をつくる
    第6章 人を動かす

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著者プロフィール

19世紀の英国の作家・医者

「2018年 『[完訳版]セルフ・ヘルプ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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