心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる――禅の教え (知的生きかた文庫 ま 41-7)

著者 :
  • 三笠書房
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感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837986119

作品紹介・あらすじ

40万部突破のベストセラー待望の文庫化!

禅僧にして、大学教授、
庭園デザイナーとしても活躍する著者が
やさしく語りかける「人生のコツ」。

◎悩むより動く――そのほうが物事は絶対うまくいく
◎人と比べない――“妄想”の9割はこれで消える
◎前向きに受け取る――幸せかどうかは、あなたが決める
◎「お先にどうぞ」――求めない、あせらない、こだわらない
◎「朝」を大切にする――心に余裕をつくる最善の方法
◎余計なことを調べない――情報の“暴飲暴食”はやめる
◎「競争」から離れてみる――禅的「不安の遠ざけ方」

余計な不安や悩みを抱えないように、
他人の価値観に振り回されないように、
無駄なものをそぎ落として、限りなくシンプルに生きる。
そのための、48の禅の教えを紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 起こるかわからないことに対して、怯え苦しみ、心身に負担をかけているのが日常でした。
    でも、それが終わった後には「どうってことなかったな」と思う。自分が過剰に心配することで疲れる。心配ないと思っても万が一を考えると平穏な気持ちで過ごせない。
    本書を読み、著者の説得があって、少し心に安らぎが取り戻せたと思った。

    「人は自分の力量に見合ったことしかできない」
    「無理して頑張ろうとするから失敗する」
    「自分の物差しで生きる」
    「他人の価値観に振り回されるな」

    心に余裕を持たせるには、やはり朝の時間を大切にするべきと書かれていました。
    やはり毎回忙しいと思うのはなんと言っても朝ですよね。
    「毎日、一定の早い時間に起きる」これさえ出来れば、気力、体力にも溢れた毎日が送れるそう。
    「そのときどきにいただていている命を丁寧に生きてこその人生」
    早起きキツいけど頑張るぞ!

  • 心配事の9割は起こらない
    減らす、手放す、忘れる―禅の教え
    著:枡野 俊明
    知的生きかた文庫

    本書は禅の教えである
    勤勉、きまじめさ、謙虚さ、日本人の普遍的な価値観の解説です

    幕妄想 
     心を縛るもの、心に棲みついて離れない妄想をすることなかれ

    悟れば好悪無し 
     他人がどうであろうと、あるがままを認めたら好きとか嫌いとかといった感情に流れることはない

    他は是れ吾にあらず 
     他人のしたことは、自分のしたことにならない

    一息に生きる
     ひと呼吸するその瞬間、瞬間を一生懸命に、丁寧に生きなさい

    三世に生きる
     過去、現在、未来 私たちは、いま、をどう生きるしかないのです

    持ち物を減らす
     ひとつ捨てることは、執着からひとつ離れること

    把手共行
     心から信じることのできる人と手を取り合って人生を歩んでいきなさい

    あるがままでいる
    世の中には自分ではどうにもならないことがある
    自分ではどうにもならないことは、そのまま、あるがままに受け取っておけばいい
    受け入れるしかない、じたばたしようが、しまいが、それしかないのです

    色眼鏡をかけない
    先入観のみで人を判断することを強く戒める

    一切衆生、ことごとく、仏性有り あらゆるものには、仏の心がやどっている

    書経 満は損を招き、謙は益を受く
     傲慢で尊大な人は損を招き寄せることになり、謙虚な人は利益を受けることになる

    細川ガラシャ辞世 散りぬべき、時知りてこそ、世の中の、花も花なれ、人も人なれ
     引き時、譲り時を心得ている人の生き様はすがすがしく、美しい

    自分の力量を知っておく
    人は自分の力量に見合ったことしかできない

    あるべきものが、あるべきところに、あるべきように、ある

    七走一坐
     七回走ったら、いったん座ってみる
    つまずいたり、失敗したりしたときは、止まることが大事だ、一日一回は止まって反省する

    増上慢
     未熟であることを忘れて、さも悟りを得たかのように誇る
    良寛 災難に逢う時節には災難に逢うがよく候 
     心には転じる力がある、艱難辛苦もくぐりぬけることができる

    冷暖自知
     器の水は手にしてみないと冷たいのか、温かいのかはわからない考えるより動くことが大切だ

    情報は多いと判断が鈍る、情報を絞ること
    義玄禅師 随処に主となれば、立処みな真なり
     どんなところにあっても、いま、ここ、でできることを一生懸命にやっていれば自分が主体となって生きることができる

    更にいずれの時を待てん
    いったいいつになったら、これをやるにふさわしい時はいつくるのか⇒いまでなくて、それではいつやるのか

    結果にこだわらない、納得感がなにより大事だ

    自分のできる努力をこつこつ続ける習慣を身につける

    司馬遷 君子は交わり絶ゆとも悪声を出ださず
    たとえ、相手との関係が切れたとしても、決して悪口はいわないのが、君子のふるまいである

    一大事と申すは、今日只今の心なり
     もっとも大事なことは、一瞬一瞬を精一杯の心で生きることだ
    いかほどの苦しみにても、一日と思えば耐え易し
     どんなにくるしいことでも、この一日にやるべきこと、今日しかやるときはないのだ、とおもっていれば乗り越えられる

    本来無一物
     生まれたときはなにひとつ持たずに生まれてきたのだから、執着するものなどなにもない

    自分には厳しく、他人には寛容に

    孤独はいいが、孤立はいけない

    柔軟心
     やわらかい心、しなやかな心

    不立文字、教外別伝
     ほんとうに大事なことは文字や言葉では伝えることができない

    平常心是道
     いつも穏やかで、静かな心でいる

    おのれの欲せざるところ、人に施すことなかれ

    論語 過ちてはすなわち、改むるにはばかることなかれ

    論語 過ちて改めざる、これを過ちという

    面授 大事な教えとは師と弟子が直接、面と向き合って伝える

    門を開けば福寿多し
     なにもかも包み隠さず、あからさまにしてしまえばよいことがたくさんある

    前後際断
     その一瞬一瞬が絶対であり、前も後もつながっていない

    もくじ
    はじめに
    1章 さっさと減らそう、手放そう、忘れよう―禅的、不安と悩みの遠ざけ方
    2章 「いま」できることだけに集中する―すると、「余計なこと」は考えなくなる
    3章 「競争」から一歩離れると、うまくいく―人は人、私は私、という考え方
    4章 人間関係が驚くほどラクになるヒント―いい縁の結び方、悪い縁の切り方
    5章 「悩み方」を変えると、人生は好転する―お金、老い、病気、死…について

    ISBN:9784837986119
    出版社:三笠書房
    判型:文庫
    ページ数:224ページ
    定価:680円(本体)
    発売日:2019年08月22日

  • 心配性の私には目にとまるタイトルでした。
    「禅の教え」がかいてあります(私は禅のことはわからないが)。余計な不安や悩みを抱えないよう、他人の価値観に振り回されないよう、無駄なものをそぎ落として、限りなくシンプルに生きる。このように生きれたらどんなにすばらしいでしょう。人は沢山の悩み、不安、迷いがありますが、ほとんどは、妄想、思い込み、勘違い、取り越し苦労にすぎないと。当たり前のことを大切に、いま、ここだけに集中しましょうと。

    たとえば、いい縁を結ぶ
    良い縁がが結ばれると、また新しい出会いがあり、そこからまた良い縁をいただくことになります。
    「良縁の連鎖」
    いま、そこにある仕事を一生懸命やれば、見ている人は間違いなく見ている。そして良縁の連鎖が始まる。

  • 奥が深い。誰にでも落ち込んでしまったり不安になったり、暗い感情になったときにまた必ず読みたい。読んだだけで、心がとても綺麗になった気がしました。

  • まずタイトルの「心配ごとの9割は起こらない」
    なんて心を浄化してくれるような言葉なのだろう。

    「正論」をふりかざさない
    過ちは「すぐ」に認める
    呼吸を整える
    朝を大事にする

    生きていくうえで大切なことが
    わかりやすく何項目にも分かれて解説してある。
    真新しいことは書かれていなかいが
    普遍的なことだからこそ
    何度も見返して
    心を整えていきたいと思う。

    人生を豊かに生きる為には
    自分を上手にコントロールすることが鍵。

    この本は一生のバイブルとなるだろう。

  • これも
    マインドフルネスの本だった!
    やっぱり、今ここ、なんだと思った。
    減らす、手放す、忘れる禅の教え。

    本の中で心に残ったことは
    どうにもならないことに心を注がないということ。
    人を変えるではなく、自分の考え方や行動に目を向け、自分が心穏やかに過ごせるようにする。
    イチローも松井選手もインタビューで同じことを応えていたそうな。
    他人の問題と自分の問題を切り離して生活したい。

  • 自分のものさしで生きましょう。周りを意識しても戦いは永遠に続くから自分が納得感を得られるようコツコツと生きていこうと思った。

    人との関わりも自分主体ではなく、相手に会いたいと思ってもらえるようにする。

  • 禅についてわかりやすく書いてあり読みやすかった。もちろん心に響く言葉もあったが、新たな発見は特になし...。
    タイトルの「心配事の〜」に惹かれて読み始めたが、それに直接関する内容はなかった。

  • どんなものも、どんな人も、絶対の存在である為「比べようがない」。
    人と比べて、自分は…っていう考えがスッと消失した気がする。
    恕:許すこと、思いやること。いい漢字ね

  • 最初の出だしはよかったのです!
    人生生きる上で大切なことをありがたいお言葉と禅の教え共に教えていただけます。
    しかし、内容が所々薄く最初のもくじで大体の内容が理解できる。
    禅の教えというと年寄りや難しい話を連想しますが、簡単でなおかつさらっと読めるので、若い方におすすめですね。
    後半になるとたたみかけるように一つの項目に2ページくらいづつしか書いてないので、結構深みよりよくよく言われればそうだなぁと思うような、当たり前の事が書いてある!
    でも日々の生活で無駄な力が入りすぎている人や、抱え込みすぎて身動きが取れなくなっている人などには心に染み渡る本になるだろうなとも思いました。

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著者プロフィール

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年『ニューズウィーク』日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。近年は講演活動や執筆も積極的に行い、ベストセラー・ロングセラー多数。

「2023年 『仏にゃんのふわもこやさしい仏教の教え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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