仕事ができる人の「しないこと」リスト (知的生きかた文庫 な 25-19)
- 三笠書房 (2012年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837981510
作品紹介・あらすじ
「予定を簡単に動かさない」「100点は最初から目指さない」「安請け合いを絶対にしない」「人の不平不満に付き合わない」「便利屋には絶対にならない」…"あなた"に革命を起こす、45の「しないこと」。
感想・レビュー・書評
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100点を目指さない。完成度ではなく、時間効率を上げる。
敵を作らない。好きになる必要はないが、相手が安心して付き合える仲に。
隙を見せると、頼まれやすい、都合の良い人になる。自分の現状を把握し、説明し、き
ちんと時間を区切って逆提案。
失敗したとき、いつまでも反省せず、まずは対処
利口ぶると損する
出来ない約束はしない。約束したら守る。宣言したら真剣になれる。
組織ではえこひいきされてなんぼ。
社外に優秀なブレーンを持つ
相手の顔や振る舞いを見てプロファイリング、検証することで洞察力が高まる。
大差の無いことには悩まず、即決する。悩むということはその程度の差しか無い。
余裕があれば手柄も分けあえる。自分より優秀な部下を育てるのが仕事。
何かをやらない、と決めることで時間を作る。
最重要な仕事を押さえ、他はおまけのつもりでこなす。
大事なことは夜に決めない。一晩置いてから判断する。
自分のコアタイムを把握する。
常に分かりやすい表現を気にかける。簡単な言葉、優先順位の明確化。要するに、を常に自問自答する。結論、理由、結論の再確認。
意識してポイントを何度も盛り込んで話す。
無理な場合、どれだけ誠実に取り組んだかが評価される。理屈ではない部分。
仕事をなるべくシンプルにしてポイントを抑える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ためになったけれど「しないことリスト」は結局よくビジネス本に書かれている「やることリスト」だったので、目次だけでなく中身も目を通してから本を買うべきだと学んだ。
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■2014/10/11読了
■考え方編23項目、テクニック編22項目。合計45項目で、仕事において割り切るべきことが記載されている。
■仕事においてしないことを決めることが大切というのが個人的には大きく共感。
■「やらないことを決めなければ、本当にやるべきことは見えてこないし、その本当にやるべきことをやるための時間をつくることはできない。」〜〜はじめに から
■仕事に夢中になっているときに、この本を読みながら、ふと自分を振り返るようにしたい。 -
「やるべきこと」ではなくて、「しないこと」にフォーカスを当てたのが面白い。とくに「スケジュールの徹底」「タイミングを外さない」など時間との向き合い方は大切にしなければならない。完成度ではなく、時間効率を意識することは実践してみたい。ポイントごとに簡潔にまとめられているので読みやすかった。
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2012年11月刊。この筆者の本は初めて。最近、生活態度を見直そうと考えていて、それに関わる書籍を色々読んだ。その中に「自分の人生で、これはしたくないということを洗い出して、『したくないことリスト』を作ると良い」というのがあった。
そんなとき本書のタイトルを見て、読んでみる気になった。本書は二部構成で、仕事と人生の「しないことリスト」を挙げていく。
第一部は、「見切る」「捨てる」「断る」などの思考法にまつわる「23のしないことリスト」を提示。
第二部は、行動面での「22のしないことリスト」を提示。各リストごとに4~6ページほどで簡潔にまとめられており、非常に読みやすい一冊。
以下、印象に残ったリストの事項を、備忘録代わりに挙げておく。「嫌いな人を好きになる必要はないが、敵にしてはいけない」「人から見て、頼みやすい人にならない(→自分の時間が無くなってしまうから)」「失敗をしたら、反省は後回しにして、まずは動け!」「できない理由を探さない」「生産性のない不満は、自分を殺す」「専門家になりすぎない(→専門知識が、柔軟な思考の邪魔をするから)」「スケジュールを詰め込まない(→不測の事態に備えるための隙間時間をあえて作る)」「大事なことは夜に決めない(脳が疲れて冷静な判断ができないから)」「すべての情報には賞味期限がある」 -
人間が効率を上げるには、努力する量を増やすのではなく、やらないことを増やす。結果として時間を作り出すことに成功し、生産性を上げることができる。世間一般では未だ「頑張ります」を呪文のように唱えるが、「やらなくていい」と提唱する人は増えてきたように思う。しかし、本作は2012年発売であり、その頃からこのような思考を持っていた人がいると考えると、驚愕の限りである。
「メールは返信しなくてもよければしない」
「できない約束はしない」
「なんなら頼まれごともしない」
一見、非社会人のようだが、冷静に職場や学校を眺めると、うまく泳いでいる人はこうやって生きている。彼らは本質的に、どうやったら生きやすいか、成果を残せるかを熟知しているのだろう。頭の悪い人は、私のように本や情報から学び、どうやったら要らない部分を削れるかを考え続けるべきである。
ただ、本作は羅列的に事項が述べられており、かつ作者の主張を弱めるためなのか、インパクトの薄い経験談を例にしている。作者が非常に頭が良く、誰にでも響く作品を書こうと思ったからなのだろうが、だからこそ刺さりにくい面もあった。近年発売の本と比べると、読んでいて興味深いと惹かれる点はなかったので、星三とした。 -
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 “考え方”編ー「見切る」「捨てる」「断る」力をつけるー23の「しないことリスト」(「100点」を目指さない/「敵」を不用意につくらない/「頼みやすい人」にならない/「便利屋」にならない ほか)/第2部 “テクニック”編ー仕事の生産性が“革命的に”上がるー22の「しないことリスト」(「二兎」を追わない/「スケジュール」を詰め込まない/「予定」を簡単に動かさない/「先送り」をしない ほか) -
数々の著作を持つ中島孝志氏による、仕事と人生の質を上げるためのヒント集。目次を見ているだけでも参考になる。
当てはめたいと思った点:
・味方を増やすより敵を作らないこと
・どれを選んでも大差ないことに悩まない
覚えておきたいと思った言葉:
「すべての物事は、できるだけ単純な方がいい」byアインシュタイン