パンク侍、斬られて候

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 605
レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838714902

作品紹介・あらすじ

牢人は抜く手も見せずに太刀を振りかざすと、ずば。長編時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 映画化されたというので、そういえば買ってあったなと読んだ。おもしろい。一時テレビ時代劇を熱心に見ていたという話が以前のエッセイにあったが、考証なんかむちゃくちゃで、登場人物の名前なんかもどう読んだらいいかわからないぐらいだが、そのテキトー感というかパンク感が最高。

  • 町田康版時代劇。『ギケイキ』もそうだったけれど、町田康の小説は時代劇めくと主人公が(わりあい)格好良く描かれるのだろうか。
    読んでいる最中は、文体の自由さや言葉選びの大胆さがとても楽しく、さらに滅茶苦茶な話運びのところどころに詩情も感じる。しかし読み終わってみても、何が言いたかったのかはさっぱり分からない。小説を読む・体験するという行為自体を楽しむべき小説なのかと思う。

  • 久しぶりに再読。この作品が現在の文体の原型だったことを再確認。

  • 好き嫌いが別れる作品。自分は大好き。文学の楽しさがいろいろあることを教えてくれる。素晴らしい。

  • 意味の分からん圧倒的な迫力。クセになる。

  • 想像以上にぶっ飛んだお話でした。
    ワケのわからない展開なのですが、随所で見られる冷静な人間考察はさすがです。
    欲を言えば掛十之進の超人的な剣客ぶりをもう少し見せてほしかったです。

  • 「パンク侍、斬られて候」
    腹ふり党大暴れ。


    時代小説の皮を被った○○小説、それが「パンク侍、斬られて候」。舞台は江戸時代だけど、人々が話す言葉は思いっきり現代のもので、ビートルズだ、メイルだとまるで現代小説のようで、腹ふり党がぼっこぼっこ人を殺してしまうホラー要素があり、フリーザのごとく人を空中に浮かせて爆発させてしまう超能力者も出てくるし、最後の展開なんか正にSF。色んなものを混ぜくちゃにした小説なんです。


    物語の主人公は、掛十之進。超人的な剣客である。ある晴天の日、掛十之進は、盲目の娘を連れた巡礼の老人をずばっと切り捨てる。居合わせた藩士に理由を問われたその浪人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった。


    これが全ての始まりです。掛十之進みたいな超人的な剣客が、いきなり老人を切り捨てるというショッキングなシーン(何!?こいつ大丈夫??)から、浪人との訳の分からない会話(おいおい!)での一連の流れで気をつかまれる。そんな冒頭です。なにせ掛十之進と浪人の会話が、漫才みたいになっているのですから、冒頭は、時代小説っぽいだけに面喰うことこの上なし。しかし、2人の掛け合いが面白いだけに仕方ない※この時点でもう言葉は江戸を捨て去ってます。特に、掛十之進は老人をばっさに切ったにも関わらず何を言っているのだろうと。2人だけ時間が止まっている感じです。


    この会話から「あれ?時代小説ではない?」と思い、そこからは「あ。○○小説ね」という感想に変わるのに時間はさほど変わりませんでした。しかし、この小説の一番の魅力は、このごちゃごちゃなんだと思います。ごちゃごちゃで変。それが何より面白い。そして、最後のシーン。なるほど、だから「パンク侍、斬られて候」なのね。


    ちょっと町田康に興味が出ましたw

  • 一度、ハマるとこの人の作品以外は物足りないというか、何か自分で文章を書こうとしてしまうと似てしまうというか・・・。影響力ありまくりなのである。内容はぐちゃぐちゃなのだけれども、そこがおもしろい。野心、口から出任せ、屁理屈、尻拭い、奇妙奇天烈からの足元すくわれる・・・的な内容なんだけど何とも言えませんこの人の文章(笑)

  • いってんじゃねえよ。ぶっ殺す 。
    あー腹振りたくない。
    おもしろかったー
    町田節。

    口からまっ青な空を吹いた。
    空は美しく嘘くさかった。
    美しく、嘘そのものであった。

  • 訳がわからんけど、最後のどうでもよくなる感はなんかよかった。

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著者プロフィール

1962年生まれ、大阪府堺市出身。バンド「INU」のボーカリストとして活動する一方、俳優、詩人としても活躍。1996年「くっすん大黒」で小説家デビューし、第7回bunkamuraドゥマゴ文学賞、第19回野間文芸新人賞を同時受賞。2000年「きれぎれ」で第123回芥川賞を受賞以降は、作家としての活動にほぼ専心している。
その他受賞歴として、2001年『土間の四十八滝』で第9回萩原朔太郎賞、2002年「権現の踊り子」で第28回川端康成文学賞、2005年に『告白』で第41回谷崎潤一郎賞、2008年『宿屋めぐり』で第61回野間文芸賞をそれぞれ受賞。
上記文芸作が代表作として評価を得る一方、映画化された『パンク侍、斬られて候』など、メディア化作品が多い。エッセイストとしても定評があり、『猫にかまけて』『スピンク日記』などが人気。

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