子供の十字軍

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  • Amazon.co.jp ・本 (75ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838702978

作品紹介・あらすじ

戦乱のポオランドをのがれて子供たちが行く、平和の地を求めて。ブレヒトが魂をこめて謳いあげた感動的な名作。美しい銅版画を添えて贈る宝石のような詩集。

感想・レビュー・書評

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  • 矢川澄子訳、山村昌明の銅版画によるブレヒトの詩です。

  • ドイツの劇作家であるブレヒトが第二次大戦中のポーランドの子供たちを
    うたった詩です。
    国籍や民族を越えて集まった子供たちが、戦地をさまよう姿が描かれます。
    最終連を読むと、胸がいっぱいになります。
    山村昌明氏の銅版画も美しい詩集です。

    大分県立芸術文化短期大学:
    国際総合学科(日本近代文学) 教員 野坂昭雄

  • 絵も美しかったし、文章もたんたんと読みやすかった。しかし情景の悲惨さ、不気味さ、悲しい滑稽味がひしひしと伝わってきた。長谷川四郎版も読んでみたいところ。

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著者プロフィール

ベルトルト・ブレヒト Bertolt Brecht(1898-1956)
ドイツの劇作家・詩人。1898年、バイエルン王国(当時)のアウクスブルグに生まれる。
ミュンヘン大学で哲学、医学を学び、第一次世界大戦末期に衛生兵として召集され反戦思想に目覚める。表現主義の影響のもと、劇作、詩作、批評活動をはじめ、1918年、戯曲第一作『バール』を執筆し、1922年に戯曲『夜打つ太鼓』でクライスト賞を受賞し脚光を浴びる。1928年に作曲家クルト・ヴァイルとの共同作品『三文オペラ』を上演。1933年のナチスによる国会議事堂放火事件後、亡命生活に入る。プラハ、ヴィーン、チューリッヒ、パリ、デンマークを転々とする。第二次世界大戦中はフィンランド、ソヴィエトを経て、1947年までアメリカに亡命。その後、チューリッヒを経て1948年に東ドイツに帰る。東ドイツでは劇団ベルリーナー・アンサンブルを結成し、1956年に亡くなるまで活動拠点にした。作品は『肝っ玉おっ母とその子どもたち』(1939)、『ガリレイの生涯』(1938-1955)、『セチュアンの善人』(1941)、『コーカサスの白墨の輪』(1944)など多数。
本作『子どもの十字軍 1939年』(原題)は第二次大戦中の1941年に書かれ、他の詩や短篇とともに『暦物語』(1948)に収められた。

「2023年 『子どもの十字軍』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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