- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838705412
感想・レビュー・書評
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さくらさんの、いきものとの思い出を綴ったエッセイ集。
1つ1つのエッセイに添えられたやさしいタッチのイラストと、油断すると爆笑してしまうエッセイのギャップがツボでした。
けらけら笑いながら読んでいたのですが、読みながら思い浮かんできたのは自分自身のいきものとの思い出、特に彼らの死についての思い出でした。
道で拾ったけがしたスズメが、一生懸命世話したけれど1週間で死んでしまったこと。
春になっても冬眠から覚めなかったゼニガメのこと。
10年も一緒に過ごしたうさぎが自分の腕の中で最期に「ピー」と鳴いて息を引き取ったこと。
普段はほとんど思い出さない場面なのに、こんなに鮮やかに自分の中に残っていたのか、と驚きつつ、切ない気持ちになりました。
…といいつつ、ほとんどの時間はけらけら笑かされてたのですが。
旦那さんと入った定食屋でのエピソードを描いたサンマと、淡い恋の気配を一言で打ち砕く父ヒロシに爆笑したイトミミズ…もう、おもろいなぁ!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かわいいイラストたちと共に添えられた、
ももこさん節炸裂な生き物エッセイ。
父ヒロシとミミズ捕りに行き、
ミミズの向こう側で消えていった淡い想い。
ショウジョウバエで思わずクラスの脚光を浴び、
ハエのブンブン飛ぶ容器を手に巻き起こる拍手の嵐。
「虫を噛んだらこんな感じがするであろう」
という体験だったという、蚕のサナギを
炒って食べるポンデギ…。
身近でポビュラーな生き物たちをメインに
自分の体験と重なってわくわくしたり、
切なくなったり、想わぬ展開に笑ったりと
ゆるゆる楽しめる生き物図鑑。 -
蛍について、書かれているページが特に素敵だった!
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自分では思いつかないような表現、これまで生きてきて考えたこともない発想に驚かされる。飼ってみないと分からないことや実際に触れてみないと感じられないことがあるということを当たり前ながら再認識できた一冊。
虫はとても嫌いだが、今はまだ赤ん坊の我が子が将来飼いたいと言ってきた時に出来るだけ受け入れてあげられるよう心の準備をしていかなくては、、、 -
すごく面白い!ためになる!とかではないけどずっと読める。さくらももこのエッセイ好き。
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棚1の2
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小学生だった頃に読みました。身近な生物の話が書かれていて、とても楽しく読めたのを覚えています。大人になった今でも楽しめる本だと思います。