宗教が往く

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 357
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838713745

作品紹介・あらすじ

これは愛なのか?壮大な冗談に仕組まれた罠なのか?禍のど真ん中へ歩を進めたフクスケに、果たして神のご加護は訪れるのか!?松尾スズキ初の長篇小説。完成を危ぶまれた傑作、5年の時を経て、ついに刊行。

感想・レビュー・書評

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  • やっと読み終わった。
    うまく表現できないけれどおもしろかった。
    後書きっぽいのが最初にきてたり
    目次が最後だったりおもしろい。

  •  暴力も愛もセックスも酒もゲロもテレビも宗教も、みんなみんな生きてるからだな。最後死んじゃうけど。
     この怒涛の中にある真実と、「サッちゃんの明日」の中に見た真実の質感は、とても近かった。そこが、どちらも好きなところだ。

  • こんなに分厚いのに一気に読み切った!!
    色んな意味で凄すぎます。

  • 「宗教が往く」は不世出の傑作だ。
    破滅的でも、エログロナンセンスでも、露悪的でも、痛々しくても、登場人物が残らず死んでしまっても、その登場人物がどれも決定的に何かを欠落させた人格破綻者たちでも、「泣かせる」純愛小説じゃなくても、10万部のベストセラーじゃなくても、私は、この物語が、愛おしくてならない。

  • クワイエットルームの100倍。

  • やばい。気持ち悪いのに気持ち良い。

    松尾スズキはやばいな。天才だ天才。
    本もいっちょ出してくれまいか。

  • とにかく星をいくつ付けても足りない、松尾スズキの演劇活動以外における今のところ最高傑作。「小説の前に」と題された冒頭部分のラストだけでどうしても泣いてしまう。かと思えば、いまだかつて小説でこんなに笑わされたことがあっただろうかというほどの卓越した笑いのセンス。日本語表現の可能性に挑んだと言ってもよい言語感覚・リズム感覚はまさに天才。この作品を評価から黙殺していることを日本の文壇は恥じるべきだと思う。圧倒的なスケールと怒涛のような描写で迎えた結末は圧巻、涙なしには読めない。ていうかみんな「セカチュー」とか「いまあい」とか捨ててこういうのを読んで泣け。

  • 前書きが長い。めちゃくちゃ。説明も長い。脱線も二駅くらいしてる。随所でオーバーランしちゃってます。でも(そこが)素晴らしい!面白い!しかも冒頭で不意に泣きそうになりました。いい本の兆候です(?)これを読むために2冊予習した甲斐があったのか、なかったのか?定かですが、とにかく引きずり込まれました。。
    松尾スズキ集大成なんですね。分かります、いや分かる気がします。とにもかくにも宇宙は見えるところまでしかない!!!

  • 鬼才・松尾スズキの「いつまでたっても終わらない」処女小説。すごすぎて読むとどっと疲れる。

  • 恋愛小説というにはあまりに過剰すぎる。

    けれども正真正銘の恋愛小説、その極北だ。

    愛というものはめったに明るみに出るものではないし明るみに出すべきものでもないのかもしれないし、明るみに出てしまっても果たしてそれがホンモノであるかどうかを判別する手立てはない。

    唯一担保になるのが死なのかもしれないが、それではあまりにドラマチックすぎる。
    そんな原理に突き動かされた小説だと思った。読みながら、もうひとつのタイトルが思い浮かんだ。

    「愛という兵器」

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著者プロフィール

作家・演出家・俳優

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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