東京タワー

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 3970
レビュー : 646
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838713172

感想・レビュー・書評

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  • すっかり江國香織さんにはまってしまい、最近江國さんの本ばかり読んでます。
    それまでは不倫の話は受け入れることが出来なかったんですが、不思議と江國さんが描く不倫の話はわりとすんなり読めます。
    それは登場人物たちが結婚している身で誰かに恋しながらも、伴侶のことをないがしろにせず、むしろ不倫する前よりも相手のことを大切に思いやっているからではないかな、と思います。
    なので、不倫している(特に女性)は、何故か愛情深く思いやりがある人に見えてしまいます。

    だから、結婚しているにも関わらず大学生の透や耕二と関係を持っている詩史や喜美子の方が、世間的に見ても身勝手なのに関わらず、むしろ透や耕二の方が相手の都合を考えない身勝手で我が儘に見えてしまいました。

    まあ、透はともかく耕二は中々勝手な奴ですけどね。
    透の詩史さんへの盲目的愛も怖いし、耕二の他人のものを奪うことに喜びを感じるような奴は好きではない。
    多分、耕二は恋人よりも自分を選んでくれたことに、自信を貰っているような所もあるんだと思います。

    登場人物はそんなに好きではないのに、何故かページが進んだ一冊でした。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    大学生の透は恋の極みにいた。年上の詩史と過ごす甘くゆるやかなひと時、世界はみちたりていた。恋はするものじゃなく、おちるものだ。透はそれを、詩史に教わった。一方、透の親友・耕二は、女子大生の恋人がいながらも、蠱惑的な喜美子に夢中だった。彼女との肉体関係に……。夫もいる年上の女性と大学生の少年。東京タワーが見守る街で、二組の対極的な恋人たちが繰り広げる長篇恋愛小説。

    【キーワード】
    単行本・恋愛・映画化・不倫

    【映像化情報】
    2005年1月15日映画化
    出演:黒木瞳・岡田准一・松本潤 他

  • 発売してすぐに買った本でしたが、私がまだ若過ぎた故
    不倫というものを素直に受け入れられず、数ページ手をつけたまま
    ずっと積ん読で数年経過。
    少しオトナになってから読み返し、大人の女性の色気とか年頃の男の子の心理なんかが、夜景がキレイなこの東京という街に溶け込んで
    お洒落と切なさが混ざり合って、これが江國ワールドか
    って感じです。

  • 軽い文体で内容も軽いんだけどしみじみと心に響きます。

  • 昔読んだ気がするけど何も覚えていなかった。なんだかヒロインで21歳の大学生を本気にさせる年上の女という設定にも関わらず詩史さんって全然いい女って感じしなかった。ベッドルームのドアを開けて、「どうぞ」って。油っけが無さ過ぎな気が。情欲に燃えた獣のような目で年下の男を見降ろす喜美子がよい。

  • 僕のバイブル(笑)

  • それでいいんですか透くん!
    耕二くんも納得いかない流れだっただろうに…

    この先どういう結末がまっているのかきになりますが
    年上好きの二人はきっとこのまま年上女性を追い続けるんだろうな~

    とてもせつないです
    でも今が大切だと思える気持ちもよくわかる

  • 『東京タワー』
    二つの恋は、互いに違う。
    恋なのか愛なのか、いや、それ以上でも、それ未満でもない。

    思春期におとずれるものは、遊びに近いかもしれない。

    若い故に、欲した。
    相手は求めた。
    求め返した。
    欲したから、与えた。

    そんなものなのかもしれない。
    (END)

  • 19歳の男の子二人の視点が切り替わりながら進んでいきます。
    その若い男の子がそれぞれ、あまり若くない女性と恋に落ちる物語。
    不倫なんだけど悪びれる様子がを全くなく、透明感すら感じます。
    不倫だからといってドロドロする必要もないのですが、若い男の子目線のためか綺麗すぎるようにも感じます。
    相手の女性目線だったら・・・若い相手の未来に嫉妬するのだろうか、夫がいるのに他の人へ惹かれてしまった不安定な心情なんかを江國さんが書いたらもっとリアルな感じがしそうです。

    繊細な透とやや傲慢な耕二は性格なんかは対照的だけど、二人の「おちてしまった恋」は同じように先が見えない恋であり、失いたくない相手であり、自分の思うようにできないもどかしさやせつなさを感じます。

    年齢や置かれている立場や境遇を超えて大切な人に出会ってしまったとき、実際はこんなに綺麗にはいかないんじゃないかな。やはり、純粋さが際立っていて、現実味にややかけるように思えてしまいました。

    ラストが含みを持たせてはいますがちょっと物足りなかったです。

  • これって終わっているような終わってないような感じの結末なんだぁ

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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