世界がもし100人の村だったら

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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838713615

作品紹介・あらすじ

世界を100人に縮めるとまったく違うあなたが見えてくる。インターネットで世界を駆けめぐった現代の民話。

感想・レビュー・書評

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  • 何度も何度も読み返したくなる本。

  • 有名な本だけど、勝手に説教臭いイメージがあり、敬遠していた本。
    もっと早く読むべきでした。反省。

    グローバルな世の中になったと言われて久しい。
    自分たちは世界のことを良く知っていると思っているが、
    この本に描かれているように、世界全体を数値で表してみると、全く自分の世界のイメージと乖離していることに気付く。

    自分たちの身の回りの常識でしか認識できていない。
    非常に狭い認識しか持っていない事に愕然。

    特に以下のフレーズが心に残りました。
    ___
    もしあなたが
    いやがらせや逮捕や拷問や死を恐れずに
    信仰や信条、良心に従って
    なにかをし、ものが言えるなら
    そうではない48人より恵まれています

    もしあなたが
    空爆や襲撃や地雷による殺戮や
    武装集団のレイプや拉致に
    おびえていなければ
    そうではない20人より
    恵まれています
    ___

    インターネットで国々の距離が縮まっているのに、皆、自分の国のこと、自分の人種、自分のことしか考えないような偏狭な考えの風潮が強い現状。

    この本に書いてあるように、他の国々に対してきちんと事実をしり、自分事として想像力を働かして、世の中を認識することが大事。

  • 21世紀初頭にインターネット上で話題となった文章を書籍化した一冊です。
    世界を100人の村と仮定し、構成員がどのような暮らしをしているかを小さな数字で説明しています。
    中立の立場から現実の厳しさと幸せについて綴られているのですが、「お金持ちの白人ではないけれど、日本人はまだ恵まれているほうだ」というような偏った受け取り方をしてしまう危険性を感じました。
    100人で考えても多くが不幸であるなら実際の人口では大多数が不幸であるわけなので、個人的な感想としてはこの世には絶望しかない気がするのです。
    特定の人々が幸福で大多数が不幸であることは人類全体の緩やかな死を意味し、国家や社会という人工的なシステムがあるからこそ延命できているだけに過ぎません。
    人類の未来を栄えあるものにするには、まだまだ勉強が足りないようです。

  • 発想が素晴らしいです。
    あと、絵が可愛らしく親しみやすいのがよいです。
    こういうテーマですと、普通なら、でっかい円グラフか、帯グラフですよね。

  • 京都のみやこめっせの古本市で出会って、隣同士で並んでた『日本がもし100人の村だったら』と一緒に買った。

    「1年の間に、村では1人が亡くなります
     でも、1年に2人赤ちゃんが生まれるので
     来年、村人は101人になります」

    この本が出された2001年は、世界の人口が63億人。
    今2023年は、78億人。増えたね。
    12年で15億人も増えるんだね。


    大学に通えたわたしは100分の1か。
    分け合うって大切なことだな…
    本の最後に原文と、どうやってこの話が広がったか…?的な解説文もあって面白かった。ネットロアか。

    putting your soul into it.
    心をこめて生きてください

    とっても素敵な表現。

  • 「いかに自分が恵まれているかわかる」などと書かれているレビューの多さに驚きました。
    無知な私にとってこれは世界のどこかの他人事ではなく、自分、親族、隣人はマジョリティでありマイノリティであることを教えくれ、視野も心も広くなり優しい気持ちになれる話でした。
    解釈は人それぞれでしょうが、これで幸せを計る人がいることに少し胸が痛みます。

  • 流行ったけど、ちゃんと読んだことがなくて
    やっと読んでみました。
    100人の村にして、世界を見ることって
    どういう意味で大切なのでしょうか。

    常に感謝をして生きるということは
    人間として大事だと思うけど
    「誰かと比べて幸せだ」ということに
    何だか疑問を覚えます。
    この本が訴えたいことが「地球を大切にしなさい」
    なら、その意のままに受け取りますが。

    途上国の人が読んだら、どう思うんでしょう。

  • ざっくり聞いたことがあるから、今まで読んで来なかったけど、もっと早く読んでおくべきでした。
    日々幸せに生きていることを改めて実感。そのうえで、自分に何ができるのか考えるきっかけになる。良書中の良書。

  • アメリカの環境学者ドネラ・メドウズ(1941-2001)さんの一篇のエッセイが、インタ-ネットの波に乗って世界中を駆け巡り、日本に届いたEメールが絵本になりました。 もし世界の63億人を100人の村に縮めると、まったく違った世界が見えてくる・・・いろいろな人が生きているこの村を、自分とは違う人を理解することを、相手をあるがままに受け入れることを、そして何よりも、そういうことを知ることがとても大切なことだと諭しています。 ハッとし、ドキッとする語りかけと、平和へのメッセ-ジに震えます。

  • シンプルでよかった!

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著者プロフィール

 1948年東京都生まれ。作家、翻訳家。著書に『世界がもし100人の村だったら(再話)』(マガジンハウス)、訳書に『夜と霧』(みすず書房)など多数。

「2012年 『ハシズム!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池田香代子の作品

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