小さな悟り: 人生には「小さな答え」があればいい (知的生きかた文庫 ま 41-5)

著者 :
  • 三笠書房
3.50
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本棚登録 : 461
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837985426

作品紹介・あらすじ

「雨が降ってきたから傘をさす」
それくらいシンプルに考え、行動するための「小さな悟り方」
――ふと、心が晴れる言葉に出会える本

「小さな悟り」とは?
余計な考え・迷い・情報を取り除いて、
限りなくシンプルに考え、行動する――。
そのために、ちょっとものの見方を変える。
ちょっと発想を変える――。
それが「小さな悟り」です。――著者

◎まず、「無常」を深く受け入れる
◎「しかたのないこと」に心を注がない
◎幸せは「考える」ものではなく「感じる」もの
◎何があっても「自分を嫌わない」
◎仕事は「ご縁」にしたがうと必ず好転する
◎人生も、命も、すべては「レンタル」

困ったとき、悩んだとき、迷ったとき、
ページをめくってみてください

感想・レビュー・書評

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  • シンプルな思考をわかりやすい言葉で、短かく書かれています。

    読む事で、今の自分がどう考えて行動しているかを振り返る事が出来ます。

    99個も小さな悟りが書かれていますが、サラサラ読めます。忘れた頃に目次だけ開いて気になるところだけ読み返すのも良さそうです。

    幸せは「考える」ものではなく「感じる」もの。
    が、ハッとしました。

  • 個人的に社会問題をお題とした心が沈むような内容の本を選択しがちなので、今回は違う本!という印象で読み始めました。

    枡野さんの前向きな物事の捉え方と、心の持ちようは詳しくは読んでもらいたいのですが、シンプルで分かりやすく無理がないように感じました。生きるってそういうことなのかなぁ、無理がないように、が大切なのかなぁ。うん。

    本屋さんで枡野さんの本が目に入ってから、少し間が空きましたが図書館で借りました。

  • 424

    小さな悟り―――人生には「小さな答え」があればいい (知的生きかた文庫)
    by 枡野 俊明
     通勤途中でも、散歩に出た道すがらでも、あるいは家や会社の窓から外を眺めたときでも、意識して自然の移ろいに目を向けるといいでしょう。

     ただし昨今のブログのように、「誰かに読まれる」ことを前提にして書くのでは価値が半減します。自分が見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたことをそのままに、素の自分をさらけ出す日記だからこそ価値があるのです。

    そのせいか、さまざまなSNSツールを駆使して、自分の日常を不特定多数の人にひけらかすような人が増えてきました。たとえば「評判のあの店で食べた料理、とてもおいしかった」「有名なパワースポットを旅して、元気になりました」などなど、自慢話のオンパレードです。なかには、やってもいないことをやったように見せかけたり、内容を盛るなどして事実を捏造したりするケースも少なくないと聞きます。  そういうことをしてしまう根底にあるのは、「自分を少しでもよく見せたい」「みんなにうらやましがられたい」という気持ち。あるいはSNSのネタにするために行動する部分もあるかもしれません。それでは結果的に自分自身を見失います。  人生の舞台はSNSではないのですから、等身大の自分自身を出せばいい。それが自分を大切にする賢い生き方というものです。

  • 悩んだ時に読んだり、朝パッと開いた所を読んだりします。
    少し心が軽くなる様な感じがします。

  • 枡野住職の「放っておく力」を読んで感銘を受けたため、他の本も読んでみたいと思い購入しました。

    本書では、日常においてシンプルに考え行動するための「小さな悟り」について99個ものヒントが書かれています。先述した「放っておく力」や他の著書に書かれている内容と重複する部分もありましたが、心が前向きになれる内容でした。

    個人的に「人はみな生かされいる」については改めて生きるということを考えさせられました。仏教の「諸法無我」という考え方において、仕事やプライベートで関わる人や自分が身に着ける服など、様々な関係性の中で自分は生かされています。

    故に、周りの支えあっての当たり前の日常というものに、より一層感謝の気持ちを持って生活をしていきたいと感じました。

  • (個人的に考えたこと)

    いくつか禅の本を読んでいると、結局、「諦めなさい」「現世とは苦しいものだ」「知足」「いまある幸せに目を向ける」そんなニュアンスを感じる

    それって、自分の意識次第で納得して幸せと思えるようになる、素晴らしい考え方だけど、穿った見方をすれば、それ言い出すと元も子もないという感じも否めない。。というモヤモヤを抱えていた。

    幸せって、本人がそう感じているか、だから、どんな状況でも本人が幸せと思えば幸せになれてしまう。。

    あるときふと思ったのは、その考え方を、自分のために人生を良い気持ちで生きるのに使うのは素晴らしい。
    ただ、禅の教えを根拠に我慢しすぎたり他人に利用されるのは違う、ということ。それがモヤモヤの正体かもしれない。

    (程度の問題だけど、だから嫌なことでもやりなさい、とか、悪意のある他者に利用される口実になっては絶対いけない。自分から進んで・選んで人を助けるのはもちろん良いけど)


    (気になった箇所の抜粋)##########################

    過去に心を注がない
    いまにひたすら集中する。
    ポイントは、潔く忘れる こと。

    将来を決めるのは、過去の積み重ねではなく、いまの積み重ね。つまり、いまに集中して生きていくこと。

    ---

    シンプルに考え、行動する。
    人生に「特別な意味」など必要ない
    損得勘定が、人生をややこしくする。

    損得のためにムリをするのではなく、自分にできることは何かを考え、行動することに意味がある。
    損得を考え始めると、結果、なんのために生きているのかわからなくなり、人生がややこしくなる。

    ---

    自分探し なんてやめる
    「いま、ここ」にいる自分がすべて
    自分など、探しに行かなくても、いまここにあるあなた。

    埋蔵金伝説のように、探してみようかなとおもったら最後、とことん探したくなる、はまってしまう。
    自分探しも、埋蔵金と同じくらい見つからないもの。

    私は何をするべき人間なのか と考え始めると、目の前にある本来やるべきことが見えなくなってしまう。
    ますます自分を見失う。

    それより大事なのは「自分磨き」
    どんな玉でも磨けば光る

    ---

    地道にやる
    夢、目標をもつことは大事だが、壮大過ぎて現実との乖離が大きいと、何から始めて
    良いかわからなくなる。
    夢、目標はあくまでも方向性を決めるためのもの。
    あとは足下をみつめて、いまやるべきことをコツコツとやっていくのみ。

    ---

    自分にないものを探さない。
    ないものねだりより、「あるもの磨き」

    苦手なことはいくら頑張っても上達しない
    あるもの磨き のほうが、楽しく生きられるし、結果も出せる

    ---

    自分を偽らない
    そのほうが、人から信頼される

    相手を傷つけないように、という気遣いは大事だが、「相手に気に入られよう」とするのと混同しないように注意が必要
    自分をよく見せようと、相手に合わせて自分を変えていたら、疲れる。
    そして結果的に、自分をころころ変えることになるので、本心がわからない、信用ならない人だ と見られてしまう。

    私の人生の主人公は私である。
    主人公とはもともとは禅の言葉。
    心の中の本来の自分。その主人公こそが、自分の行動を決めるものさし。

    ---

    世間に照らし合わせない。
    自分の価値観に従って生きる

    もともと実体のない世間というものの平均を表した数字に、どれほどの意味もない。
    自分の感じる豊かさや幸せは、そういった平均値とは無縁。

    ---

    上機嫌でいる
    人望のある人は、顔が違う。
    何があっても笑顔を心がける。そういう人のまわりに、「人の花」が咲く

    ---

    「忙しい?それは素晴らしい」
    やるべきことがある という幸福

    自分の力をふるえる場所があるのは非常に幸せなこと。

    仕事は自分から追いかけるほど楽しくなる。
    追われている という感覚で仕事をしていると、幸福を感じるゆとりがなくなる。
    目の前の仕事を追いかける というふうに捉える方が良い。
    自分が主体になる分、喜んでやる 気が満ちてくる。

    ---

    お金の奴隷にならない
    生活に必要な以上は、儲けても変わらない。
    もっとお金がほしいという気持ちを加速させ、自分を苦しめる。

    ---

    失うものなどなにもない。
    本来無一物 という禅の教え

    みんな、手ぶらで産まれてくる。
    あるのは命と、その命の宿る肉体だけ。心も、知識も、人間関係も、まっさら。

    生きるとは、このゼロのうえにさまざまなものを増やしていくこと。
    ただ死ぬときはまた、手ぶらで旅立っていく。

    その真理のうえにたてば、なくすと困るものは命以外に何もない。
    だから、何かを失うことを恐れたり、心配する意味はない。

    この小さな悟りほど、人間を強くするものはない。

    ---

    人生も命も、すべてレンタル
    最期はそれをお返しする。

    ご先祖様からご縁をいただいてお預かりしているのが命。
    その命が営む人生で得たものは、なにひとつ自分のものではない。
    日々の修行によってきれいに磨き上げ、お返ししなければならない。

    人から借りたものを大切に扱うのを同じように、
    命も、いつかはお返しすることを念頭において、少しでも輝くように大切にしていくのが本来のあり方。
    自分の人生は、「お返しする命の営み」であることを思えば、心配事にいちいち煩わされている場合ではない。日々を大切に生ききりましょう。

  • 大事なこと


    書いてある内容はどれも大事なことで、いいなと思ったことは日常生活に取り入れていきたいなと思いました。

    枡野さんの本は他にも読んだことがあるのですが、内容が重複しているところが多かったので評価は3にさせていただきました。

    今回参考になったところは人間関係は合わせ鏡というところです。
    嫌いと思っていると相手から嫌われるし、好きと思っていると好意を持っていただけるというところはすごく共感できました。

    苦手な相手でもいいところはあるはずなので、そこはいいなと思って接していきたいです。

    定期的に人生の考え方が書いてある本を読むと自分の考えをアップデートできる気がしてとても良い機会になっています。

    また人生の役に立つ知恵のような本があれば読んでみたいと思いました。

  • 人生は思い通りにならないものって思うだけでも肩の力が抜ける感じがしました。やるせなさや怒り、不安を感じた時に読みたい一冊。

  • 自分は、白黒はっきりつけたいし、人の目も気になるし、すぐ不安にかられる性格。

    そんなとき、これを読むとそっかーと思えました。
    ものの考え方を変えてみようかなと思えました。

    よみやすいです!

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著者プロフィール

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年『ニューズウィーク』日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。近年は講演活動や執筆も積極的に行い、ベストセラー・ロングセラー多数。

「2023年 『仏にゃんのふわもこやさしい仏教の教え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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