図書館の神様

著者 :
  • マガジンハウス
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レビュー : 633
  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838714469

感想・レビュー・書評

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  • 瀬尾さんの文章って読みやすくて好き。
    そして心にすーっと入ってくるところにいつもやられる(笑)

    瀬尾ファンになりそうです。

  • 垣内くんがすごく素敵な小説。
    私も主人公のように、今時こんな子いないだろうと思ってしまうのだけれど、その空気感がよかった。
    瀬尾まいこさんはなんでもない会話とか情景描写がとってもうまいなぁ。すーっと入ってくる。
    また読み返したくなるかな。

  • 部活のメンバーを、自分の発言により自殺に追い込んだ…という内容で始まる物語のため、
    『これ、読んで平気かなぁ…』
    と思ったが、大丈夫だった。
    深いトラウマから最後はきちんと救われてたし、安心した。
    "文芸部"というのが、いかにも地味だけど、
    私は今なら、進んで文芸部に入部したい。
    (今も"図書部"だけど…)

    やっぱり、瀬尾さんの表現はキレイ。
    p59濃くいれた緑茶に氷が溶けてとてもきれいな緑になる。こんな美しい色の飲み物、他にないと思う。
    一気読みしました。

  • やはりホンワカ和やかに気分になる物語だった。図書館の神様は垣内君って事なのかな?
    ほんの一瞬だけど川端康成や漱石を読んでみようかなーと思ったりもした。結構文学ネタが出てくるので。

  • お守りのようにもちあるいては、ボロボロなるまで何度も何度も読んでる大切な一冊。

  • 投げやりな感じになっていた清だったけど、毎日は着実に進んでいるんだなと思った。垣内くんの大人っぽいキャラが好き。文章の一文一文に納得することが多かった。

  • 図書館でタイトルに惹かれて。読んでよかった。ほのぼの、そしてじわじわと心に沁みるお話でした。読後も涙腺が緩むなんて。

    主人公、清。学生時代バレーボールに打ち込んだが、あることがあってバレーから遠ざかる。清く正しい人間であることに自信を持っていたが、それもくずれさる。海の見える高校の講師になり、文芸部の顧問となったが、部員は垣内という男子生徒一名。そんな部活、廃部にすればいいのに。

    垣内くんがいい味出してる。高校生のくせに大人びていて、先生の方が子どもみたいだ。清の弟にも救われる。底抜けに優しい。さりげなく優しい。
    先生っていう職業に今触れる機会が多いからか、いるいるこんな先生!って思って楽しい。

    私の中のイメージ。漫画だけど、河内遙さんの『真空片戀パック』にがっちりハマった。

  • タイトルから勝手にイメージしてた内容とは違った話でした。



    主人公は学生時代の部活動で後輩を傷つけてしまい

    重い過去を背負って大人になる。

    教師として赴任した学校で、文芸部の顧問になる。

    そこの部員の垣内君とのほのぼのした話。



    ほのぼのしているけれど

    いろんなことに気が付いて成長していく。



    結構弟のポジションがポイントだと思います。

  • 『天国はまだ遠く』を読んで面白かったのと、大好きな図書館、日本文学が登場する作品というのに惹かれて手に取った作品。垣内君の淡々としているけど真っ直ぐな感じが好き。

  • 「正しさ」と「嘘」を考える。
    主人公を清(きよ)、主要登場人物に不倫相手浅見さん、弟の拓実、彼女が赴任した高校で顧問する文芸部唯一の部員垣内君を据えて。


    清は大人なのにすごーく子どもで、自分の正しさを妄信してその枠に外れたら正しくないのだと思い込む。自分の正しさをごり押ししている彼女は了見が酷く狭い。浅見さんは多分ともに間違って、間違いを正そうとしないままに間違いを加速させる、間違った保護者だ。

    そんな清に対する垣内君の台詞が秀逸。
    「何か間違ったこと言ってる?って、そんな堅苦しいこと言ってるから頭痛になるのですよ。そうやって正しさをアピールすると、体力を消耗しますよ。だいたいそんな押しつけがましい言葉、普通は恋人ぐらいにしか言わないでしょう?」───pg.142

    また弟君の言葉も良い。
    「水清ければ魚棲まず きっぱりさっぱりさせるのは楽じゃん。そうしていれば正しいって思えるし。実際間違いを起こさない。 だけどさ、正しいことが全てじゃないし、姉ちゃんが正しいって思うことが、いつも世の中の正しさと一致するわけでもないからね。 」───pg.43

    清の思春期かのような間違った潔癖さは、ばかばかしく、見下したい気分に駆られるが多分、私たちも彼女を糾弾できるほどに大人と言うわけではない。

    間違った清に対する、垣見君と弟君の台詞が心に響き、わが身を振り返ってみる気分になる物語。

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著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2011年の退職までは、中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。これまでに映画化された作品に、代表作『幸福な食卓』、『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』。『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。2019年6月13日、『優しい音楽』(新装版)を刊行。

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