東京タワー

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 3970
レビュー : 646
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838713172

感想・レビュー・書評

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  • 少年の繊細な心を描いている

  • 透くんや詩史さんの言葉づかいがよかった。

  • はじめて読んだのは5年前。
    大学に入学する前の春だった。
    そのころは恋愛経験もなく、異性の友人と呼べる人もいなく、子どもらしい人間関係ばかり作っていた。
    だからか、読んだときは綺麗な言葉を並べているおとぎ話のように感じた。
    可憐な詩を、歌うように語っているとも思った。
    しかし、語りが終わってしまったら何も残らない。
    本当になにも感じることができなかった。

    それから5年たった。
    この5年の間、人を好きになったり嫌いになったり、夜な夜な恋い焦がれたり、出あったり別れたり、多くの友人ができたり、なんでも話せる異性の友人もできたり、一回りも二回りも年齢が違う人と知り合いになったり…と未熟ながらも様々な人間関係をつくってきた。
    そこで、もう一度この本を読みたくなった。
    5年前と同じことを感じるのだろうか、知りたくなったのだ。

    圧倒された。
    純粋に、ただ純粋に好きで好きでしょうがなくてどのように人に思われようとも、一緒にいたい、一緒に生きたい…という透の気持ちが言葉や、行動から滝のようにドッと伝わってきて止まらない。
    身体を満たすためのはずなのに、いつの間にか身体だけではなく心もどっぷりとつかってしまい、失った後の耕二の喪失感や葛藤が、ひしひし、ひしひしと伝わってくる。
    何度も、何度も感嘆してしまった。
    恋に落ちて落ちて深みにはまって抜け出せなくなって離れたくない、つながっていたい。
    恋は、まるで麻薬のようなものでその快感にはまってしまうと周りが見えなくなる。
    そのようなことを、ダイヤモンドをちりばめたような綺麗な言葉で伝えてくる。
    東京タワーが、温かく優しく見守ってくれている。
    そのように、感じた。

    また、数年して本の内容を忘れたころに読みたい。
    そのころの自分が、どのような人間関係を作って成長したのか、感じたい。
    どのように感じるのか、今から楽しみだ。

  • 終わり方がすごくもやっとした。
    ただ、不倫もの、という言葉でひとくくりにするのも違うような気がする。
    まっすぐな気持ちがお互いにあってそれは浮ついた気持ちでないことはすごく伝わってきた。
    詩史さんは美しい人だと思う。知的で、大人びている。
    喜美子さんは可愛らしい人だと思う。すぐに感情的になる幼稚さとか。
    透の純粋な気持ちと耕二の軽さに、詩史さんと喜美子さんの人柄が似合っている。
    全体的にきれいな恋愛小説だと感じた。
    でも終わり方が・・・「で、結局どうなったの?」って感じで。う~ん。。。

    「恋はするものでなく~」云々、大々的な宣伝にもなった名文句なのに結構あっさりさらっと最初の方で出てくるフレーズなのね。
    少し拍子抜けした(笑)

  • 今月の11冊目。今年の47冊目。

    まぁちょっと新しい人を開拓しようということで、『東京タワー』を読んでみました。感想は普通です。もっと率直に言えば著者の顔を写真で見たんですが、なんかそういう人が書きそうな小説の話でした。もちろん見た目で人を判断してはいけませんがね。

    恋愛小説を書くってやっぱ自分の実体験が多少なりとも混ざるものなのか、それとも全くのオリジナルなのか気になるところですが、少なくともこの小説のタイプの恋愛は、僕にとって違和感だらけでした。

  • 読み終えてもやもやしたけれど、わからなくもない。だっていっそ落ちきれるところまで落ちてしまえたら、と何度思っただろう。そんな感覚を持っていた当時のわたしはどうしょうもなく若かった訳だけれど。

  • この人たち大丈夫かしら…と心配になりました。
    最後は「ここで終わり!?」て感じでした。

  • こんな将来のない恋には落ちたくない。

    というか、将来がないことに気づかないか、気づかない振りをしているうちが一番恋が美しく見え、魅力的になるのだろう。

  • 江國さんの本は他の物を読んだことがあり、結構すきだったが、これはあまりよくありません。
    前に読んだ本は、本全体を通して、読者に想像させるような伏線を感じさせたり、登場人物の感情の上下をほのめかす事象がおこったりと素晴らしく感じたが、今回は単に安っぽい恋愛ものにしか感じませんでした。
    残念。

  • 詩史さんが不思議な魅力を持っていて、夫のいる彼女と恋に落ちる透に感情移入し、珍しく男の子視点で読んだ。非常に個人的感想だが、詩史さんは「普通の妻」でも「年下の男の子と不倫」でもなく、女のひとと恋をするのが似合いそう。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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