非道、行ずべからず

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  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838713677

感想・レビュー・書評

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  • 風姿花伝の中の「この道に至らんと思はん者は、非道を行ずべからず」からの引用がタイトル。道を究めようとする者は、他の道に目移りしてはならない・・という意味なのですが、芸を極めるために人道に反してしまった(非道)場合は・・・?という時代ミステリ。

    歌舞伎に造詣が深い筆者ならでは、の描写力で表舞台でなく、裏方の仕事まで細かくて面白いです。さすが直木賞候補作。こんなに面白かったのに取れなかったってことは、その年の受賞作は・・と気になってみた。

  • 江戸時代の歌舞伎の小屋を舞台に起こる連続殺人事件。作者の歌舞伎の博識ぶりにびっくり。

  • 作者お得意の江戸時代歌舞伎モノ。
    今回はミステリー仕立てでございます。
    めんどくさいのであらすじ説明はナシ。
    ただ面白い。
    それだけわかっていれば、他にも何も言うことはございません。
    読むが吉。

  • 中村仲蔵の師匠が8代目中村勘三郎こと2代目中村伝九郎。養子の9代目に夭折され、女婿の10代目に逐電され…で『仲蔵狂乱』は終わってた。どうする11代目!?…ってことで。ま、読んでみたらば太夫元はメインキャストではあったけど、全然主人公じゃなかったわー。読後に思い出したのは、栗本薫『絃の聖域』。芸道小説、よね。

    立作者とか大道具方とか、芝居の初日が開くまでが正念場の者もいれば、開いてからが大変な者もいる。更に楽屋頭取みたいに役者の面倒を見る仕事もあれば、桟敷番や木戸番といった客席を取り仕切る者もいる。舞台って、本当に大勢の人達に回して貰ってる。

    ちょいちょい、中村座のお隣・市村座の勝俵蔵こと4代目鶴屋南北が皆に関心を持たれているところが気になる。最後まで全く回収されなかったけど〜(涙)。

  • 気になっております・・・

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著者プロフィール

1953年京都生まれ。小説家。早稲田大学大学院修士課程修了。松竹株式会社で歌舞伎の企画・制作に携わる。97年『東洲しゃらくさし』でデビュー。『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、『吉原手引草』で直木賞受賞。

「2018年 『作家と楽しむ古典 好色一代男 曾根崎心中 菅原伝授手習鑑 仮名手本忠臣蔵 春色梅児誉美』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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