モーテル0467 鎌倉物語

著者 :
  • マガジンハウス
3.58
  • (5)
  • (16)
  • (11)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 66
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838716999

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 七里ヶ浜にあるホテルを祖父の代から経営している、支配人だけど雑用係に近い祐介。

    顔なじみの徹さんがやっているバーに集まる男たち。
    開業医の父を持つ自由な生活をしている俊也、元ヤンの健太。
    つっけんどんで無表情の同級生の洋子。

    古びたホテルの看板からモーテル0467になったそこに住む人たち。
    優雅で茶目っ気のある梅ばあさん、
    健太から金を借りてハワイで起業した隼人。
    洋子の訳ありの兄の竜次、自由奔放な姉の七里。
    離婚するために家出をして来た詩織。

    あっけなく亡くなってしまった梅ばあさん。
    詩織との先の見えない恋愛。
    行きつけの徹のバーが閉店することになり、みんなで盛大に盛り上がったバーベキュー。
    酔った勢いだった洋子とのその先。

    これが日常だよなーって感じ。

    梅ばあさん気品漂っていいキャラ。
    姉の七里が好奇心と欲望のままに楽しげにそれを手にしていくってところが印象的。そういう人になりたい。

  • 私もここに住みたい

    海街diaryにも出てきた場所とかが出てきてちょっとうれしかった

  • タイトルの通り鎌倉が舞台の物語
    特に大きな事件が起こるわけでもなく、静かに時間が流れていく。
    しっぽりした雰囲気が結構好き

  • 「年をとること」を、
    大げさにも粗末にもしない感じが心地よい。

  • カバーに一目惚れして買った本。

  • 191


  • のんびりとした話。

    鎌倉のモーテル0467で支配人をやっている男性。
    支配人とは名ばかりで、長期滞在者の多いホテルでのんびり生活している。
    やることはいっぱいあんだけど。

    妹やその恋人や、家族や、友人や、近くのバー?の店長や、女友達や、ホテルの泊り客。

    ちょびちょび事件が起きたりうるんだけど、あんまり感慨がなかった。
    かわらない毎日をだるーんと、どっこい生きていく話。

    まーったりした。

  • 生活はある意味膨大な暇つぶし

  • 舞台が鎌倉というだけで購入。
    好みは分かれると思うけど、個人的にはキライではない。
    大した大事件が起きるわけでもなく、小さな出来事の積み重ねが淡々と描かれる。
    作品の舞台は位置的に七里ヶ浜の鎌倉プ●リンスホテルそのものの場所だし(建物やホテルの中身はまったく別)、馴染みのある風景、情景が頭に浮かび、それだけでも満足。
    この作品のような淡々とした空気感というのは、舞台が江ノ電沿線のあのあたりだからこそのものなのじゃないかと思える。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年、神奈川県生まれ。玉川大学文学部英米文学科卒業。ファッション、グルメ、映画、車などの最新情報を盛り込んだエッセイや小説で注目される。2014年に刊行した『産む、産まない、産めない』は、妊娠と出産をテーマにした短編小説集として大きな話題を集めた。ほかの著書に、『みちたりた痛み』『肉体派』『中年前夜』『マラソン・ウーマン』『エストロゲン』『逢えない夜を、数えてみても』『鎌倉の家』などがある。また、読書会「ヨモウカフェ」を主催している。

「2019年 『産まなくても、産めなくても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

甘糟りり子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×