50代から強く生きる法: 「上手にあきらめる」と、頭も心もラクになる! (知的生きかた文庫 さ 39-2)
- 三笠書房 (2015年4月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837983316
作品紹介・あらすじ
50代とは、あらゆる面で大きな差がつく年代。
・実年齢より「若く見える」か「老けて見える」か
・人に「慕われている」か「煙たがられている」か
・心に「余裕がある」か「追いたてられている」か
・人生に「満足している」か「後悔している」か
……
これらは、すべてあなた自身の心が生み出した結果です。
50代からは、「必死でがんばる」をやめて、
「楽しく、ラクに、しなやかに」生きましょう!
本書には、そんな秘訣が満載です!
・両手を合わせると、怒りは消える
・イヤなことがあったら「そうか、そうか、そう来たか」
・心配はやめる。心配すると、心配が現実になる
・いまの自分にないものは「必要ないもの」
ちょっとした心の持ち方で、頭も心もグンとラクになります!
ぜひ、50代を人生で「最高に楽しく輝ける年代」に
してください。
感想・レビュー・書評
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昨年50代を迎えた私にちょうどいいタイミングで読むべき1冊に出会えました。
人生100年時代、定年を10年後に控えているものの、人生の定年はまだまだ先の話。
残りの人生をどう生きていけば「幸せ」な人生を送ったと言えるのか、そんなコツを教えてくれる本です。
イライラしそうになったら「そうかそうか、そう来たか」と余裕を持って対応する。
いまを生きることに集中する。
感謝の習慣を身につける。
時は流れるのではなく、積み重なるもの。
人生を重ねていくことで、いつだってその時が「最高」と言える。
日本人唯一のゲシェとなった祖父を持つ佐藤伝さんが説く、穏やかに生きていくための方法。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今週は月曜日から連続4日間国内での移動が続きましたので、手持ちの本がなくなったため移動中に見つけた本屋さんで、この本に出会いました。
今年3月で51歳の誕生日を迎えた私にとっては最適のタイトル:50代から強く生きる法、に思えてさっそく読んでみることにしました。
体力的に無茶がきいた、30代や40代中盤までと違って、体力勝負ができなくなってくる50代には違った生き方をしたほうが、賢く人生が送れるような気がしました。これからの会社生活の終盤戦における戦略を立てるうえで参考にしたいと思います。
以下は気になったポイントです。
・50代からの「人生格差」を生む真因とは、「いま、このときの心」の差にある(p3)
・細胞のDNAに設計図があるように、私達の人生にもあらかじめ決められた設計図がある(p19)
・イライラ防止法として、「イラッ」ときたら、すぐに右手と左手を合わせこと。片方のげんこつを、もう一方の手のひらで包み込んでも良い、手のひらを合わせる合掌スタイルでも良い(p24)
・緊張したら「ベローン」と舌を出してみる、人は必死になった時点で負けなので。必死でなく本気にならなければいけない(p34、35)
・複数人で待ち合わせした場合、ある一定の人はかなり前に来ていて、そこで有意義な情報交換がなされている、ぎりぎりに来た人は間に合ったことに満足している(p39)
・勿体の意味するところは、「本来の姿」であり、「もったいない」とは、本来の姿がない、ということ(p52)
・大事なことは、「私達の人生には目的などない」と知ること(p55)
・いきなり身近な人に感謝の気持ちを表す、という豹変するのは難しいので、赤の他人でレッスンさせてもらう。どこでも「ありがとう」と言ってみる(p63)
・これから起きるであろう様々なことは、さらに自分の可能性を広げてくれることばかりと信じる(p71)
・お金持ちがお金持ちでいられるのは、溜め込んでいるのではなく、循環させているから。たくさんのお金を使い、ぐるぐる回しているからまた自分にも入ってくる(p78)
・お金に卑しくなってはいけない、わずかな寄付まで惜しむような生き方は、その分だけ貧しい老後になる(p80)
・人生に目的はないが、いまをウキウキさせ、充実させる「目標」はいくら持ってもいい(p81)
・何事につけ「続かない」と感じているなら、それは、エゴのシナリオで自分のためだけに生きている証拠と思うべき(p82)
・目標には、自分だけではなく「誰かのために」を設定しておくことで、なんで自分がこんな大変は目に遭わなければならないのか、というマイナス思考をストップできる(p84)
・50歳になったらプライベートな名刺を持つべき、それにより自分の価値が決まる(p89)
・人が見なくてもやることが大事で、それを「隠徳」という。これはとてもいい気分になる。例えば、トイレや洗面台などの水回りを綺麗にする(p96)
・理趣経には、十七清浄句があり、欲・触・愛・慢の小楽を大楽に変えることこそ、仏の道であると説かれたもの。欲がある人は、それだけ悟りも近いと教えた(p100,104)
・身体のガタを感じたら、「これまで持ってくれてなんと有難いことか」と感謝するのが正解である(p111)
・1分間に18回の深呼吸が理想、潮の満ち引きと同じ回数は、宇宙の理にかなっている、深呼吸のコツは、「まず吐くこと」(p118)
・眠れないと悩む人は、「起きよう」とシフトした方がよい、そして、日の出とともに起きる(p121)
・理想の体温:36.7度をキープするには、湯船につかるのが一番(p130)
・一日一食で済ませる方法として、よく噛んでゆっくり食べること(p133)
・体内水分量、筋肉量を測定して、肉体年齢をはじきだす体重計を買って管理してみる(p137)
・人が幸せな人生を送れるか否かは、半径5メートル以内の人間関係にある。「ありがとう」という枕言葉をつける(p144)
・自分史を書いてみる、佐藤伝の公式サイトにも専用ツール有り、また自分のルーツを知るのも良い(p172)
・会社以外のコミュニティに関心を持つ、それは自分の10年後に対する想像力をつけるため(p192)
・FBなどで気を付けることは、自分が負の感情に支配されているときには書かないこと、感情に走らずに一晩置
いてみる(p211)
・50代からの情報発信は、人を幸せな気分にするものに限る(p213)
2015年9月 -
働くとは「傍をラクにすること」
和して同せず
我以外みな師
手放せば入ってくる
「あきらめる」は「明らかに視る」 -
あたりまえ から ありがとう
いま ここ わたし を生きるしかない -
50代から強く生きる法、上手に諦めると頭も心もラクになる。
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●まだまだ頑張りたい私にとっては、「50代からの人生は、スローペースで」という著者の意見にはあまり賛成しかねる。
●しかし、「体温測定」、「公正証書遺言作成」、「隠匿を積む」ことは、是非取り入れたい。 -
近くに幸せそうな50代がいない気がして
自分が50代になったら同じようになってしまうのかなとビビっていた時に見かけた本。
読んで良かった!(笑)
仏教や宇宙と結びつけて書かれている部分は多少のとっつきにくさを感じるけれど
前向きな50代を過ごすヒントはたくさん書かれてあった。
もちろん今の自分でも実践できることはたくさんあって
イライラした時はどうするか?
過度な心配はやめる。(心配しすぎると現実になる)
前向きになる方法。
健康で長生きしたい場合は体の悪口を言わない。
孤独の味わい方。
などなど、勉強になることがたくさん書いてあった。
一番気になった文章は
『人が幸せな人生を送れるかどうかは半径5メートル以内の人間関係にある』
だった。
妻や夫、パートナーや子どもなど身近な人間関係を充実させないとどんな仕事や趣味で成果をあげても、結局いつまでも不足感や欠乏感に苛まれてしまうそうだ。
なるほどなーーーーーーと納得。
結局は50代云々というより
人それぞれの気の持ちようなのかな?という気もする。
50代になる準備としてこの本が読めて良かった! -
著者の思想のベースは仏教。
それが分かっていたら購入しなかったかも知れません。説教臭いのを敬遠したかもしれないので。
それは外側から眺めただけではわからないので、読んでみて分かりました。
その点で少し騙された感もあったが、仏教の知恵ということでは納得できました。
読みやすく、わかりやすい。手元に置いて読みなおすのが良いと思います。